2 高齢者の安全(PDF:2582KB)

高齢者の安全
「一人暮らし高齢者の見守り」
対策委員会
高齢者総合相談センター
村田 久美子
1
対策委員会の構成
分類
団体・組織(委員数)
住民組織
町会(1)
区民ひろば運営協議会(1)
民生・児童委員協議会(1)
地域団体(3)
事業者
医療・介護関連団体(3)
行政機関
消防署(2)
豊島区(10)
社会福祉協議会(1)
2
対策委員会の活動経過
開催日
回
活動内容
第1回 優先的に取り組む予防対象の検討
2010
12月24日
2011
1月28日
第2回 けがや事故に関する現状
3月29日
第3回 アンケート調査の分析
4月13日
5月16日
第4回 原因分析に基づく課題設定
第5回 中間レポートの検討
6月10日
第6回 セーフコミュニティ事前審査
7月22日
第7回 事前審査の講評を踏まえた改善
9月9日
第8回 対策効果を確認する指標の検討
10月31日
第9回 学識者参加による学習会
11月22日 第10回 本審査に向けた申請について
12月20日 第11回 これまでのまとめ
2012
1月27日 第12回 本審査プレゼンテーションについて
3
取組みの全体像
予防対象
課題設定
身体機能の低下抑制
高齢者の転倒
対策
効果確認
転倒予防のための
運動プログラム
プログラム参加者
の身体能力
自宅おける転倒リ
スクの再確認プロ
グラム
環境改善の実施率
住宅改修の助成
住宅改修助成件数
見守りと支えあい
ネットワーク事業
見守り実施者数
虐待及び認知症に
関する普及啓発
虐待に対する区民
の理解度
認知症予防教室
教室参加者の認知
機能指数
住宅内の環境改善
虐待の早期発見・対
応
高齢者の虐待
認知症予防
4
予防対象①
転倒が死亡原因の1位
不慮の事故による高齢者の死亡
グラフ1
その他 22%
転倒 25%
中毒 1%
煙、火 4%
溺死 20%
交通事故 8%
窒息 20%
資料:人口動態統計(過去5年間の平均)
5
屋内での転倒が6割
予防対象①
65歳以上の高齢者の事故原因
グラフ2
転倒の発生場所
グラフ3
自転車
乗車で
受傷 78
件 5%
その他
363件
24%
転落・滑
落 107
件 7%
転倒
974件
64%
資料:2010年救急搬送データ
屋外
374件
38%
屋内
600件
62%
6
原因分析
転倒理由のトップは運動不足
転倒理由の割合
住環境(段差、
手すりがない
など) 16.8%
その他 5.0%
グラフ4
運動不足 38.0%
視力低下
19.8%
病気(脳卒中、
腰痛など)
20.5%
資料:2010年高齢者のけが・事故アンケート
7
原因分析
遅れている住宅内のバリアフリー化
60%
グラフ5
48.4% 48.1%
50%
43.6%
39.8%
40%
豊
島
区
34.0%
バ
リ 30%
ア
フ
リ
ー 20%
化
の
割
合 10%
43.8%
豊
島
区
23
区
平
均
23
区
平
均
豊
島
区
23
区
平
均
31.7%
13.6%
豊
島
区
0%
合
計
資料:2010年住宅・土地統計調査
[
持一
ち戸
家建
]
[
持
ち
家
]
共
同
住
宅
15.6%
23
区
平
均
【
借一
戸
家建
】
23
区
17.7% 平
均
豊
島
区
共
【
借同
家住
】宅
8
予防対象②
増加する虐待相談件数
虐待件数・虐待相談件数の推移
グラフ6
1400
1232
1200
1000
虐待件数
795
800
600
508
400
200
相談件数
327
319
33
25
20
35
45
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
0
資料:2010年高齢者総合相談センター統計
9
原因分析
外から見えにくい虐待
虐待種類別の発生割合
主たる虐待者
(重複あり)
グラフ7
介護放
任・放棄
15.7%
経済的
虐待
14.3%
グラフ8
子の配
偶者 2%
身体的
虐待
41.4%
その他
13%
夫 13%
妻 4%
娘 25%
心理的
虐待
28.6%
息子
43%
資料:2010年高齢者総合相談センター統計
10
原因分析
被虐待者の9割以上が認知症
要介護認定時の認知症高齢者数
グラフ9
9,000
8,000
7,000
6,000
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
0
被虐待者の認知症状の有無
8,109
5,990
6,773 6,948
認知症
なし 6%
グラフ10
7,267
認知症
あり
94%
2006
2007
2008
資料:介護保険利用実績
2009
2010
資料:2010年高齢者総合相談センター統計
11
課題設定
予防対象
原因分析
№
課題
一般的に加齢による身体機能の低下が
転倒につながっているとされ、区民意識調
1
査でも運動不足が転倒理由のトップである。
身体機能の低
下抑制
高齢者は、屋内(住宅内)での転倒によ
る救急搬送の発生率が高いが、住宅内の
バリアフリー化は遅れている。
住宅内の環境
改善
高齢者の転倒
身体的虐待以外にも心理的虐待など外
から見えにくい虐待が発生している。
高齢者の虐待
被虐待者の9割に認知症の症状がある。
認知症の症状がある者は、自ら訴えられ
ないこと、意思疎通が図りにくいことから被
虐待者になりやすい傾向がある。
2
3
虐待の早期発
見・対応
4
認知症予防
12
1 身体機能の低下抑制
1 転倒予防のための運動プログラム
【区主催】
○ マシントレーニング
○ 筋力アップ教室
○ 水中トレーニング
マシントレーニング
筋力アップ
水中トレーニング
(2009年より実施)
資料:高齢者福祉課事業概要
450人
400人
350人
300人
250人
200人
150人
100人
50人
0人
参加人数
グラフ11
411人
259人
転倒
写真2
写真1
395人
282人
207人
44人
2006年
73人
92人
100人
27人
2007年
2008年
2009年
122人
30人
2010年
13
1 身体機能の低下抑制
1 転倒予防のための運動プログラム
【地域活動団体:元気ながさきの会】
転倒
○ 太極拳
○ フィットネス
開眼片足立ち時間
50秒
グラフ12
太極拳の風景
写真3
フィットネスの風景
写真4
42.8秒
41.9秒
40秒
30秒
21.5秒
16.5秒
20秒
10秒
0秒
男性会員
男性標準
女性会員
女性標準
14
2 住宅内の環境改善
2-1 自宅における転倒リスクの再確認プログラム
【地域区民ひろばでの取組み】
標準化された評価ツールによる生活場面の振り返り
転倒
写真5
写真6
転倒予防の観点から
整理整頓の必要のあ
る場所・物
良好な姿勢で家事動
作を行えない事例
表1
SAFER-HOMEの具体的質問事項(一部を表記)
問題な
し
環境面の
危険要素
僅かに問題
あるかも
少し問題
ある
大いに
問題ある
14.全体的な散らかり具合
22.敷物
26.電化製品のコード
浴室と
トイレ
56.浴室内の椅子
57.浴室内の手すり
15
2 住宅内の環境改善
住宅改修の助成
住宅の手すりの設置、段差の解消など
助成件数
グラフ13
転倒
改修前
写真7
改修後
写真8
800件
700件
684
640
600件
564
597
586
500件
手摺りの取り付
け
400件
段差の解消
300件
床等の材料変更
200件
144 125 136
100件
25
33
26
106
41
128
34
0件
資料:「豊島区の社会福祉」
16
3 虐待の早期発見・対応
3-1 見守りと支えあいネットワーク事業
虐待
地 域 力
民生委員
乳酸飲料の配達員
ガスの検針員
新聞の配達員
郵便の配達員
高齢者クラブの会員
区民ひろばに登録しているボランティア
17
3 虐待の早期発見 ・対応
4 認知症予防
虐待
3-2
虐待及び認知症に関する普及啓発
4-1
○ 認知症サポーター養成講座
○ 普及啓発
写真9
認知症サポーター数
2,500人
2,000人
1,500人
1,000人
500人
0人
グラフ14
2,206人
1,566人
1,072人
556人
2007年
資料:「豊島区の社会福祉」
2008年
2009年
2010年
18
4 認知症予防
4-2 認知症予防教室
虐待
【区主催】
○ 認知症予防教室
○ 脳イキイキ教室
認知症予防教室
延べ参加人数
1200人
1000人
944人
672人
600人
200人
0人
グラフ15
1008人
800人
400人
写真10
448人
224人
144人
203人
77人
認知症予
防教室
脳イキイキ
教室
脳イキイキ教室
2007年 2008年 2009年 2010年 資料:「豊島区の社会福祉」
写真11
19
4 認知症予防
認知症予防教室
虐待
【地域活動団体:元気ながさきの会】
○ 料理教室
○ パソコン教室
料理教室
参加会員数
80 人
60
40
20
0
写真12
パソコン教室
写真13
グラフ16
パソコン教室
料理教室
2007年 2008年 2009年 2010年
資料:区民活動補助金活動状況報告
20
対策の効果確認
予防対象 高齢者の転倒
対策
短・中期的成果の指標
指標名:プログラム参加者の身
体能力
転倒予防のための ①運動能力計測(プログラムの
運動プログラム
参加前と後、及び一定期間経過
後)
②プログラム参加者
自宅における転倒
リスクの再確認プ
ログラム
住宅改修の助成
指標名:環境改善の実施率
①講師による自宅点検(受講後1
カ月後)、改善内容についての
聞き取り(一定期間経過後)
②講座参加者
長期的成果の指標
指標名:過去1年間の転倒
経験
①アンケート調査(3年ご
と)
②介護予防のための生活
機能評価対象者
指標名:転倒による受傷
割合
①救急搬送データ統計(1
年ごと)
②救急搬送された65歳以
指標名:住宅バリアフリー化率
①住宅・土地統計調査(5年ごと) 上の者
②住宅
21
対策の効果確認
予防対象 高齢者の虐待
対策
見守りと支えあい
ネットワーク事業
短・中期的成果の指標
指標名:見守りから相談・介入に
つながった数
①高齢者総合相談センター事業
統計(1年ごと)
②見守り対象者
指標名:虐待に対する区民の理
虐待及び認知症に 解度
①アンケート調査(3年ごと)
関する普及啓発
②18歳以上の区民
認知症予防教室
長期的成果の指標
指標名:虐待件数
①高齢者総合相談セン
ター事業統計(1年ごと)
②虐待を受けた高齢者
指標名:教室参加者の認知機能
指数
①効果測定(教室の参加前と後、
及び一定期間経過後)
②認知症予防教室参加者
22
○ 一人暮らし高齢者等を対象としたアンケート
調査を実施した。
○ アンケート調査から転倒経験や外出時の事
故などの実態を把握し、対策委員会の検討
素材として活用した。
○ 2011年4月より高齢者総合相談センターに
見守り支援担当職員を配置し、専門窓口を開
設した。
23
区役所
(保健福祉部)
見守りと支えあいネット
ワーク事業
見守り活動協力員
配食サービス等
による安否確認
新聞事業者
事
業
活 中
動りの
見
守
火災安全システム
情報
民生・児童委員
情報
郵便事業者
ガス業者
緊急通報システム
乳酸飲料事
業者
強化
登録・報告
情報
アウトリーチ事業(訪問支援活動)
地域区民ひろば
社会福祉
協議会
コミュニティソーシャ
ルワーク
事業
情報
高齢者総合相談センター
(地域包括支援センター)
強化
情報
情報
強化
・制度の谷間対応
・地域で支えるネットワークづくり
独自の見守り
活動
高齢者クラブ
地域支えあい
サポーター
町会
ボランティア団体
24
ご清聴ありがとうございました
25