神経系(テスト) テストは難しめに作成しています。テキストや講義、解答と照らし合わせて復習していただけれ ばと思います。なお、採点を目的としていないので点数は設定していません。 また、記述式の解答は答えが一つとは限りません。私の答案よりも良い解答があることは十分に 考えられますので、参考解答として認識していただければと思います。 第一章.神経系とは 第一問:次の神経系に関する基礎知識について正しいものには○を、間違っているものには×を ( )内に記入してください。 ①( ○ )シグナルは神経を伝わって脳にまで到達することによって、初めて認知することが可 能となる ②( ○ )神経細胞がたくさん繋がることで、神経系を形成している ③( × )神経細胞同士は互いに連結しているため、神経細胞の間には隙間がない 神経細胞の間には隙間があります ④( ○ )神経細胞と神経細胞との情報伝達を行うための物質を神経伝達物質と呼ぶ 1 第二問:神経系の分類について、下の( )に入る言葉を記入してください。 中枢神経 末梢神経 脳 交感神経 第二章.中枢神経(脳で働く神経伝達物質) 第三問:脳に作用する神経伝達物質の名前を( )に記入してください。 神経伝達物質の種類 機能 ・神経の興奮に関与 ( ノルアドレナリン ) ・意欲、不安、恐怖と関係 ・集中力や記憶力を高める ( セロトニン ) ( ドパミン ) ( アセチルコリン ) ・精神を安定させる作用をもつ ・食欲や体温調節、運動、睡眠など様々な体の機能に関与 ・快感や学習、意欲に関わる ・脳の覚醒や集中力を高める ・学習、記憶に関わる ・眠りや目覚めにも関与 2 第三章.自律神経(交感神経と副交感神経) 第四問:交感神経は「闘争と逃走の神経」と呼ばれています。この理由について、交感神経が興 奮した時の状態に着目して説明してください。 ○ 解答例) 交感神経は運動時など体を活発に活動させる時に働く神経であるため、「闘争と逃走の神経」 と呼ばれている。 闘争として相手と戦う時、体は緊張して心臓の鼓動は早くなり、血圧は上がる。相手をよく見 るために瞳孔は散大し、呼吸は激しくなる。同じように、自分を狙う相手から本気で逃げる逃走 時も体は興奮した状態となる。 第五問:交感神経の興奮時に作用する神経伝達物質を二つ下枠に記入してください。 アドレナリン ノルアドレナリン 第六問:第五問で答えた神経伝達物質が作用する受容体を二つ下枠に記入してください。 α受容体 β受容体 3 第七問:副交感神経は体を休めている時に働く神経です。例えば食事中など、副交感神経の興奮 によってどのような生理作用が起こるかを説明してください。 ○ 解答例) 食事をしている時など、副交感神経が興奮すると胃や腸の運動は活発になる。唾液や胃液など 食物の消化に関わる機能も活発になる。 また、副交感神経は交感神経と逆の働きをするため、心臓の機能抑制や気管支の収縮などが起 こる。 第八問:副交感神経の興奮時に作用する神経伝達物質を下枠に記入してください。 アセチルコリン 第九問:第八問で答えた神経伝達物質が作用する受容体を下枠に記入してください。 ムスカリン受容体 4 第十問:自律神経(交感神経と副交感神経)の働きと効果器について、各神経興奮時にどのよう な働きをするか( )に記入してください。 交感神経 ( 散大 ) 分泌 器官 副交感神経 瞳孔 縮小 (濃い粘りのある液) ( 拡張 ) 気管支 ( 収縮 ) 末梢血管 亢進 収縮 ( ( 胃液・膵液 排尿を妨げる ) (拍動数減少) (胃腸の蠕動運動) ) 拡張 抑制 消化管運動 抑制 分泌抑制 (大量の薄い液) 心機能 (拍動数増加) ( 分泌 唾液 亢進 ) 分泌増加 膀胱(排尿) ( 排尿促進 ) 第十一問:交感神経や副交感神経の興奮や抑制を制御することによって引き出すことができる生 理作用を下の表に一つ記入してください。また、このときに「どのような種類の医薬品を創出する ことができるか」も併せて記入してください。 神経の状態 交感神経興奮 (受容体刺激) 交感神経抑制 (受容体阻害) 生理作用 ( ( 副交感神経興奮 (受容体阻害) 例 気管支拡張 ) ( 血管拡張 ) ( 消化管運動改善 (受容体刺激) 副交感神経抑制 例 創出できる医薬品 ( 例 排尿抑制 喘息治療薬 降圧薬 ) ) 腸麻痺の改善薬 ) ( 頻尿治療薬 ) 5
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