2015 年度 慶應義塾大学 理工学部 英語 解答解説

2015 年度 慶應義塾大学 理工学部 英語 解答解説
1.
解答
[1](1) 1
(2) 1
(3) 2
(4) 2
(5) 3
[2]1
[3]3番目=4
7番目=2
[4]① 1
② 1
③ 3
④ 3
[5]3, 4, 7, 8, 9
解説
「エネルギーの貯蔵」についての文章。例年通り、内容が専門的で所々に一般的な受験勉強の中ではあまり見か
けない用語が出現するため、多くの受験生にとっては読み難く思えるものだろう。しかし、解答の手掛かりとな
る箇所は分かりやすい表現になっており、選択肢に使われている語は平易である。本文中のヒントを的確に見つ
け出し、選択肢との比較を丁寧に行うことが求められる。
[1] (1) criticismやfollowingでは文意に合わない。空所に入る語は直前にあるmuchに修飾されるので、不可算名
詞になる。複数形になっているcustomersは不適切。 attentionを選ぶ。
(2) コロン(:)でつながれている後続部分に空所を含む文の内容が具体的に説明されている。「需要に見合う安
定的な電力供給を確保する」という趣旨のことが述べられている。
(3) 空所を含む文の直後にある文の主語がthe pace of development in battery researchとなっているの
で 、 development と 近 い 意 味 の innovation が 適 切 。 同 段 落 の 4 文 目 の 主 語 が An innovative
mechanical systemとなっているのもヒントになる。
(4) 直後のダッシュ(―)でつながれているair pressurized and cooled until it turns liquidが、空所(4)のair
を具体的に説明している。
(5) 直後にあるhoweverに注目する。空所を含む文は、pumped hydro stationの長所が書かれている前文と
≪対比≫の関係となり、短所が書かれることになる。選択肢の中で否定的な意味合いを持っているのは
limitedだけである。
[2] 挿入文の主語が代名詞itになっていることが大きなヒント。 [A]に入れれば前文のa device that … half a day
を受けることになり、文意が通る。
[3] まず選択肢2, 3が動詞なので、asが接続詞とわかる。次にbe動詞の後にpumpedを置くしかないので、意味上、
be動詞の主語はwaterとなる。 water is pumped upを設問部分直後のto a reservoir when electricity
demand is lowにくっつければ、後続のreleased when … と等位接続詞andでつながれ並列構造ができる。こ
こが組み上がれば、残りの要素でAs the name implies, 「その名が示すように」としその前に置けばよい。完成
したものは(As the name implies, water is pumped up) to a reservoir when ….となる。
[4] ① 第2段落第4文より。
② 第1段落第4文より。
③ 第3段落第1文より。
③ 第5段落最終文および第6段落最終文より。
[5] 選択肢が本文の内容の展開と同じ順番で配列されていないので、本文中から該当箇所を効率よく探し出すこと
が求められる。選択肢自体は紛らわしくないので、該当箇所と語句のパラフレーズ[同意表現による言い換え]を
丁寧に検証することが重要。全問正解したい。
3. 第4段落第4文の内容に合致する。
4. 第2段落第1文の内容に合致する。
7. 第5段落第2文の内容に合致する。
8. 第6段落最終文の内容に合致する。
9. 第2段落第2文の内容に合致する。
2.
解答
[1]① 3
② 2
③ 5
④ 4
[2](1) 2
(2) 1
[3]X=6
Y=4
Z=1
[4](ア) 4 (イ) 3 (ウ) 2 (エ) 3
(オ) 3
(カ) 2
(キ) 2
(ク) 3
(ケ) 4
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解説
「問題解決の際の創造性における洞察力」についての文章。所々に高レベルな語句が見られるが、全体的には、
論旨は明確なのでそれほど読み難いものではない。
[1] ① stump 「~を困らせる」は難しいが、選択肢のそれぞれの語の意味がしっかりわかっていれば、puzzle以
外は文脈に合わないことは明らかであり、消去法で残せる。
② eludeも難語。この問題の選択肢はどれも紛らわしいので、 elude 「~をうまく回避する」の意味を知らない
となかなか厳しい。他の設問で正解を積み重ねることができればよいだろう。
③ temporalには選択肢3のtemporaryと同じ「一時的な」の意味もあるが、前文でinsightを比較的定義・
研究しやすい理由として it [=insight] arrives at a specific moment in timeと述べられているので、ここ
でのtemporalはtimeの意味だと分かる。
④ throw away 「~を捨てる」[≒ discard]
[2] (1) 冒頭文にあるmarryには「~と結婚する」という意味の他に、「~の結婚式を行う」という意味がある。 選択
肢の中で、一般的に結婚式を執り行うのは priest 「司祭」 である。
(2) “pine”, “crab”, “sauce”の3つの語に共通してつけられる語は “apple” [pineapple 「パイナップル」, crab
apple 「小さくて酸味の強いリンゴ」, apple sauce 「アップルソース <潰したリンゴを甘く煮たソース>」]であ
る。
[3] (X) 前文で述べられた一般論が、空所の後続で that view is wrong 「その考え方は間違っている」と否定され
ているので≪対比≫の関係になる。空所直前の and とともに接続詞として用いることができる、副詞 yet を
選ぶ。and yet で「しかし」の意味。
(Y) 第4段落では「creativityを定義することは難しい」、第5段落では「insightを定義するのは難しくない」と述
べられているので≪対比≫の関係になる。空所の前後がコンマ(,)で区切られているので、(X)同様、ここに
は副詞が入る。 howeverが適切。
(Z) as it turns out 「結局のところ」
[4]要旨を述べた文章の空所補充問題。本文の検証箇所は見つけやすい。
(ア) 第1段落で提示されているのは他動詞 marry には複数の意味があることを利用した「なぞなぞ」である。
proverb 以外の選択肢がどれも難しい語なので、riddle に「なぞなぞ」という意味があることを知らないと厳しい。
他の問題で確実に正解が取れればよいだろう。
(イ) 第2段落第1文に相当。
(ウ) 第3段落第1文に相当。
(エ) 第4段落第1文に相当。
(オ) 第5段落第1文に相当。
(カ) 第5段落第1文に相当。
(キ) 第6段落第1文に相当。
(ク) 第7段落第1文[主節]に相当。
(ケ) 第7段落第1文[主節]に相当。
3.
解答
[1](1) 4
(2) 3
(3) 4
(4) 2
(5) 4
(6) 1
(7) 1
(8) 1
[2]3
[3]3
解説
対話文形式の読解問題。話題は「東京オリンピック」。昨年までの専門家へのインタビュー形式から友人同士の会話形
式に変わり、とても読みやすいものになった。選択肢同士の違いも明白で平易。高得点で乗り切るべき問題である。
毎年このセクションでは熟語や慣用表現の知識が多く求められる。
[1] (1) look forward to ~ 「~を楽しみに待つ」
(2) to be honest (with you) 「実を言えば, 正直に言うと」
(3) 選択肢の中で目的語にthat節をとれるのはassumeだけ。that節内にcould「(ひょっとしたら)~かもしれない」
があることもヒントになる。 assume (that) … 「たぶん…だと思う, …だと仮定する」
(4) keep hands on ~ 「~を(何とか)手に入れる」
(5) end up ~ 「結局~になる(終わる)」
(6) 「私はオリンピックをテレビで見るのではなく、参加するつもりだ」とすれば、前文と≪対比≫の関係となる。
(7) memorable experience 「忘れられぬ経験」
(8) brush up (on) ~ 「〔忘れかけた語学など〕をやり直して磨きをかける」
[2] Carol の2番目の発言に As a volunteer.とある。
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[3] 「(東京で開催されても)結局テレビでオリンピックを見ることになるだろう」という Jiro のネガティブな発言を受け、後
続で「ボランティア(volunteer)として参加する」という代替案を提示していることに注目する。More flexible
thinking 「もっと柔軟に考えるべきだ」がふさわしい。
4.
解答
(1) 1
(2) 3
(3) 1
(4) 2
解説
正誤判定問題。一昨年まで出題されていた形式が復活した。誤りがない場合も考える必要があるので、やや難
しく思われるが、問われている事項は文法・語法においてどれも基本的なものばかりである。日々の学習におい
てマニアックな知識の獲得は一切いらない。基本事項の理解と運用に徹底することこそが対策になる。また本学
部では、実際に英文を書いた時にミスが発生しやすい箇所が狙われることが非常に多い。これは5.6.の語彙記
述問題にも同じことが言える。数年前までは英作文が出題されていたということもあるので、そのコンセプトは
現在も貫かれているように思われる。日々の学習において、この点を常に意識しておくことが大切。
(1) 直後の可算名詞 reasons を修飾しているので many にする。
(2) face を動詞として使うときには他動詞の用法が基本。前置詞 to が不要。
(3) 後続の動詞の原形learnと等位接続詞andで並列される。
(4) investment in ~ の~にはinvestment in China 「中国への投資」のように投資先がこなければならない。
investment of time and money 「時間と金の投資」にする。
5.
解答
(1) dietary
(2) attendance
(3) receipt
(4) succession
(5) sensitive
解説
短い英文中に与えられた単語を適切に語形変化させる問題。与えられている単語はどれも標準的で品詞の特定も容
易にできる。
(1) 直後の名詞 rules を修飾する形容詞
(2) 動詞 takes の目的語となる名詞
(3) 前置詞byの目的語となる名詞
[「レシート」はいわゆる「カタカナ英語」。発音しない“p”を書き落とさないように注意。]
(4) 前置詞inの目的語となる名詞
[succeedの名詞形はsuccess「成功」もあるが文意に合わない。in successionで「連続して」の意味。]
(5) 動詞areの補語となる形容詞
6.
解答
① figured
② extension
③ regulate
④ signals
⑤ perceives
⑥ disrupt [または disturb]
⑦ Advances
⑧ advantage
解説
与えられた日本文を参照しながら、英文中の空所(書き出しの1文字が与えられている)に適語を記述する問題。まず
日本文を読んでから英文での対応箇所を探し出し、そこでの文法的役割を考えて品詞を決定する。動詞の場合は三単
現の-sの有無、名詞の場合には単数形か複数形かの判断も必要になるので要注意。日本文の中で空所に該当する箇
所は以下の通り。
①「解明されて」
②「延長」
③「制御する」
④「信号」
⑤「~とみなして」
⑥「妨害される」
⑦「進歩」
⑧「~を利用して」
① figure out ~ 「~(問題など)を解決する」
⑤ 主格の関係代名詞 which の先行詞が the body なので三単現の-sを付け忘れないように注意。
⑦ 述語動詞が are なので複数形にする。
⑧ take advantage of ~ 「~を利用する」
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