2学期終業式式辞 今日で2学期が終わりますが、皆さんにとってはどんな2学期だったで しょう? いよいよ3年生にとってはセンターテストまで1カ月を切りま した。先日の激励会の時にも言いましたが 、「受験は団体戦」です 。「い や個人戦だ、ひとりで戦うしかない」と思っている人もいるようですが、 よく考えてみて下さい。はたしてそうでしょうか。勉強し、試験を受ける のは皆さん一人一人かもしれませんが、戦っているのは皆さんだけではあ りません。3年生を担当している先生方は模試の結果を見ながら、何が不 足か、後何をやればいいのか、分析や課題の準備に追われています。先週 の激励会での1,2年生の応援を覚えていますか?みんな応援しているの です。鶴南はチーム鶴南として、みんなで3年生の受験へ向けてサポート していこうと思っています。センターテスト当日も会場に先生方が詰めて 皆さんをサポートします 。「自分一人が頑張っているのでは無い、チーム 鶴南としてみんなで頑張っているのだ」と思って欲しいし、それを力にし てほしいと思います。最後の最後までチーム鶴南の一員として努力し続け て下さい。 2年生は年明け2月にいよいよ鶴南ゼミの発表会があります。この1年 自分なりに調査研究した内容の集大成を発表するのですから、中間発表の 時にもらった助言やコメントをきちんと活かして下さい。楽しみにしてい ます。そして、それが終わったら、いよいよ皆さんが次の受験生になりま す。まだ特別な事は必要ないと思いますが、自分の苦手な分野、教科の基 礎固めはそろそろ始めた方がいいでしょう。作物の収穫に例えて「植えな いと、次の収穫はない。努力と収穫の間に時差がある。頑張っている最中 には実りは目に見えない。ほっておけば後で収穫が無いぞとあわてること になる」と言う言葉を昨年同じ時期に紹介した覚えがあります。1年から すでに、地ならしや種まきはして来たはずですが、2年生のみなさん、ま だの人はそろそろ始めないと収穫できなくなります。遅れた分を取り戻す のも、今ならまだ間に合います。思うように学習が進んでいない人はこの 機会にぜひ先生方に相談して下さい。 -1- 1年生にとって鶴南の1年間はどんな風に感じられたのでしょうか。か なり忙しい1年だったのではないかと思います。行事の主だったものは先 週の激励会で終わりました。3学期は落ち着いて自分と向き合って下さい。 授業にちゃんとついていっているか、教室に「居る」だけになっていない か。今、なんとかしなければ、その状態をあと2年も続けることになりま す。ひょっとしたら1年で他へ移らなければならなくなるかもしれません。 今の自分の状態がどんな状態なのか。何ができていて何が不足しているの か。客観的に自分を見て下さい。自分を客観視できるようになることが子 供の領域からの脱出だと私は考えています。 学ぶということは山登りに似ています。自分がどこまで来ているのか、 この先どれだけ登らなければならないのか、先が読めなくて不安になった り疲れてきたり、投げ出したくなったりします。でも山登りは一度始めた ら登るか引き返すかしかないのです。とにかく一歩一歩足を進めていくし かないと思います。峠にたどり着くと少し景色が見えます。それは山に登 らなかったら決して見えない景色です。世界の広がりを感じることができ ます。そして次の峠あるいは山頂、あるいはさらに続く山並を見ることに なります。自分を成長させ、高みを目指して歩を進めて欲しいと思います。 年末年始の休業はほんの少し、ゆっくりとした気分で、新しい一年をど んな一年にしたいのか、是非自分なりの抱負を持って下さい。新学期に新 たな希望を抱いたみなさんと会える事を期待して式辞とします。 -2-
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