前庭神経炎または 両側前庭機能障害の診断

資料 1②
過去 5 年間に、本院の耳鼻咽喉科・神経耳科 で、
前庭神経炎または 両側前庭機能障害の診断と治療を受けた方へ
研究名:前庭神経炎または 両側前庭機能障害に関する疫学研究の実施について
1.本研究の意義および目的
本研究は、厚生労働省「難治性平衡機能障害に関する調査研究班」
(研究責任者:武田憲
昭(徳島大学)
)に所属する施設(16 施設。以下、参加施設とする)の協力を得て実施する
ものであり、当院はその参加施設です。
前庭神経炎は、強い回転性めまい発作で発症し、一側の前庭機能が障害されるために体
動時あるいは歩行時のフラツキ感が長期に残存する原因不明の難治性前庭機能障害疾患で
す。また、両側前庭機能障害も、両側の前庭機能が障害されるために体動時あるいは歩行
時のフラツキ感が長期に残存する原因不明の難治性前庭機能障害疾患です。
前庭神経炎、両側前庭機能障害の臨床的特徴は未だ不明な部分も多く、治療法が十分に
は確定されていません。臨床的特徴を明らかにすることは、適切な治療法の構築にも重要
です。本研究では、参加施設との連携により、臨床情報の収集および分析を行い、疾患の
原因の特定や効果的治療法の開発などが行われ上記疾患に対する科学的エビデンスに基づ
いた医療の普及を行うことを目的としています。
2.研究の方法
過去 5 年間に当院の耳鼻咽喉科・神経耳科を受診した前庭神経炎および両側前庭機能障
害の患者さんの年齢、症状、聴力検査の結果、平衡機能検査の結果、画像検査の結果など
を外来及び入院カルテから調査します。
3.試料等の保存および使用方法について
電子カルテから、必要な診療情報を抽出します。当院の電子カルテは、当院で定める方
法により適切に管理します。抽出した診療情報は、識別コードを用いて患者さんのプライ
バシーを保護し、パスワードで管理されたパソコンで保存します。抽出した診療情報は、
研究終了 1 年間、徳島大学 HBS 研究部耳鼻咽喉科学分野で保管し、その後は廃棄します。
抽出された診療情報は本研究以外には使用しません。
4.試験全体の期間と予定症例数
倫理審査委員会の承認後、2017 年 3 月 31 日までに 100 症例の調査を行う予定です。本
研究は厚生労働科学研究費補助金・難治性平衡機能障害に関する調査研究の一部として 16
施設との共同研究として実施し、全体で 800 例の調査を予定しています。
5.研究結果の公表について
本研究の結果は、被験者を特定できないようにした上で、本研究の結果を学会や学術雑
誌に発表する場合があります。その場合は、研究責任者の責任のもとで行います。
6.個人情報に関して
1
資料 1②
患者さんを識別コードでて同定できるようにして、プライバシーを保護します。本研究
の結果を発表する場合も、同様に患者さんのプライバシーを保護します。
7.本研究への参加を拒否する場合
情報公開用文書
本研究に参加を希望しない場合には、下記に連絡をしてください。参加を拒否された場
合でも不利益を受けません
8.研究実施者
研究責任者:池園 哲郎(耳鼻咽喉科:教授)
9.連絡先
この研究に関する問い合わせ先
埼玉医科大学耳鼻咽喉科 教授 池園 哲郎
電話:耳鼻咽喉科外来
(049)276 -1296 (内線 2300)
2