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「岡 山 県 消 防 操 法 訓 練 大 会 を通 して」
里 庄 町 消 防 団 第 2部
団 員
原 田
健
「何 やってるんやろ」
私 の入 団 する前 の消 防 団 に対 するイメージは、町 内 の中 学
校 のグランドの端 でホースを伸 ばしたり、走 ったりと体 力 の要 る
活 動 をしているというイメージで、実 際 何 をしているか分 からな
い集 団 でした。
そんな私 の所 へ 2 年 前 、近 所 に住 む消 防 団 員 の方 から入 団
の誘 いがあり、私 は消 防 団 に入 団 しました。私 の所 属 している
里 庄 町 消 防 団 第 2 部 は、操 法 訓 練 の県 大 会 出 場 を決 めてお
り、入 団 1 年 目 で指 揮 者 を任 されました。そこからは、各 団 員 の
予 定 の合 う限 られた時 間 の中 で県 大 会 に向 け練 習 をしていき
ました。
指 揮 者 の動 きは、操 法 訓 練 要 領 に定 められているとおり、
全 体 を監 視 する際 や指 揮 を執 る際 の位 置 やホースを扱 う行
動 が細 かく決 められております。また、ホースを担 いで走 ること
もあり体 力 はもちろん、冷 静 さと全 体 の動 きを把 握 する視 野 の
広 さも必 要 とされます。
私 は学 生 時 代 野 球 をしていたため、体 力 には自 信 がありま
したが、操 法 訓 練 の練 習 の次 の日 は、筋 肉 痛 の中 で仕 事 をす
る日 々が続 きました。
しかし、厳 しい練 習 の中 でも先 輩 団 員 の方 々が、所 々で上
手 くできたところを褒 めてくださり、私 のモチベーション維 持 に
心 遣 いしてくださったことを感 謝 しています。
自 分 自 身 、操 法 訓 練 要 領 に定 められている意 味 や指 揮 者 と
しての役 割 を理 解 したつもりでしたが、県 大 会 に行 くと岡 山 県
全 体 の操 法 訓 練 のレベルの高 さや消 防 団 員 としての意 識 の
高 さが感 じられ、自 分 の未 熟 さを痛 感 させられました。
大 会 終 了 後 、私 の心 境 に変 化 が生 まれました。消 防 につい
て意 識 的 に考 えるようになったのです。
「消 防 団 」とは、「操 法 訓 練 」とは何 か、をいろいろと知 りたいと
いう気 持 ちになったのです。
自 分 なりに調 べていく中 で、現 在 の消 防 団 の問 題 点 である
「消 防 団 員 数 の減 少 」を考 えていくようになりました。
地 域 の安 全 と安 心 を守 る為 に活 動 する消 防 機 関 の一 つで
ある消 防 団 は、地 域 の消 防 力 ・防 災 力 の向 上 において重 要 な
役 割 を担 っております。
しかし、全 国 的 な人 口 の過 疎 化 や少 子 高 齢 化 が進 む中 、消
防 団 員 の数 も全 国 的 に減 少 しています。
我 が里 庄 町 も例 外 ではありません。団 員 の高 齢 化 が進 んで
いるため、若 い年 代 の方 の消 防 団 への入 団 が求 められていま
す。また、昔 から地 震 や台 風 、火 災 などの災 害 が多 く発 生 して
いる日 本 で、大 規 模 な災 害 の際 には、各 地 域 の実 情 に精 通 し
た地 域 住 民 で構 成 されている消 防 団 は、地 域 密 着 性 、要 因
動 員 力 および即 時 対 応 力 の面 でも優 れており、地 域 の安 全 と
安 心 を確 保 する為 に欠 かせない組 織 であります。その組 織 を
育 成 、維 持 していくためにも、また、昔 からの伝 統 を継 承 するた
めにも若 い年 代 の方 の入 団 ・育 成 は早 急 に取 り組 むべきこと
です。
そのためには、地 域 住 民 に消 防 団 の役 割 や重 要 性 や活 動
内 容 を知 ってもらう事 はもちろん、各 団 員 の地 域 住 民 との交
流 によって築 く信 頼 性 が必 要 ではないかと考 えました。
微 力 ではございますが、私 はこの問 題 解 決 のため消 防 団 員
として、初 期 消 火 訓 練 はもちろん、自 主 防 災 組 織 との連 携 、ま
た地 域 の一 員 としても地 元 行 事 に積 極 的 に参 加 する中 で、周
囲 の人 との交 流 を大 切 にしていきたいと思 います。