電気通信用設備材料の省資源化の取り組み - R&Dフォーラム2015

通信インフラを支える材料技術
サービス共創
ネットワーク
Material Technologies for Telecommunication Infrastructure
省電力・省資源化
電気通信用設備材料の省資源化の取り組み
N-22
Efficient Resource-Saving Approaches for Sustainable Telecommunication Infrastructure
電気通信用構造物における材料の省資源化や効率的な更改に向けたR&Dを進めています。本展示では、目視点検が困難な支線地中部
の劣化評価技術、および廃棄される通信装置に含有される貴金属や希少金属の見える化技術を紹介します。
交換局
交換機
超音波ガイド
波探触子
地表面
電柱
無線鉄塔
接続端子かん・
AOクロージャ
専用橋・
橋梁添架設備
支線
ケーブル
図1 屋外構造物概要
基板A
各部品の含有資源量DB
部品名 Au Ag ・・
CPU
290 290
IC
96 490
・・・
各基板の含有資源量DB
部品名 Au Ag ・・
基板A 500 1000
基板B 600 3700
・・・
基板A
Au:500 mg
Ag:1000 mg ・・・
画像
資源価値:3000円
交換機X
推定資源量
搭載基板
搭載基板構成
基板A:a枚
基板B:b枚
含有
・・・・
資源量
交換機X
DB
Au: 40 g
Ag: 300 g ・・
推定資源量 資源価値:
300000円
図4 含有資源推定システムイメージ
端面から
のエコー
支線
アンカ
徴
■ 従来、診断手段がなかった支線ロッド地中部の劣化状態につ
いて、特殊な超音波(ガイド波)を用いて診断を行います(図2)。
■ 環境や建年などをもとに支線アンカ地中部の腐食減肉をモデ
ル化し、劣化状態を推定します(図3)。
■ 従来、不明であった交換機などの電子基板の資源含有量を基
板上の搭載部品から推定します(図4)。
信号強度
中継器筐体
マンホール
減肉部/傷
減肉部/傷
からのエコー
支線
ロッド
とう道
支線ロッド地中部
送信波
特
探触子からの距離
図2
支線ロッドの劣化診断イメージ
腐食工学に基づく検討
腐食速度の経年変化(環境,建年)
経年予測
アンカの腐食減肉モデルの生成
(安定板の例)
強度計算
アンカ各部の
応力計算結果
(例)
推
定
劣化状態
推定結果(イメージ)
要更改
利用シーン
■ 地中腐食が懸念される非防食タイプの支線ロッドについて、
掘削せずに健全度を診断し、更改判断に用います。
■ 環境や建年等の区分ごとに推定された支線アンカ劣化状態を
用いて更改優先度づけを行い、効率的な更改計画策定を支援
します。
■ 資源含有量を把握することで、通信設備廃棄時に、より適正
なリサイクルを推進します。
図3 支線アンカの劣化推定イメージ
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