News Release

農林水産総合技術センター 水産研究所
担当:海洋資源課
News Release
南條
電話:076-475-0036
平成 27 年 2 月 27 日
平成 27 年ホタルイカ漁況予報
本年のホタルイカの総漁獲量は、平年(平成 17~26 年の平均漁獲量:
1,977 トン)を下回る、1,700 トン程度と予測される。
平成 27 年ホタルイカ漁況予報をとりまとめました。詳細については別紙をご
覧ください。
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本件に関するお問合せ先
2月27日(金)
水産漁港課漁政係 電話 076-444-3293
3月 2日(月)以降 水産研究所
電話 076-475-0036
※ なお27日午後3時過ぎ、水産研究所研究成果発表会(富山市安住町5-21、
サンシップとやま 602~604)において予報内容を説明いたします。
平成 27 年 2 月 27 日
平成 27 年ホタルイカ漁況予報
富山県農林水産総合技術センター
水産研究所
本年のホタルイカの総漁獲量は、平年(平成 17~26 年の平均漁獲量:1,977 トン)を
下回る、1,700 トン程度と予測される。
根拠となった情報
漁獲量(トン)
・前年 5 月の山陰沖における水温指標値(水深 100m 層における 14℃以上の水温域の広さ)
は県内総漁獲量と増減傾向が類似しており、資源状況を反映している可能性がある。昨
年 5 月の水温指標値は 163 であり、平均値(平成 4~26 年の平均値:191)を下回った。
・2 月中旬までの漁獲水準は(平成 4~26 年の平均漁獲量 0.8±0.5 トン(±95%信頼区間)
に基づいた水準)県内総漁獲量と増減傾向が類似しており、来遊状況を反映している可
能性がある。本年は低位水準(0.2 トン)であった。
・漁期前調査における採集個体数水準(平成 4~26 年の平均採集個体数 17.7±15.4 個体(±
95%信頼区間)に基づいた水準)は県内総漁獲量と増減傾向が類似しており、来遊状況を
反映している可能性がある。本年は中位水準(9.7 個体)であった。
・ホタルイカの漁獲最適水温は 11~13℃とされており、水温の上昇が速い年は漁期が短く
なる可能性がある。また、沿岸付近の水深 50m 層における 4 月上旬と 5 月上旬の水温差
と県内総漁獲量を比較したと
推定値
4500
ころ、差が大きい年(昇温度合
漁獲量
4000
いが大きい年)には漁獲量が少
3500
なくなる傾向がみられた。そこ
3000
で日本海海況予測システム
2500
(JADE)により本年の水温差を
2000
計算したところ、その差は小さ
1500
いと予測され来遊時の水温環
H27
1000
境については好適な状態とな
500
る可能性が示唆された。
0
H4 H6 H8 H10 H12 H14 H16 H18 H20 H22 H24 H26
以上の根拠から計算式を導き
出し本年の予測値を計算したと
ころ、平均値を下回る 1,700 ト
ン程度と予測された。
年
図 過去の県内漁獲量と計算式により導き出された推定値