山形県知事吉村美栄子殿平成 27 年度の山形県施策に対する政策提言平成 26 年 10 月 23 日自由民主党県議会代表野川政文他 32 名わが県をはじめ、日本全国の地方部の抱える課題は一層深刻となっており、早急な対策と効果的な施策の展開を図り、急激な人口減少社会を防ぐために結束して取り組み、”山形県創生”を実行する必要がある。そのために、平成 27 年度の各種施策に対して自由民主党県議会は次の提言を行う。１、「豊かに暮らしやすい山形県の永続的な創造」について ○為替変動による円安と消費税増税による県民生活への影響に対する、迅速な対応 ○地方創生に向けた積極的な取り組みと人口減少社会を見据えた施策の展開 ○総合的な雪対策、および徹底した除排雪体制の強化 ○公共交通網（鉄道・バスなど）の維持・確保 ○インバウンド・チャーター便や、県内企業・県民による県内空港の利用拡大を図り、更なる増便を目指す。 ○庄内空港の滑走路延長 ○地域資源を活かした地域コミュニティーの推進強化 ○県有優良遊休地の有効利活用による活性化１、「未来を担う人材育成と、県民の生命財産を守る体制づくり」について ○教育山形「さんさんプラン」の検証と、学力向上対策の強化 ○地域ぐるみで子どもを育てる体制づくりと、キャリア教育の充実や郷土愛の醸成などによる人材定着を目指した教育 ○ネット教育や地域文化教育など、新たに望まれる教育の充実と、それに伴う教師のスキルアップ支援 ○人口減少による学校再編ではなく、求められる人材育成と地域の将来を見据えた学校再編の実施と、通学道路の安全対策および歩道未整備区間の整備 ○いじめ防止対策・体罰の根絶・不登校対策などの強化と、これを実現するためのスクールソーシャルワーカーなどの配置充実 ○ひきこもりなどの困難を有する若者への支援充実と、特別支援教育の環境整備 ○東京オリンピック・パラリンピックを見据えたスポーツ力の向上と、スポーツ合宿受け入れの運動強化 ○サイバー犯罪・特殊詐欺・危険ドラッグ・ストーカー犯罪・虐待事案など、近年深刻化する犯罪への対策強化１、「元気で健康に暮らせる安心・安全な社会の実現」について ○元気で暮らせる社会の実現のため、子どもから高齢者までの総合的な健康づくりプログラムの推進 ○医療・福祉現場の人材確保と待遇改善の促進、併せて施設の整備と機能強化 ○男女共同参画社会の更なる推進と、保育の充実による子どもを産み育てやすい環境づくりの構築 ○再生可能エネルギーの導入促進と買い取り制度の継続、省エネルギーの推進 ○県内在住被災者への支援強化による定住しやすい環境整備１、「次代を見据えた強い農畜水産王国の構築」について ○国の農政改革に機敏に対応するための情報収集、および県の農業政策との相乗効果を発揮できるような施策の展開 ○米価下落にかかる対策 ○食品加工研究センターの創設と、部局連携による食品の六次産業化の強化 ○「全国豊かな海づくり大会」の成功に向けた組織の強化、加えて日本海および内水漁業の水産資源減少対策と、水産物の県内消費拡大促進 ○災害に強い農山漁村づくりの環境整備と、営農継続への支援 ○農作物の有害鳥獣被害対策の強化と環境整備 ○高齢化時代に則した営農支援の展開 ○農産物輸出拡大策の展開１、「地域特性と優れた能力を活かした産業興隆・雇用拡大」について ○地場産業の育成強化と県産品の利用拡大による、県内企業の振興、および新たな雇用の創出 ○県産品の海外市場拡大と輸出力向上の施策の推進 ○海外からの観光誘客、およびディスティネーションキャンペーンの成果と検証を活かした戦略的な観光振興策の展開 ○有機 EL 照明など最先端研究の事業化による新産業支援、および自動車関連産業の育成と新規参入機会の創出 ○小規模事業者に対するきめ細やかな支援１、「災害に負けない県土の強靭化と生活に密着した基盤整備」について ○高速交通網の整備促進と酒田港の物流機能の強化 ○道路・河川整備予算の拡充 ○耐震化・耐雪化、空き家対策など住宅対策の推進 ○治水・土砂災害対策の推進と、断水を防ぐ水道事業の具体的対策の推進 ○適正な入札・発注や、建設・土木に携わる人材育成などによる建設業の健全な振興 ○信号機や標識などの交通安全施設の拡充 ○都市計画道路の早期着手