最新号 - 明法GE MEIHO Global Endeavors

明法GE
明法GE通信
GE通信
第10号
発行日 2015年
2015年 2月25日
25日
明法中学・高等学校
MEIHO Global Endeavors
動き始めた GE
「明法GE通信」は魅力ある
GEの具体的な教育内容をお知
らせするために毎月20日に発
行いたします。
また、明法GEのホームページ
でもご覧になれます。
落語講座後の集合写真。上段の中央は桂小文治師匠
目次:
CEDより
1
GEの数学について
GE
2
大会参加報告
2
GE講座(落語)
3
GE講座(落語)
4
北原 達正
CED(最高教育責任者)
中学1年3回目のGE講座対外チャレンジは、ロボカップジュニアです。東京の予選は終了
していましたので、スケジュールの関係上、宇都宮でのブロック大会に参加いたしました。
これまでにもこの大会についてはご説明させていただきましたが、数学オリンピックと同じ
くJSTの国際科学コンテストの1つであり、東大などのAO入試の対象にもなっています。
今回彼らが持っていったロボットは次のようなセンサーを搭載していました。
①ボールを発見する赤外線センサー。②白線を感知するラインセンサー。③相手のゴール
の方向を検知する、地球の磁場を測定できる方位センサー。
これらを駆使して、本物のサッカーゲームと同じように赤外線ボールを白線内のフィール
ド内だけでコントロールして、自分のゴール方向にボールがあるときにはボールの後ろに回
り込んでオウンゴールを防ぎ相手のゴール方向にのみシュートをする。そのようなロボット
のプログラミングを全員がマスターして大会に臨みました。
今回宇都宮で参加した他のチームのほとんどは、①と②しか搭載しておらず、オウンゴー
ルの危険性が高いものでしたが、明法GEの諸君は日ごろの学習の成果を見事に発揮し、3
チームが日本大会への切符を手に入れました!栃木・福島に割り当てられた日本大会参加枠
が4枠でしたので、たいへん良い成績を1年目から出して
くれたと思います。
センサーを3個使うことは最低8通りの状況を考え、適
正な行動をプログラムしなければなりません。これは集合
の学習によく出てくる3つの輪を使った共通集合、和集合
の応用です。しかしもっと重要なことは、プログラムを人
に説明できるフローチャートの作成、細かな数値のアジャ
ストを通じて、単なる論理的に正しいテストの答案を作っ
たのではなく、現実に即したものを作ることができたとい
うことです。これは大学生にとってもかなり難しい条件で
すので、たいへん高い評価をあげられると思います。
もう一つ、うれしいことがありました。みんなの目が真剣になってきたということです。
2連敗して悔しくて泣いたチームがありました。しかしそこから立て直し、「あと2試合、
全力を尽くす」と気持ちを切り替え、そこから2連勝!見事に予選突破しました。別のチー
ムは、この試合に勝てば日本大会に行けるという準々決勝で地元の小学生チームと対戦。後
半の途中までは1点リードしていましたが、あと1分というところで同点に追いつかれ、延
長戦でVゴール負け。普段は飄々としている生徒たちが、真剣に勝とうとしている姿は、本
当に今後の躍進を感じさせてくれました。一点の重み、準備の大切さを感じ取ってくれたと
確信しています。
日本大会に進出したチームは、負けた仲間の分まで真剣に頑張ってほしいと思います。
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明法GE 中1の数学授業について
数学担当
駒野
誠
生徒が自分自身の頭で新たな出会いに挑戦し考えることができるよう、「小さな数学の世界」を構築してもらうことが
中高一貫の大目標です。そのためには、基礎・基本が重要です。基本とは素振りのように繰り返すことで(しか)身に付
く(付かない)ことで、目に見えるものです。また、基礎とは、「覧古考新」の心の動きの源泉となるもので、目に見え
にくいものです。具体例を示すと、相似の学習で、2つの図形を見て相似関係である確
認を繰り返し練習することが基本で、1つの図形から相似な図形を描き創る概念が基礎
と考えられます。
PCが普及する以前と異なり、現在は、故きを温ねて新しきを知る「温故知新」ではな
く、古きをよくよく観て新しきを考え創造する「覧古考新」の時代となりました。理想
的な授業展開も既習内容から新しいことを導き考えだすことだと考えています。そのた
めの布石が肝心と心掛けています。
‘ことば’の重要性も感じています。社会では数学用語で会話はしません。しかし、
‘仲間’は思春期の生徒にとって人間関係では重要語です。数学用語に仲間はありませ
んが概念は極めて大切です。たとえば、…,9-2,8-1,7-0,6-(-1),5-(-2),…これらすべて同じ7とみな
す(同一視)仲間たちなのです。また、‘見える化’も‘仲間’同様現在授業で活躍進展中です。このように、無限なも
のは有限化し、見えないものは視覚化することが数学していることになるのです。
ロボカップジュニアブロック大会参観
教頭
早乙女 勤
平成27年2月22日(日)午前9時半、柴藤先生とともに明法GEの生徒全員を連
れ、大会会場である自治医科大学に到着した(栃木県下野市)。最先端技術を導入
した医学研究で知られる自治医科大学。普段は入ることのできない教育研究棟を使
い、大会は行われた。この日は、東北の大震災で数年間参加できなかった福島県か
らも、エントリーがあった。開会式では、大会審判長から「最後まであきらめず、
ぎりぎりまで工夫し続けること」の挨拶を頂いた(審判長は自治医科大学の方で、
元ロボカップジュニア日本大会の優勝者でもある)。
今回の競技種目はサッカーロボット。明法からは6チームが参加(全体で21チー
ム)。2人一組で1チーム、4つのグループに分かれてリーグ戦を戦った。時間は5
分ハーフ。ボールには発信機がついていて、ロボットが特殊なセンサーで感知、
ボールを追う。以下、興味深かった点を挙げたい。
優勝したチーム
①ロボット同士のぶつかり合いで予期せぬ動きやトラブルが発生し、審判が瞬時に
適正な判断を下していたこと。特に膠着状態になったときの解消法は見事で、一
連の予期せぬトラブルに対応した、ルールの創造性も感じられた。
②競技者はプレー中は一斉手を出せず、出場停止になったときのみ修理が許された
(ロボットがラインを飛び出したり、トラブルを起こすと30秒の出場停止)。2台
とも出場停止になった瞬間、相手に1点得点が与えられるなど厳しい裁定もあっ
たが、生徒たちはよく協力し取り組んでいた(激論もあった)。
③礼に始まり礼に終わり、試合の最後では、頭を下げ互いに握手をしていた。審判
の判定には従うが、間違っていると思えばきちんと説明し、筋が通っていれば認
められていたこと。
大会では、決勝トーナメントに明法4チームが勝ち残り、本校チームの「Brave
Striker」が優勝。2位に入った「熱血修造」と4位の「10106DS」が見事、日本
大会進出を決めた。
引率に当たっては、①時間厳守、②整理整頓、③挨拶を重視した。7時半の池袋
集合では、全員10分前には集まり、以後、解散まで時間は守られた。会場ではマ
ナーを守り、懸命に仲間を応援し支えあった点も光る。もちろん、関係者への挨拶
も良くできており、会場片付けにも全員が協力し取り組んだ。
大会後の集合写真
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今月のGE
今月のGE講座
GE講座
GE講座 1月28日
28日(水) 落語①
講師 桂小文治師匠
3限 まず師匠より落語についての解説がありました。
話術と振りだけで、上下、遠近、人物、表情などを伝える技術。例えば刀を抜いてその先端を見る視線(目の動き)だけで刀の
長さを聴衆に伝えます。師匠のお手本のあと全員が高座で実演しました。難しそうでしたが雰囲気は充分伝わっていました。
次は一分線香・蠅・の小咄。例えば誕生パーティー「今日、友達の誕生パーティーに行くんだ」「えっ 歩いて行くの」「いい
や、バースデー(バスで)」など簡単な落ちへと持って行く実習。ぎこちなさが新鮮でそれなりに笑える場面がありました。
続いて師匠の小咄。鶴の恩返し・花咲かじいさん・因幡の白ウサギ・オウム・九官鳥・猿・美人画で名人芸をご披露いただきま
した。
4限 大杯・お銚子・そろばん・刀・ろ・きせるなど落語でお馴染みの道具を使った表現の解説と実習。生徒たちは扇子と手ぬぐ
いだけで出来る多種多彩な表現にすっかり見とれていました。
午後は次回の講座で生徒が発表する噺(牛ほめ・寿限無・七度狐・顔寸・長短の道案内)の師匠による実演と解説がありまし
た。その後3名のグループ分け、更に各グループの話を決めました。この日の最後は出囃子に合わせた上がりと下がりの稽古。こ
れも簡単に見えますが実際にやってみると難しかったようです。
本日の師匠の模範演技をDVDの動画にして全員に配布。難しい言葉は各自で調べるように指示。発表は2月25日です。
これは、ずいぶん長い刀?
師匠の名人芸を間近で鑑賞
桂小文治師匠プロフィール
青森県八戸市出身
専修大学商学部商業学科在学中に桂文治に入門。前座名 桂亭治(かつら ていじ)
1984年二ツ目昇進。1993年5月真打に昇進、二代目桂小文治を襲名。
2008年(第63回)文化庁芸術祭優秀賞受賞
落語会
東京落語会、三越名人会、紀伊國屋落語会、朝日名人会、東宝名人会 日航名人会落語研究会 他
出演番組 NHK衛星寄席、らんまんラジオ寄席、STV名人会、はいからチャンネル、鶴亀横丁(静岡けんみんTV)、ビアホー
ル名人会、パーフェクトTV 他
GE講座 2月25日(水)
落語② 講師 桂小文治師匠
25日(水)
今日の発表のために校長先生から新品の立派な座布団がプレゼントされました。前回のおさらいから始まり、高座のマナーに
ついて解説がありました。高座で使う座布団は次の出演者への気遣いから下がる時に裏返しにしますが、その際には近くに座る
お客さんに風が当たらないように座布団の遠い辺から床に置きます。また座布団の縫い目の無い方を客席に向けて置くのは、
「お客さんとの縁が切れない」という縁起を担いでいるという説明がありました。なかなか奥が深いものです。
CEDより本日の講座について
高座のマナーについて
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かなり緊張しています(発表直前)
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さて、いよいよ発表。これは牛ほめの一部ですが『家は総体檜づくりでございますな。畳は備後の五分べりで、左右の壁は砂
摺りでございますな。天井は薩摩の鶉杢で。けっこうなお庭でございますな。お庭は総体御影づくりでございますな』このよ
うに言葉自体がとても難しく、5分を超える噺を覚えるのは容易ではなかったと思いますが、よく頑張りました。時には止
まってしまうこともありましたが、同じ噺をする生徒が小声で助け船を出す微笑ましい場面もありました。全員が無事発表を
終えて、最後に師匠の「牛ほめ」全編を聞かせていただきましたが、実際に人前で話す難しさを体験した後は、改めて師匠の
技の素晴らしさを感じたようです。3月に生徒による明法寄席(校内発表)を開催予定です。今後もご期待ください。
発表直前の確認(グループ)
師匠に羽織を着せていただく
石を投げる場面(七度狐)
緊張を乗り越えて
入試報告会開催
台詞を忘れた仲間をサポート
講評とアドバイス(発表の後)
3月21日(土)
21日(土) 10:00~
10:00~11:00(受付開始
11:00(受付開始9:30
(受付開始9:30)
9:30)
本校のホームページから予約できます(予約がなくても参加できます)
[主な内容]
・校長挨拶
・平成27年度中学入学試験の報告
・平成 年度中学入学試験の報告
・大学合格実績の報告
・在校生が語る明法
★来年度の入試に向けた学習のアドバイスもあります。
★初めて来られた方向けに、明法中学校・明法GEのご説明もします。
★説明会終了後、施設見学・春期講習見学ができます。また、個別のご相談・ご質問も承ります。
明法中学・高等学校
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〒189-0024
東京都東村山市富士見町2-4-12
TEL:042(393)5611
FAX:042(391)7129
http://www.meiho-ge.ed.jp
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