これからの期待を込めて まちづくり支援えひめ代表 前田 眞 太田地区・香南地区の各8回のワークショップのファシリテーター。参加者の意 見を引き出したり、整理したりしながら、話し合いをスムーズに進め、2か年の事 業を支えました。 この2年間のワークショップは、地域の 皆さんの「地域で子育てしよう」という 熱い思いを掘り起こすところからスタート しました。ワークショップを重ねていく中 で、宿題ハウスやラジオ体操・集団登校 という事業を起こすことができました。 自分たちの住んでいるまちを「ふるさ とへの思いやり、安心、うるおいに満ち 殻を破り、市民をはじめとした民間の様々 たところにしたい」と思っている、町内 な主体が自発的に地域の課題に取り組む 会 やNPOなどの 民 間 の 様 々な 人々は、 「新しい公共」という考え方のもとで、お 地域清掃や子育て支援などの多くの分野 互いが対等な立場で参画、かつ連携し、 において公共 的な仕事 を担っています。 公共の役割を担っていく「協働」の実践 それにもかかわらず、行政がやっている でした。 ことだけを「公共」と呼ぶといった「古 ワークショップという手法を活用したこ い公共」の考え方が残っています。今回 ともありますが、16 時間というわずかな のワークショップがもたらしたものは、地 時間を使っただけで、ある意味では軽々 縁型の組織とテーマ型組織の皆さんとが、 と協働を実践したのです。この体験をい 自分たちで導き出した多種多様なアイデア かして、 「地域で子育て」という思いを実 について議論し、共有し、深化させた結果、 現していくために、新たな課題解決に取 うまれたものであります。 「古い公共」の り組み、行動に移すことができれば、子 育て世代だけでなく、その世代を取り巻 く人たちの生活をも豊かにすることがで きるのです。 さらに、これらのノウハウを他の地域 に伝え、伝播させることによって、高松 市をもっと住みやすいまちにしていくこと も可能です。今後の展開を期待しています。
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