ご成人おめでとうございます皆さんが、それぞれの夢に向かって、大きな一歩を踏み出されることを祈念いたします。学校を取り巻く状況は日々変化をしていますが、皆さんのような素晴らしい卒業生を数多く輩出している学校として、今後も伝統と校風を受け継ぎつつ、新しいことにも日々挑戦し前進していきます。後輩の活躍を見守っていただきますとともに、本校の教育推進にご支援をお願いします。皆様方のご健康とご活躍を桃山の陵よりお祈り申し上げます。京都教育大学附属桃山中学校 ○ 校舎写真 ○ 卒業アル学校便バムより（２０１０．３附属桃山中学校卒業）り ○「学校は６７才」皆さんが小学生だったころの本校の正式名称は「京都教育大学教育学部附属桃山中学校」でしたが、小学４年生になった平成 16 年度からは、国立大学とその附属機関が法人化されて「京都教育大学附属桃山中学校」が正式名称となりました。本校の創立年度は昭和 22年（1947 年）ですので、今年6 7回目の誕生日を迎えました。 67 才になっても学校は益々元気です。元気な学校の様子をホームページで紹介しています。学校名でもすぐに検索できますので、是非ご覧下さい。 http://www.kyokyo-u.ac.jp/MOMOCHU/index.html ○ 中校舎・グラウンドを全面改修しました皆さんが入学した当時、北校舎（普通教室棟）は改修したてで、真っ新の教室で3年間勉強していただきました。教室は、冷暖房完備、教室の室温上昇を抑制するための屋上緑化も備えていました。覚えてくれていることと思います。一方、皆さんが3年生だった平成 21年秋から中校舎 (特別教室棟 )を改修しました。全特別教室には冷暖房設備・大型液晶ＴＶ・プロジェクターを設置しました。 12台のＩＨ調理台が並ぶ家庭科教室、特注の机が自慢の美術科教室、階段状の音楽科室、実験台など全て一新した２つの理科室など、改修工事ですっかり様子を変えました。皆さんが卒業する間際に改修が完了し、ほんの少しだけこれら特別教室で学習していただくことができました。これも覚えてくれていることと思います。平成25年9月からは、数か月かけてグラウンドの改修工事をおこないました。降雨後の水たまりも少なくなりました。防球ネットも以前より約３ｍ高くなりました。後輩たちはコンディションのよくなったグラウンドで、体育や部活動に励んでいます。このようなすばらしい環境のもとで、力が存分に発揮できる学校となり、後輩たちは学習にもクラブ活動にも活躍してくれています。今後も、よりよい学習環境の構築を目指して、校内整備を進めていきます。応援よろしくお願いします。 ○ 宿泊行事本校では、１年生では１泊２日の湖畔学習 (滋賀県近江八幡 )に、２年生では３泊４日のスキー教室( 長野県白馬村)に、そして３年生では３泊４日の修学旅行( 沖縄 )に出かけています。本校では、宿泊学習をはじめ数多くの行事をおこなっていますが、これは行事をおこなうことで生徒たちが成長すると考えているからです。もちろん「楽しみ」もあります。ところでここまで書くと、皆さんの修学旅行が延期され、 9月実施になったことを多くの人たちは思い出すことでしょう。新型インフルエンザ拡大防止条例のために5月に実施することができなくなったための延期です。9月実施が可能になった時の皆さんの喜びようは本校としましても忘れられない思い出です。さて、現在の修学旅行では、現地の方との交流を深めるための民泊体験学習を取り入れています。現地の「おじい」「おばあ」の話を聞いたり、農業の手伝いをしたりして、沖縄をより理解できるよう工夫したプログラムで実施しています。毎学年、宿泊を伴う学校行事を実施することは大変なことですが、多彩な活動を通して生徒を育成していくという「附属の教育」を守っていきたいと考えています。 ○「今年の取り組み」から６７才の元気な中学校は新しいことにも挑戦しています。＊英語教育強化地域拠点事業（文科省の研究指定）を受けて英語教育に力を入れています。世の中のグローバル化にともなって、近い将来小学校から英語が教科として入ってきます。小学校から英語が導入されますと、中学校での英語の学習内容が当然変わります。この内容について研究する、文科省の「英語教育強化地域拠点事業」の研究指定を本年度受けて、附属桃山小学校・本校・附属高校・大学と共同して研究しています。英語の授業はほぼ英語でおこない、またコミュニケーション能力を養う活動も多く取り入れています。＊グローバル人材育成プログラムの開発本年度より、「『グローバル人材育成プログラム』の開発ー幼稚園から大学までの系統的カリキュラムの策定をめざしてー」のテーマで京都教育大学および附属学校園で、研究に取り組んでいます。本校は、帰国学級があること、国際理解教育に力を入れていることなどから、本校ならではの研究ができそうです。この研究により、より一層本校の国際教育が進んでいくと思われます。帰国生徒のスピーチは今年で 37回目、英国キングエドワード Ⅶ世校との交流も継続しており、今年で6回目となる交流を 10月30日におこないました。授業を合同で受けたり、3年生が学年交流をしたり、放課後茶話会をしたりと、世界に目を向ける機会となっています。＊幼小中連携教育本校と附属幼稚園、附属桃山小学校は、平成 7年から３校園合わせて附属桃山地区学校園と称して、幼小中連携教育に取り組んでいます。現在「幼小中で育む『確かな学力』と『豊かな社会力』― 12年間の学びをつなぐ教育プログラムの実践と開発ー」というテーマで、幼小中教員が共同して研究を進めています。桃山地区学校園の児童･生徒たちの縦のつながりは年々強固になっています。本校生徒たちにとっては、園児・小学生と交流することで、学びを確実にしたり成長を確認したりする機会となっています。＊職場体験学習本校では従来からキャリア教育として、いろいろな仕事調べやその職業に就くための進路学習など、勤労観・職業観を育てるための学習をおこなってきました。皆さんが卒業して後の平成 22年度からは、これらに加えて、職場体験学習をおこなっています。今年も 131名の生徒が40の事業所にわかれて職場体験をおこないました。事業所は、同窓会・育友会・地域の方々にお世話いただいたもので、桃山・大手筋や本校近辺、また伊勢丹やトップツアー（四条）でもおこなっています。 7月上旬事業所前に、本校の「体験学習実施中ご協力をお願いします」の貼り紙が見られましたらお声かけください。＊活躍できる場があり、認めあえる仲間のいる学校本校は、「豊かな感性・輝く個性・拡がる共生」を合い言葉として、生徒一人ひとりに活躍できる場があり、その活躍を認めあえる仲間のいる学校づくりをめざしています。おかげで、後輩たちも文化面・スポーツ両面で活躍し、様々なところで表彰されています。本年度、水泳部は近畿中学校総合体育大会男子400m メドレーリレーで第１位に輝き、全国中学校体育大会男子 40 0mフリーリレーでも第２位になりました。個人の活躍もあり、男子全国総合2位です！ 5名の生徒が京都市体育表彰や京都府未来くん賞、京都新聞社賞をいただきました。うち一人は平成 26年度ナショナル強化選手や2020 東京オリンピック競技大会対策2014年度ジュニアSS（ｽｰﾊﾟｰｽｲﾏｰｽﾞ）に選出されて、 10月中旬から多数の強化合宿に参加しています。一方文化面での活躍も顕著で、新聞ｺﾝｸｰﾙへの大量入賞や俳句での表彰はもとより、 NHK合唱ｺﾝｸｰﾙ京都府大会でも銀賞をいただくなど、皆さんの後輩たちも輝かしい活躍をしています。今後とも、本校および本校の後輩たちに応援よろしくお願いします。