感染症発生動向速報

主に年配の男性を襲う肺炎
レジオネラ症にご注意!
早期診断
早期治療
もしかして・・
平成 27 年 2 月 18 日
富山県感染症情報センター
(直 0766-56-5431)
(直 0766-56-8142)
感染症発生動向速報
( 平 成 27 年 第 7 週 分 ・ 2 月 9 日 ~ 2 月 15 日 )
《 インフォメーション 》
●レジオネラ症
レジオネラ症の県内の年間報告数
は、近年 30 人程度で推移していま
すが、今年はすでに 11 人が報告さ
れています(図参照)
。レジオネラ症
は、
レジオネラ属菌による感染症で、
もともと土壌や水環境に普通に存在
する菌ですが、自然環境での菌数は
少ないのに対し、水温 20~45℃の停
滞する人工的な環境水(ビルの空調システムの冷却塔水や清掃不十分な循環式浴用施設の浴
槽水など)では菌が爆発的に増殖します。人は菌を含んだ水しぶきやホコリを吸い込むこと
で感染します。
レジオネラ症は、一過性のポンティアック熱と劇症型のレジオネラ肺炎との二つに分類さ
れます。ポンティアック熱は、発熱を症状とし、全身倦怠感、悪寒、頭痛、筋肉痛を伴いま
すが、肺炎症状はみられず、2~5 日程度で自然治癒します。レジオネラ肺炎は、全身性倦怠
感、頭痛、筋肉痛、食欲不振などの症状に始まり、咳、高熱、悪寒、胸痛が出現します。腹
痛や下痢等の消化器症状も見られます。傾眠、昏睡、幻覚、四肢の振せんなどの中枢神経系
の症状が早期に出現するのも特徴です。有効な抗菌薬治療がなされないと、致死率は 60~
70%に増加しますが、適切な治療がなされれば致死率は 7%になります。
患者の年齢・性別には偏りがあり、県内では 50 歳以上の男性が患者全体の約 9 割を占め
ています。
レジオネラ症は、早期に診断して適切な治療を開始することが重要です。発熱と一緒に呼
吸困難などの症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
《 全数報告の感染症 》
二類感染症 結核 3件(第6週診断分1件含む)
四類感染症 レジオネラ症 4 件(第6週診断分1件含む)
五類感染症 梅毒 1件(第6週診断分:40歳代、男性、早期顕症梅毒Ⅱ期)
侵襲性肺炎球菌感染症 1件(第6週診断分:60歳代、女性)
《 定点報告の感染症 》
今週の県内上位6疾患
定点あたりの数
順位
1位
2位
3位
4位
5位
6位
疾病名
今週
先週
増減
インフルエンザ
15.19
25.25
↓
感染性胃腸炎
7.17
9.34
↓
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
2.79
2.93
↓
マイコプラズマ肺炎
0.80
1.20
↓
咽頭結膜熱
0.55
0.83
↓
水痘
0.41
0.52
↓
この内容は以下のホームページでさらに詳しくご覧いただけます
アドレス http://www.pref.toyama.jp/branches/1279/kansen/
平成27年2月18日
富山県感染症情報センター
(直0766-56-5431)
(直0766-56-8142)
インフルエンザ定点における患者診断状況
このデータは、インフルエンザ定点医療機関で実施されたインフルエン
ザ迅速診断キットの診断数を集計したものです。現在、下の表によると、
A型が94%を占めています。
第7週(2/9~2/15) : 富山県 15.19人/定点
厚生セン
ター・保健所
名
迅速診断キット
報告定点数
6
4
13
7
14
44
新川
中部
高岡
砺波
富山市
富山県
(単位:件)
A型
/7
/5
/13
/7
/16
/48
富山県累計(2014年36週~)
その他
B型
74
61
144
95
313
687
9,373
1
2
合計
4
8
9
1
4
26
235
5
8
16
127
79
71
153
101
325
729
9,735
※「その他」には、臨床症状等によりインフルエンザと診断したが型別までは不明な患者や迅速診断
キットの結果がA型とB型共に陽性の患者が対象となります。
件数
2,500
インフルエンザ迅速診断キット型別患者報告状況(富山県 2014/2015年)
2,000
A型
B型
1,500
1,000
500
0
36 38 40 42 44 46 48 50 52 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24
9月
件数
30
25
20
15
10
5
0
10月
11月
12月
1月
2月
3月
4月
5月
週
6月
<参考>インフルエンザウイルス検出状況(富山県2014/2015年)
B型
AH1pdm09
AH3(香港型)
AH1(ソ連型)
36 38 40 42 44 46 48 50 52 2
9月
10月
11月
12月
4
1月
6
8 10 12 14 16 18 20 22 24
2月
3月
4月
5月
6月
週
kansen1507w
インフルエンザ情報
● 定点医療機関からのインフルエンザ患者報告状況
第 7 週(2/9~2/15):富山県 15.19 人/定点
新川 HC(11.29)、中部 HC(14.2)、高岡 HC(11.77)、砺波 HC(14.43)、富山市 HC(20.31)
インフルエンザの患者報告数
は、例年よりも早く全国は第 2
週、県内は第 3 週に警報レベル
となる定点あたり 30 人を超え
ました。
県内のインフルエンザ患者報
告数は 3 週連続で減少し、イン
フルエンザの流行は縮小傾向に
ありますが、依然として報告数
が多い状況です。
● 都道府県別インフルエンザ患者報告状況 第 6 週(2/2~2/8)
全国の患者報告数は、定点あたり 19.03 人となり、前週(29.11)よりも減少していま
す。また、全都道府県で前週の報告数よりも減少しています。
都道府県 人/定点
都道府県 人/定点
北海道
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
神奈川県
新潟県
富山県
石川県
福井県
山梨県
長野県
岐阜県
静岡県
愛知県
三重県
17.34
24.91
21.91
19.43
23.30
17.23
19.70
13.00
16.00
15.96
14.48
19.60
11.43
14.95
35.86
25.25
29.15
29.53
15.05
24.83
21.29
15.87
27.74
22.65
和歌山県
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県
全国
17.87
11.94
12.88
16.71
11.07
17.56
17.48
15.53
21.14
25.30
31.46
13.66
10.40
20.75
23.35
22.11
24.41
21.21
19.89
34.48
26.20
31.96
27.86
19.03