議題(2) 報告事項について -8- 【報告1】 平成27年度保険料(案)について -9- 報告1-① 平成27年度保険料の考え方 ○ 平成 27 年度保険料の考え方 [改定方針] 昨年度に引き続き、受益と負担の適正化の観点から、収入に対する保険料の負担感を府内市町村並みとなるよう 改定する。 モデル世帯(4 人世帯・所得 300 万円)の収入に対する保険料の割合 ・平成 26 年度保険料における本市の負担割合 10.0% ・本市を除く府内市町村の 5 年平均(22~26 年度)10.0% 保険料(医療分+後期高齢者支援金分)は据え置き 1 人当たり平均保険料(年間):99,689 円(据え置き) ※保険料の負担割合が1番大きいことからモデル世帯としていた4人世帯・所得200万円が国の制度改正により 平成26年度から新たに2割軽減の対象となったため、現在、保険料の負担割合が1番大きい世帯(4人世帯・所 得300万円)をモデル世帯として設定。 - 10 - 報告1-② 平成27年度 国民健康保険料(案) 26当初 27算定 483,300世帯 473,800世帯 ▲ 9,500世帯 ▲ 2.0 % 786,900人 757,100人 ▲ 29,800人 ▲ 3.8 % 754,200人 735,600人 ▲ 18,600人 ▲ 2.5 % 2,156億円 2,143億円 ▲ 13億円 ▲ 0.6 % 1 人 当 た り 額 285,904円 291,413円 5,509円 1.9 % 前期高齢者交付金等 649億円 659億円 10億円 1.5 % 差引 調 整 後 給 付 費 等 1,507億円 1,484億円 ▲ 23億円 ▲ 1.5 % ① -② 1 人 当 た り 額 199,912円 201,812円 1,900円 1.0 % 1 人 当 た り 保 険 料 74,473円 73,624円 ▲ 849円 ▲ 1.1 % 51万円 52万円 1万円 後 期 高 齢 者 支 援 金 等 393億円 396億円 3億円 0.8 % 1 人 当 た り 保 険 料 25,216円 26,065円 849円 3.4 % 16万円 17万円 1万円 99,689円 99,689円 0円 額 67万円 69万円 2万円 数 235,400世帯 228,400世帯 ▲7,000世帯 ▲ 3.0 % 世 被 帯 保 険 数 者 数 一般被保険者数(再掲) 増▲減 歳出 給付費等(一般) ① 財源 ② 限 度 額 ○後期高齢者支援金分保険料 限 度 額 ○医療分+後期高齢者支援金分保険料 1 人 当 た り 保 険 料 限 度 0.0 % ○介護分 世 帯 被 保 険 者 数 283,500人 272,800人 ▲ 10,700人 ▲ 3.8 % 介 護 納 付 金 180億円 167億円 ▲ 13億円 ▲ 7.2 % 30,804円 29,534円 ▲ 1,270円 ▲ 4.1 % 14万円 16万円 2万円 1 人 当 た り 保 険 料 限 度 額 - 11 - ‐ 11 ‐ ○医療分保険料 報告1-③ 大阪市国民健康保険における一般会計繰入金と収支の状況 (単位:億円) 一般会計繰入金(予算) 年 度 単年度収支 (▲赤字) 累積収支 (▲赤字) (参考) 医療分保険料 改定率 (※2) 総額(億円) 1人当たり(円) 18年度 479 43,881 ▲ 19.6 ▲ 380.2 0.0% 19年度 481 45,109 ▲ 5.5 ▲ 385.7 4.5% 20年度 437 51,891 22.1 ▲ 363.6 1.2% 21年度 433 51,900 2.7 ▲ 366.3 0.0% 22年度 432 52,250 114.3 ▲ 252.0 0.0% 23年度 429 53,690 73.8 ▲ 178.2 0.0% 24年度 (当初+7月補正) 424 53,011 23.8 ▲ 154.4 0.0% 25年度 419 52,822 25.1 ▲ 129.2 26年度 431 54,780 ▲ - - ※1 2.0% 2.0% ※1 平成25年度において過大交付となっている国庫負担金を26年度に返還する必要があることなど(35億円)から、実質的な累積赤字は 164億円となる。 ※2 「(参考)医療分保険料改定率」欄の、20年度以降の改定率については、医療分+後期高齢者支援金分である。 - 12 - 【報告2】 大阪市の取り組みについて - 13 - 報告2-① 保険料収納率の推移 平成26年度においては、国保収納業務の経験豊富な再任用職員及び弁護士(任期付職員)を雇用し、区における 滞納処分強化とともに区独自取り組みの継続実施を図るなど、目標収納率88.5%の達成へ向け取り組んでいる。 《これまでの取り組み》 21 年度 ・民間委託による口座振替勧奨を実施 ・年度内完納を前提とした分割納付の徹底 22 年度 ・長期滞納世帯に係る財産調査及び滞納処分業務を福祉局へ集約 ※ ※ ※平成 20 年度は、収納率の高い 75 歳以上の被保険者が後期高齢者医療制度へ移行したため、収納率は低下 23 年度 ・訪問徴収等業務の民間委託を全市実施 24 年度 ・局に集約した財産調査及び滞納処分を「市債権回収対策室」 (財政局)に集約 ・コールセンターを活用した口座振替勧奨の強化 25 年度 ・区長マネジメントによる収納率向上の独自取り組みの実施 ・口座振替納付の基本化 ・ペイジー口座振替受付サービスの導入 ・市債権回収対策室における財産調査の対象世帯の拡充 (7期から5期以上未収世帯へ) 26 年度 ・滞納整理チーム(再任用職員)や弁護士(任期付職員)の雇用 ・市債権回収対策室における高額滞納案件の再調査等 したが、75 歳未満の各年齢階層における収納率はいずれも前年度を上回っており、実質的には向上している。 - 14 - 報告2-② 保険料収納率向上へ向けた取り組み(平成27年度) 平成 27 年度は目標収納率(88.6%)の達成へ向け、区独自取り組みの継続実施とともに、滞納整理チーム (再任用職員)や弁護士(任期付職員)を活用し、公売を要する財産の差押えを実施する等、更なる収入額確保 に努める。 区長マネジメントによる地域特性に応じた創意工夫のある取り組み【継続】 ~ 主な取り組み:口座振替勧奨・滞納処分業務・資格等適正化 滞納整理チーム ・ 滞納整理業務の直接指導に よる区職員のスキルアップ 弁護士 ・ 区職員に対する法令知識 面でのバックアップ ・ 弁護士名での文書送付等 による自主納付の誘引 など ~ 民間事業者による電話督励・訪問徴収業務 公売を要する ・ 初期未納者へ対する徹底した納付督励を行い、 未収の早期解消と累積防止に努める。 財産の差押え 各区における公売業務 のノウハウの継承・組織 体制の確立 市債権回収対策室 ・ 税の徴収ノウハウの活用やスケールメリットを活 27 年度目標 かした財産調査業務等を通じ、未収債権の解消に 努める。 公売 10 件 27 年度目標収納率88.6%の達成を目指す。 - 15 - 報告2-③ 平成27年度の医療給付費の適正化に向けた取り組み ●レセプト(診療報酬明細書)点検事業 医療機関から提出されるレセプトについ て、専門的な知識を持つ民間業者に委託し、 請求点数の算定方法及びその内容の点検、縦 覧点検(3 か月分レセプトを比較して点検) などを実施している。さらに、点検効果の向 上を図るため平成26年度から、国保連合会 においてレセプトの電子データを機械処理し て点検対象を抽出 ●医療費通知 被保険者の医療費に対する意識啓発の観点から、医療費の個別通知を実施 送付件数:約120万件(約40万件を年 3 回送付) ●後発医薬品(ジェネリック医薬品)の普及、啓発 先発医薬品を服用している被保険者に向け、後発医薬品に切換えた場合の 自己負担額の差額を通知することで、被保険者の自己負担の軽減につなげる。 また、後発医薬品希望カードや広報により、後発医薬品の普及啓発を実施 送付件数:約8万件(約4万件を年 2 回送付) ●多受診者・頻回受診者健康教育啓発 点検件数:約1,110万件(全件) ●療養費支給申請書点検事業(柔道整復 施術に係る療養費) 従来、実施していた多受診者向けの啓発に加え、平成26年度から頻回受診 者に対しても健康教育用パンフレットを送付し、適正受診について啓発 整骨院などで受けた施術に係る療養費につ いて、専門的な知識を持つ民間業者に委託し、 申請書の点検や、被保険者及び施術所への照 会などを実施 点検件数:約9万件 (年間請求件数の約1割) ●1 日人間ドックなどの保健事業の実施 被保険者の健康保持及び疾病予防の推進による医療費の適正化を図ることを 目的として、1 日人間ドック・ヘルスアップ国保倶楽部等の保健事業を実施 ●特定健康診査・特定保健指導(P.17) - 16 - 報告2-④ 特定健康診査・特定保健指導 ●特定健康診査 ●保健指導 ・40 歳以上の方を対象に無料で実施 【特定保健指導】 個別健診:大阪府内約4,500か所 ・特定健康診査の結果を基に、生活習慣の改善が必要とされる対象 (内大阪市内 1,700 か所)の医療機関 者に、「動機付け支援」 「積極的支援」の特定保健指導を実施 集団健診:市内24区の保健福祉センター・小学校等 ・平成 25 年度から、 「動機付け支援」該当者に、よりきめ細かな (年間 308 回実施) 支援を行うため、取組み状況の確認などの中間支援を追加 ・平成 25 年度から、人工透析の原因となる慢性腎臓病の重症化 【その他の保健指導】 予防のための腎機能検査(血清クレアチニン、血清尿酸)を追 特定健康診査の結果をもとに治療が必要な方に対する医療機関 加するとともに、詳細な健診(貧血検査、心電図検査、眼底検 への受診指導に加えて、平成27年度は人工透析の原因となる慢性 査)の自己負担を無料化 腎臓病の重症化予防のための生活習慣改善を目指す保健指導事業 を実施 ●実施率向上に向けた取組み ◎電話による勧奨 (特定健診) 平成27年度については、医療機関に受診していない者を対象とし、40~60歳まで行っていた当初勧奨の年齢を64歳までに 拡大するとともに、40~45歳まで行っていた追加勧奨についても64歳までに拡大する (保健指導) 受診勧奨通知に変え、平成27年度から電話による勧奨を通年実施 ◎各区(保険年金業務担当・保健福祉業務主管)における取組 ・受診啓発(区独自の啓発ビラ及びポスターの作成など) ・未受診者対策(未受診者への個別勧奨ビラの送付など) ・集団健診の啓発、周知を強化(地域での回覧及びポスターの掲示など) - 17 -
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