土地売買契約書(案)

土地売買契約書(案)
売渡人 大分県住宅供給公社 理事長 直野 清光(以下「甲」という。)と買受人
(以下「乙」という。)とは、公社所有土地の売買について次のとおり契約を締結する。
(信義誠実の義務)
第1条 甲及び乙は、信義を重んじ、誠実にこの契約に定める各条項を履行しなければならない。
(売買物件)
第2条 甲が乙に売り渡し、乙が甲から買い受ける物件(以下「売買物件」という。)は、次のとおり
とする。
(土地)
所在地
大分市明野南3丁目2405番1
地目
宅地
公簿面積 1,002.96㎡
実測面積 1,002.96㎡
(土地に付随した工作物)
アスファルト舗装、車止めブロック、ネットフェンス等
(売買価格)
第3条 前条の売買物件の売買価格(以下「代金」という。)は、実測の地積に基づき、
金 円とする。
(契約保証金)
第4条 乙は、この契約の締結と同時に金 円を契約保証金として、甲の指定する手続き
により甲に納付しなければならない。
(代金の納付)
第5条 代金の支払いは一回払いとし、乙は代金を甲の発行する払込通知書により、平成 年 月
日までに甲に納付しなければならない。
(所有権の移転及び登記)
第6条 売買物件の所有権は、乙が代金(乙の代金納付が遅延した場合にあっては第8条の遅延賠償金
を含む。)を完納したときに甲から乙に移転する。
2 所有権移転の登記は、乙の登録免許税その他の費用負担により甲が嘱託するものとする。
(売買物件の引渡し)
第7条 甲は、乙が代金を完納した後、速やかに引渡しの期日を定め、売買物件所在地において売買物
件を乙に引渡すものとする。この場合において、乙は引換えに売買物件の受領書を甲に提出するもの
とする。
(遅延賠償金)
第8条 乙は、第5条に定める納付期限までに売買代金を完納しなかったときは、その遅延日数(納入
期限の翌日から起算して未納代金を完納した日まで)に応じ、未納代金に年2.9パーセントの率を
乗じて得た金額(金額に円未満の端数があるときはこれを切り捨てる。)を遅延賠償金として、甲の
発行する払込通知書により甲の指定する期日までに甲に支払わなければならない。
(契約保証金の処理等)
第9条 甲は、乙が代金(前条の遅延賠償金がある場合はこれを含む。)を完納したとき、契約保証金
を乙に返還するものとする。
2 契約保証金には利息を付さないものとする。
3 納付済みの契約保証金は、代金の一部又は前条の遅延賠償金に充当することができる。
4 乙の責めに帰すべき理由によって、甲がこの契約を解除するときは契約保証金は甲に帰属する。こ
の場合において、甲が損害賠償の請求をすることを妨げないものとする。
(瑕疵担保責任)
第10条 乙は、この契約締結後、売買物件に数量の不足又は隠れた瑕疵のあることを発見しても、代金
の減額若しくは損害賠償の請求又は契約の解除をすることができない。
(危険負担)
第11条 この契約締結の日から所有権移転のときまでにおいて、売買物件が天災その他甲の責めに帰す
ることができない理由により減少し、又は損傷した場合であっても、乙は甲に対して代金の減額及び
損害の賠償を請求することができない。
(売買物件の利用目的)
第12条 乙は、売買物件の引渡日から10年間、売買物件は地方住宅供給公社法施行規則第17条第1
項に規定する用に供しなければならない。
2 前項の規定は、売買物件の引渡日から10年間において、乙が売買物件の所有権を第三者に移転す
る場合、若しくは乙が売買物件を第三者に貸付けする場合についても適用する。
(施設の着工期限)
第13条 乙は、売買物件の引渡日から5年以内に前条に基づく施設の建設工事に着手しなければならな
い。
2 乙は、やむを得ない事情により前項に定める期限までに施設の建設工事に着手できない場合は、そ
の理由及び建設工事着手時期等を前項の期限までに甲に書面により届け出て、甲の承諾を得なければ
ならない。
(所有権移転の制限等)
第14条 乙は、売買物件の引渡日から前項に規定する施設の建設工事に着手する日までの間において、
売買物件に関する所有権、地上権、質権、抵当権、使用貸借による権利又は賃借権その他の使用及び
収益を目的とする権利の設定又は移転を行ってはならない。ただし、甲の承諾を得た場合はこの限り
ではない。
(公序良俗に反する使用等の禁止)
第15条 乙は、売買物件の引渡日から10年間、売買物件の所有権を暴力団員による不当な行為の防止
等に関する法律(平成3年法律第77号)第2条第6号に規定する暴力団員に移転し、若しくは暴力
団員に貸付けし、又は暴力団員に転売又は貸付けされることを知りながら売買物件の所有権を第三者
に移転し、若しくは売買物件を第三者に貸付けてはならない。
2 乙は、売買物件の引渡日から10年間、売買物件を暴力団による不当な行為の防止等に関する法律
第2条第2項に規定する暴力団の事務所その他これに類するものの用に供し、又はこれらの用に供さ
れることを知りながら売買物件の所有権を第三者に移転し、若しくは売買物件を第三者に貸付けては
ならない。
3 乙は、売買物件の引渡日から10年間、売買物件を風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する
法律(昭和23年法律第122号)第2条第1項に規定する風俗営業、同条第5項に規定する性風俗
関連特殊営業その他これらに類する業の用に供し、又はこれらの用に供されることを知りながら売買
物件の所有権を第三者に移転し、若しくは売買物件を第三者に貸付けてはならない。
(実地調査等)
第16条 甲は、第12条及び前条各項に定める順守すべき事項の履行状況を確認するため、随時に実地
を調査し、又は乙に対し所用の報告を求めることができる。この場合において、乙は調査を拒み、若
しくは妨げ、又は報告を怠り、若しくは虚偽の報告をしてはならない。
(違約金)
第17条 乙は、第15条各項に定める順守すべき事項に違反したときは、代金の100分の30に相当
する額を違約金として、甲の指定する期間内に甲に支払わなければならない。
2 乙は、第12条又は前条後段に定める事項に該当するときは、代金の100分の10に相当する額
を違約金として甲の指定する期間内に甲に支払わなければならない。
3 前2項に定める違約金は損害賠償額の予定又はその一部とは解釈しない。
(契約の解除)
第18条 甲は、乙がこの契約に定める事項を履行しないときは、この契約を解除することができる。
(返還金等)
第19条 甲は、前条に定める解除権を行使したときは、乙が支払った売買代金を返還する。ただし、当
該返還金には利息を付さない。
2 甲は、解除権を行使したときは、乙の負担した契約の費用及び乙が支払った違約金は返還しない。
3 乙は、甲が解除権を行使したとき、甲に対し、乙が売買物件に支出した必要費、有益費その他一切
の費用を請求できない。
4 甲は、解除権を行使したときは、乙に対し、乙が売買物件から利得した果実を請求しない。
(原状回復義務)
第20条 乙は、甲が第18条の規定により解除権を行使したときは、甲の指定する期日までに売買物件
を原状に回復して甲に返還しなければならない。ただし、甲が売買物件を原状に回復することが適当
でないと認めたときは、現状のまま返還することができる。
2 前項本文の場合において、乙は売買物件に乙所有の物件が存在するときは、当該物件の所有権を放
棄しなければならない。
3 第1項ただし書きの場合にあって、乙の責めに帰すべき事由により甲に損害を与えているときに
は、乙はその損害に相当する金額を甲に支払わなければならない。
4 乙は、第1項に定めるところにより、売買物件を甲に返還するときは、甲の指定する期日までに当
該物件の所有権移転登記の承諾書及び乙所有の物件所有権放棄に関する書類を甲に提出しなければな
らない。
(損害賠償)
第21条 甲は、乙が本契約に定める義務を履行しないため損害を受けたときは、その損害の賠償を乙に
請求できる。
(返還金の相殺)
第22条 甲は、第19条第1項により売買代金を乙に返還する場合において、乙が第17条に定める違
約金又は第20条第3項若しくは前条に定める損害賠償金を甲に支払うべき義務があるときは、返還
する売買代金の全部又は一部と相殺することができる。
(公租公課の負担)
第23条 売買物件に賦課される公租公課は、売買代金納入日を基準(以下「基準日」という。)として
基準日の属する月の分までは甲が負担し、基準日の属する月の翌月以降の分からは乙が負担するもの
とする。
(契約に要する費用の負担)
第24条 この契約の締結に要する費用は、すべて乙の負担とする。
(地積更生)
第25条 地積が公簿と実測で異なる場合には、甲が乙に引渡し後に、乙が費用を負担して地積更生を行
うものとする。
(協議)
第26条 この契約書に約定しない事項について約定する必要が生じたとき、又はこの契約書に約定する
事項について疑義のあるときは、その都度甲及び乙が協議して定めるものとする。
(管轄裁判所)
第27条 この契約に関する訴えの管轄は、甲の所在地を管轄区域とする大分地方裁判所とする。
この契約が成立したことを証するため、この契約書2通を作成し、甲、乙各自それぞれ1通を所持
する。
平成 年 月 日
甲 大分市城崎町2丁目3番32号
大分県住宅供給公社
理事長 直 野 清 光 ㊞
乙
㊞