いちご病害虫発生現況(2月)

平成 27 年2月 18 日発行
平成 26 年度
いちご病害虫発生現況(2月)
宮城県病害虫防除所
(TEL:022-275-8982)
2月中旬の病害虫発生状況は以下のとおりです。
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うどんこ病
・発生地点率は 5.3%(平年 10.7%),発病株率は 0.3%(平年 0.9%)で,平年より発生はやや少ない状況
です (図1,2)。
・葉や果梗での発生は少ないですが,果実での発生が散見されます。発病果は二次伝染源となるので,
こまめに取り除き,適切に処分してください。
図1 うどんこ病の発生地点率
図2 うどんこ病の発病株率
注)平年値は過去5ヵ年の平均値。ただし,5~6月,9月は平年値なし。7月及び4月は過去3ヵ年の平均値(図1~6)。
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灰色かび病
・巡回調査では,発生は確認されませんでした。
・発病果は見つけしだい取り除き,適切に処分してください。
・不用な下葉を整理するなど,通風をよくするとともに,ハウス内が多湿にならないようこまめな換気による
予防を心がけてください。
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炭そ病・萎黄病
・一部のほ場で炭そ病による萎凋・枯死株の発生がみられます。萎黄病の発生は確認されませんでした。
・発病株は見つけしだい速やかに抜き取り,ほ場外へ持ち出して適切に処分してください。
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ハダニ類
・発生地点率は 57.9%(平年 59.6%),1複葉あたり寄生頭数は 1.7 頭(平年 2.1 頭)で平年並ですが,寄生
株率は 32.1%(平年 20.0%)で平年よりやや高くなっています(図3,4)。特に,石巻,登米,気仙沼地区で
は寄生株率が 70%を超えるほ場が確認されており,今後の発生動向には十分注意が必要です。
・これからの時期は,気温の上昇に伴いハダニ類の増殖が活発になるので,引き続き発生状況をよ
く観察し,薬剤防除が遅れないよう注意してください。
いちご現況 1
図3 ハダニ類の発生地点率
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図4 ハダニ類の寄生株率
コナジラミ類
・発生地点率は 63.2%(平年 76.6%),寄生株率は 18.7%(平年 17.0%),1複葉あたり寄生頭数は 0.31 頭
(平年 0.27 頭)で平年並の値でした(図5,6)。ただし,一部寄生程度の高いほ場も見られたことから,今
後の発生には注意してください。
・多発すると排泄物(甘露)によるすす病を発生させるので,発生初期に薬剤防除を行ってください。
図5 コナジラミ類の発生地点率
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図6 コナジラミ類の寄生株率
アザミウマ類
・発生量は平年並で,一部のほ場で花への寄生が認められました。果実被害は確認できませんでした
が,ハウス内の気温が高くなる時期に入るので,発生初期の防除を徹底してください。
いちご現況 2