天候は高温・少雨で推移。引き続き害虫に注意必要。

第7号
調査日
発 行 :阪神地区営農振興協議会 農業技術分科会
平成28年7月29日(金)
調査地区
尼崎・西宮・伊丹・川西
天候は高温・少雨で推移。引き続き害虫に注意必要。
今回の調査では、こまつな及びしろなで、コナガとキスジノミハムシの発生を確認しまし
野菜
水稲
た。コナガトラップ調査の結果は、西宮市での発生が増加傾向でした。
また、なすではアザミウマ類,ハダニ類,テントウムシダマシ類、ねぎではべと病を確認し
ていますので、ほ場をよく観察してください。特にアザミウマ類やハダニ類の発生には注意
してください。梅雨が明け、降水量は少なく、暑い日が続いています。遮光資材などを活用
した高温対策を行い、作物が順調に生育できる環境づくりに心がけましょう。
作業者も夏バテしないよう水分補給をこまめに行い、体調管理に気をつけましょう!
一部ほ場でセジロウンカ等の発生が見られましたが、防除が必要なレベルではありませんでした。
◎早期発見・早期防除を徹底しましょう
調査地点での発生結果と防除対策
品目
なす
ねぎ
こまつな
しろな
発生病害虫
調査地点での
発生状況
アザミウマ類
中
スピノエース顆粒水和剤
ハダニ類
中
コテツフロアブル
テントウムシダマシ類
少
スミチオン乳剤
アザミウマ類
少
べと病
少
キスジノミハムシ
少
コナガ
中
薬剤名
希釈倍数
使用時期
使用回数
2500~5000倍
収穫前日まで
2回以内
2000倍
収穫前日まで
4回以内
1000~2000倍
収穫3日前まで
5回以内
ディアナSC
2500~5000倍
収穫前日まで
2回以内
べジセイバー
1000倍
収穫14日前まで
2回以内
アクセルフロアブル
1000倍
収穫前日まで
3回以内
※ 農薬は必ずラベルを確認の上、使用してください
コナガ トラップ 調査結果
80
60
7月1日
40
7月11日
20
7月29日
0
匹/14日
尼崎
西宮
伊丹
川西
注目病害虫 キスジノミハムシの発生に注意してください
《虫の特徴》
《虫の特徴》
・成虫は1mmほどで、背中に2本の黄色い
・成虫の体長は2~3mmで、背中に2本の黄色いスジがあります。
・成虫はアブラナ科野菜の地上部を加害し、葉に1mm程度の小さな穴
スジがある
をたくさんあけます。幼虫は根部を加害します。
・成虫はあぶらな科野菜の地上部を加害し、
・成虫は4月~10月までみられます。発生が多いのは6~8月末まで
幼虫は根部を加害する
で、7月頃に発生ピークとなります。
・多発時期は露地で5~6月、8月~9月
・雌1頭当たりの産卵数は150~200卵で、気温の高い時期は20日前
後で1世代を経過します。
《防除のポイント》
《防除のポイント》
・若葉の食害痕は、葉の成長に従って穴が
・若葉の食害痕は、葉の成長に従って穴が広がるため早期に防除しま
す。
広がるため早期に防除する
・べたがけ資材等で被覆を行う場合は、先ず土中の幼虫防除を
行って
・べたがけ等被覆を行う場合は、先ず土中
おきましょう(土壌消毒等)。
の幼虫防除を行う(消毒、粒剤散布等)
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