図画工作

図画工作
○〔共通事項〕に基づいた授業構想
・造形的な創造活動の基礎的な能力を育てるための視点としての〔共通事項〕に基づいて授
業を構想する。
・児童の行為を〔共通事項〕の視点を通して捉えることで、よさや改善点を見出す。
○思考力・判断力・表現力を育むための言語活動の充実
・〔共通事項〕の視点を、鑑賞活動における言葉の活用に生かす。形や色、材料の感じ、表
し方の変化、表現の意図や特徴などを捉えながら、感じたことや思ったことを話したり、
友達と話し合ったりするなどの学習活動を充実する。
・児童の造形的な特徴に関する気付きを板書に整理して示すことで、思考を促す。
(「言語活
動の充実に関する指導事例集(文部科学省)」の活用)
○題材の特性を踏まえた効果的・効率的な学習評価の工夫
・題材において育成しようとする資質や能力を明確にし、児童の具体的な姿と一体で示す。
・育成したい資質や能力の観点から、題材設定、材料や用具、表現方法等を工夫する。
(「評
価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料(国立教育政策研究所)
」の活用)
授業改善のポイント
題材の設定におけるポイント
育成したい資質や能力の観点から、材料や用具、表現方法
などを考える。
●意欲を生かすために
・思いのままに材料や用具を使うことのできる環境を用意した
り、自由に形を追求する時間を確保したりする。
●発想する力を育むために
・豊かにするために材料の種類や量を豊富に用意する。
・深めるために、材料の種類や量を少なくする。
●構想する力を高めるため
・動く仕組みそのものを工夫したり、表現しながら伝えたい思
いを膨らませたりするなど題材を工夫する。
〔共通事項〕の内容・素材や材料の特徴・これまでの造形体験・活動場所などに基づき設定する。
表現のよさを捉えるポイント
視点に基づいて自分の表し方を振り返りながら、表現活動
を進めていけるようにする。
〔共通事項〕に示されている内容を、表し方の意味やよさを捉える視点とする。
低学年 … 形や色(形、線、色、質感など)
中学年 … 形や色、組合せなどの感じ(形の柔らかさ、色の冷たさ、色の組合せによる感
じ、面と面との重なりから生まれる前後の感じなど)
高学年 … 形や色、動きや奥行きなどの造形的な特徴(方向感、材質感、色の明るさや鮮や
かさ、量感や奥行き、動きやバランスなど)
子どもの思考を促すポイント
視点に基づいて、気付きを整理して捉えることができるよう
にすることで子どもの見方や感じ方を深める。
①板書の工夫
:子どもの気付きを、視点ごとに整理する。
②言語活動の充実:視点に基づいた、言語化による相互交流
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