(仮称)浦安市暴力団排除条例骨子(案) 1 条例制定の背景 千葉県では

(仮称)浦安市暴力団排除条例骨子(案)
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条例制定の背景
千葉県では「千葉県暴力団排除条例」を昨年 9 月 1 日から施行し、暴力団を弱体化
させる措置として、県の事務・事業から暴力団を排除することや、事業者が暴力団員
等に利益供与してはならないことなどを規定しています。また、暴力団から県民を守
る措置として、罰則等を設けた暴力団事務所の開設及び運営の禁止などを規定し、暴
力団排除の取組の強化が行われています。
今後、地域社会から暴力団排除を進めていくためには、県や各市町村が相互に連携
して対策を行う必要があることから、本市においても、市条例の制定は急務と考え、
「(仮称)浦安市暴力団排除条例」を制定し、暴力団排除の姿勢を強く示すこととした
ものです。
市条例では、県条例が適用されない市の事務・事業から暴力団を排除するとともに、
市民、事業者、行政等が一体となって暴力団排除を推進することなどを規定し、安全
で安心な社会の実現を目指すものです。
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条例制定の目的
暴力団排除に関する基本理念を定めて、市、市民及び事業者の責務を明らかにし、
暴力団排除の推進に必要な事項を定めることにより、市民の平穏な生活及び事業活動
の健全な発展に寄与することを目的とします。
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条例の概要
(1)基本理念
暴力団排除は、暴力団が市民生活や事業活動に不当な影響を与えている存在であ
ることを社会全体で認識した上で「暴力団を恐れないこと」、「暴力団に対して資金
を提供しないこと」及び「暴力団を利用しないこと」を基本として、市、市民、事
業者、関係機関及び関係団体が相互の連携・協力により推進するものとします。
(2)市の責務
市は、基本理念にのっとり、国、県その他の関係機関及び関係団体との連携を図
り、暴力団排除に関する総合的な施策を推進するものとします。
また、暴力団排除に役立つと認められる情報を知ったときは、県又は警察署へ情
報提供をするものとします。
(3)市民及び事業者の責務
市民及び事業者は、基本理念にのっとり、自主的に暴力団の排除に取り組み、市
が実施する暴力団排除に関する施策に協力するよう務めるものとします。
また、市民及び事業者は、暴力団員等による不当な要求があった場合には、これ
を排除するための必要な措置を講ずるよう努めるとともに、暴力団排除に役立つと
認められる情報を知ったときは、市又は警察署へ情報提供するよう努めるものとし
ます。
(4)運用上の注意
条例の運用に当たっては、市民の権利を不当に侵害しないように留意しなければ
ならないものとします。
(5)基本的な施策等
ア 市の事務・事業における措置
市は、公共工事などの契約事務その他の市の事務・事業が暴力団の利益となら
ないよう、入札への参加の制限その他の必要な措置を講ずるものとします。
イ 市民及び事業者に対する支援
市は、警察署と連携を図り、市民及び事業者が自主的に、かつ、相互に連携及
び協力をして暴力団の排除に取り組むことができるよう、情報の提供などの支援
を行うものとします。
ウ 広報及び啓発
市は、暴力団廃除についての市民等の関心及び理解を深めるため、広報及び啓
発を行うものとします。
エ 児童等の健全な育成を図るための措置
市は、学校等において、暴力団排除の重要性、暴力団への加入防止及び暴力団
員による犯罪被害防止についての教育が行われるよう適切な措置を講ずるものと
します。
オ 利益の供与の禁止
市民及び事業者は、暴力団員等に対し、暴力団の威力を利用する目的又は利用
したことで、利益供与をしてはならないものとします。
また、市民及び事業者は、暴力団員等に対し、暴力団の活動又は運営に協力す
る目的で、利益供与をしてはならないものとします。
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条例施行予定
平成24年7月