はじめに 今年度は、2004 年 4 月に学会が発足して 10 年目の節目にあたり、外部委員にも企画に 参加頂き、10 月 5 日(土)に黒崎駅のコムシティ内大会議室で 10 周年記念事業を開催し ました。当日は朝早くから一般市民を中心に延べ 131 名の方に来て頂きました。第 1 部の 「学生サミット」では、北九州市内の大学に通う 5 名の留学生と留学経験をもつ 2 名の日 本人学生にパネリストになってもらい、北九州市に対する要望などを提案してもらいまし た。午後の第 2 部では「アジア共生映画祭」と題して、ブータンと台湾の 2 本の映画鑑賞 を行いました。参加者のアンケートをみると事業に対する評価は高く、特に留学生の意見 は一般市民の方にも届いたようでした。 これ以外の事業では、定例の 2 回の「研究会」(九州国際大学、中村学園大学で開催) と「全国研究報告会」を実施したところであります。 このように、会員の皆様のご協力のなかで、2013 年度の学会事業ができましたことに改 めて感謝申し上げたいと思います。 わが国を取り巻く経済社会情勢を振り返りますと、2012 年 12 月、民主党から自民党・ 公明党の連立へと政権交代が行われました。その後、アベノミクスの 3 本の矢によって 2013 年に入り円高から円安に進行、一部株高となり、大企業や輸出関連企業を中心に景気 が回復している状況にあります。2013 年末には、「特定秘密保護法」が強行採決され、政 権与党に対する国民の目が厳しくなっていることも事実です。近隣諸国をみますと、北朝 鮮の張成沢氏(前国防委員会副委員長)の処刑、中国の防空識別圏拡大、など大きな出来 事がありました。 このような不安定な時代だからこそ、営利主義のみではなく、アジア諸国と日本は共生 を図っていくべきではないでしょうか。 2014 年度は 10 年目を超えた新しいことにチャレンジする学会として、地元に密着した 市民も巻きこんだ勉強会・研究会を中心に本学会の活動を進めて参りたいと考えておりま す。 是非、ご関心のあります方は、個人会員または法人会員としてご賛同頂けましたら幸い でございます。 今後とも学会活動にご協力賜りますようお願い申し上げます。 2014 年 3 月 アジア共生学会会長 中野洋一 目 次 はじめに Ⅰ 研究会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 研究会 ・「中国の拡大する貧富の格差」(宮珏・九州国際大学大学院生)・・・・・・・・・・2 ・ 「中国の経済発展と大気汚染についての研究」 (梁爽・九州国際大学大学院生) ・・・10 ・「マーケットセグメンテーションにおける共生と差異」 (片山富弘・中村学園大学) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 ・「動機づけ理論と貧困者の自力更生~内発的発展モデル~」 (山田啓一・中村学園大学) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 ・「TPP に対応した食品輸出の問題点と課題」 (甲斐諭・中村学園大学) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 Ⅱ 『北九州学生サミット 北九州学生サミット』&『 サミット』&『アジア 』&『アジア共生映画祭 アジア共生映画祭』 共生映画祭』の事業報告・・・・・・・・・・29 事業報告 (アジア共生学会創立 アジア共生学会創立 10 周年記念事業 周年記念事業) ・『北九州学生サミット』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30 ・『アジア共生映画祭』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33 ・参加者アンケート結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 ・パネリスト学生の資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38 Ⅲ 全国研究報告会 全国研究報告会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49 (自由論題) ・「中小企業のブランド生成に関する事例研究-ニッチトップ型パワー・ブランド企業 の経営特性とブランド生成の関係性からの考察-」 (坂本隆行・九州産業大学大学院博士後期課程) ・・・・・・・・・・・・・・・・50 (基調講演) ・「3 つの「過去」を抱える韓国-植民地支配、ベトナム戦争、軍事政権-」 (木村貴・九州国際大学特任准教授) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・62 Ⅳ 会員総会・ 会員総会・企画運営委員会報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・73 企画運営委員会報告 Ⅴ 付属資料 付属資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・83 資料 ・趣意書 ・事業報告、事業計画 ・人事 ・会則 ・年報執筆規定 ・趣意書等(英文様式)
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