音楽科の分析と改善策 1年 ①結果分析 項 目 分 析 授業アンケートの結果、「授業に集中している」にそう思う・ややそ う思うと回答した生徒は全体の97%で、「授業に意欲的に取り組んで いる」では全体の93%となった。一方、「自分のクラスは意欲的に練 音楽への 習に取り組む雰囲気があると思う」では全体の80%がそう思う・やや 関心・意欲・態度 そう思うと答えている。個人としては全体的に意欲を持って授業に取り 組んでいるが、集団の雰囲気として、自分達の取り組みに課題を持って いる生徒がいる。 音楽表現の 創意工夫 音楽表現の技能 鑑賞の能力 授業アンケートの結果、 「授業の内容は理解できている」にそう思う・ ややそう思うと回答した生徒は全体の90%だったが、「楽譜を見て、 音の高さや長さ、音楽記号がわかる」にそう思う・ややそう思うと回答 した生徒は全体の67%であった。音楽用語の知識・理解が浅く、読譜 の力が身についていない生徒が多い。 授業アンケートの結果、 「腹式呼吸を使って歌っている」にそう思う・ ややそう思うと回答した生徒は全体の85%であった。変声期前の生徒 や変声期が始まったばかりの生徒が多く、男声パートでは低い音程が出 しづらい生徒が多い。女声パートは、地声になってしまう生徒も見られ る。 鑑賞の授業ではじっくりと楽曲を聞いている生徒の様子がみられる が、鑑賞レポートなどの記述では、自分の感じたことを具体的に言葉に して伝える力が十分身についていない。また、鑑賞のマナーやエチケッ トについての理解を深めたい。 ②具体的な改善策及び生徒の活動や発表力を身に付けさせるための工夫と、評価(検証)方法 【具体的な改善策】 ・自己評価表を活用し、前向きに表現活動に取り組む姿勢が保てるよう継続して指導していく。 ・音楽用語の知識・理解を定着させるために、楽曲に出てくる音楽用語や記号を、表現活動と関連 付けながら指導し、繰り返し覚える場面を作る。 ・アルトリコーダーの授業では、固定ド唱法を用い楽譜を読む時間を設定するなどし、運指を覚え る学習と音の高さ・長さについての理解を深める学習を関連付けて進める。 ・腹式呼吸・発声練習を繰り返し行い、頭声発声が身に着くよう継続して指導していく。 ・鑑賞の能力を高めるために、鑑賞の授業では、同じクラスの生徒の感想などを紹介するなどして、 感じたことを言葉として伝える際のポイントを示す。 【評価(検証)方法】 授業観察 定期考査 プリント・レポート等の記述内容 実技テスト 授業アンケート 音楽科の分析と改善策 2年 ①結果分析 項 目 分 析 授業アンケートの結果、「授業に集中している」にそう思う・ややそ う思うと回答した生徒は全体の94%で、「授業に意欲的に取り組んで いる」では全体の92%となった。一方、「自分のクラスは意欲的に練 音楽への 習に取り組む雰囲気があると思う」では全体の64%がそう思う・やや 関心・意欲・態度 そう思うと答えている。個人的には意欲を持って授業に取り組んでいる 生徒が多いが、クラス全体の雰囲気としては取り組み方に課題があると 感じている傾向が強い。 授業アンケートの結果、 「授業の内容は理解できている」にそう思う・ ややそう思うと回答した生徒は全体の91%だったが、「楽譜を見て、 音楽表現の 音の高さや長さ、音楽記号がわかる」にそう思う・ややそう思うと回答 創意工夫 した生徒は全体の72%であった。合唱の表現活動では、ハーモニーを 感じとって歌うなど、音楽の諸要素を知覚・感受し活動する場面が増え てきたが、楽譜から音楽記号などを読みとる力に個人差がある。 音楽表現の技能 鑑賞の能力 授業アンケートの結果、 「腹式呼吸を使って歌っている」にそう思う・ ややそう思うと回答した生徒は全体の86%であった。腹式呼吸が定着 してきている生徒がいる一方、声の響きが分散してしまい声量がなかな かのびない生徒もいる。 鑑賞のマナーを守り、楽器の音色や音の響きをじっくり味わう力は身 についてきた。鑑賞レポートの記述では、楽曲を聴いて感じたことや自 分の考えを、音楽の諸要素をもとにして根拠をあきらかにする力がまだ 十分身についていない。 ②具体的な改善策及び生徒の活動や発表力を身に付けさせるための工夫と、評価(検証)方法 【具体的な改善策】 ・合唱会に向けてパートリーダーの育成に力を入れ、音楽の学習に苦手意識を持っている生徒も前 向きに学習に取り組める雰囲気を作れるよう継続して指導していく。 ・音楽用語の知識・理解を定着させるために、楽曲に出てくる音楽用語や記号を、表現活動と関連 付けながら指導し、繰り返し覚える場面を作る。 ・和楽器や創作の授業では、多様な奏法、独特の楽器の音色等を利用し、リズム・音色・テクスチ ュアなど音楽の諸要素についての理解を深める場面を増やす。 ・腹式呼吸・発声練習を繰り返し行い、頭声発声が身に着くよう継続して指導していく。 ・鑑賞の能力を高めるために、生徒の記述した鑑賞レポートについて、音楽の諸要素を知覚した所 と楽曲の雰囲気を感受した所を示す。 【評価(検証)方法】 授業観察 定期考査 プリント・レポートの記述内容 実技テスト 授業アンケート 音楽科の分析と改善策 3年 ①結果分析 項 目 分 析 授業アンケートの結果、「授業に集中している」にそう思うと答えた 生徒は86%、ややそう思うと回答した生徒は14%で、100%の生 徒が意欲的に取り組めていると答えた。また、 「授業に意欲的に取り組 音楽への んでいる」ではそう思う・ややそう思うとを合わせると全体の96%と 関心・意欲・態度 なった。一方「自分のクラスは意欲的に練習に取り組む雰囲気があると 思う」では全体の75%にとどまっている。授業の取り組みをみると、 全体的に非常に前向きに取り組めているが、集団としてさらに授業規律 を守り意欲を持って取り組みたいと感じている生徒が多い。 授業アンケートの結果、 「授業の内容は理解できている」にそう思う・ ややそう思うと回答した生徒は全体の96%だったが、「楽譜を見て、 音楽表現の 音の高さや長さ、音楽記号がわかる」にそう思う・ややそう思うと回答 創意工夫 した生徒は全体の69%であった。音楽用語の知識・理解は徐々に深ま ってきており、表現の工夫を考えられているが、楽譜を読むことに苦手 意識のある生徒がいる。 音楽表現の技能 鑑賞の能力 授業アンケートの結果、腹式呼吸を使って歌っている」にそう思う・ ややそう思うと回答した生徒は全体の87%であった。歌声に個人差は あるものの、声量がついてきた生徒が多く、短時間で音程をとることが できるようになってきた。 音色やハーモニー、リズムなど、音楽の諸要素を感じ取りながら鑑賞 している。また、全体的に多くの言葉を使って、自分の感じた事を具体 的に伝えられる生徒が増えてきた。 ②具体的な改善策及び生徒の活動や発表力を身に付けさせるための工夫と、評価(検証)方法 【具体的な改善策】 ・自己評価表を活用し、個人が感じている授業の取り組み方の課題をクラス全体で共有するなどし て前向きに表現活動に取り組む姿勢が保てるよう継続して指導していく。 ・音楽用語の理解を深められるよう、楽曲に使われている記号・用語を継続して確認していく。ま た、実際の表現活動に結び付くよう、声の響きや体の使い方などに視点を置いて指導する。 ・発声練習などで、声の響き・呼吸を意識させ、表現に結びつくよう丁寧に指導する。 ・鑑賞の能力を高めるために、日本やアジアをはじめ世界の多様な楽曲に触れさせ、作曲家の生い 立ち、エピソード、時代背景などに深く触れるなど、すばらしい音楽を生み出した背景に共感さ せる場面を作っていく。 【評価(検証)方法】 授業観察 定期考査 プリント・レポートの記述内容 実技テスト 授業アンケート
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