シニアのための Market Eye (2015 年 2 月 16 日) NY ダウ ナスダック 18,019.35 (+46.97) 4,893.84 (+36.23) S&P500 2,096.99 (+8.51) シカゴ日経先物 米 10 年債 18,055 円↑ 2.05%↑ NY 原油先物 52.78 (+1.57) 金:1,227.10(+6.40) (出所:SBILM) 昨晩発表の主要経済指標 前回値 予想 結果 独・10-12 月期 GDP 速報値 前期比年率 ユーロ圏・10-12 月期 GDP 速報値 前期比年率 米・1 月輸入物価(前月比) 米・2 月ミシガン大消費者景況指数 速報値 0.1% 0.2% -1.9% 98.1 0.3% 0.2% -3.2% 98.1 0.7% 0.3% -2.8% 93.6 (出所:SBILM) 昨晩午後 5時以降の USDJPY15分チャート 『日銀追加緩和は逆効果、消費マインドにマイナス』という報道を巡る様々 な憶測。特に日銀内部の不協和音観測や追加緩和後退観測の急速な広がり。 それにより、ドル円は 12日の 120円台前半から午後 5時 30分過ぎの①118 円 60銭台への急落、②13日 NY時間の 118円 51銭、そして先週末 13日午後 1時半過ぎには 5年債入札が振るわず利回り上昇の影響から③118円 50銭割 れ。ドル円はこの間、20時間足らずの間に、急落後、戻っては下がる…を何 度か繰り返し、結局は「三段下げ」。11日の 120円台はいったい何だったの か、と思わせるような逆行現象。 通常『三段下げ』は相場の「底」を示すサインの一つとされるが、果たして? こうした件に対する 18日に日銀政策会合後の黒田日銀総裁の会見が注目され る 1週間。 先週初めに発表されたシスコシステムズの好決算を背景にハイテク関連の需 要が大きく改善しているとの見通しが高まったことなどから先週末のナスダ 1 ックは続伸し、15年ぶりの高値となる 4893Ptsまで上昇し、先週 1週間を通 しても 3.2%高。さらに、ウクライナと親ロシア派との停戦合意を好感し、北 海ブレントが今年になって初めて 60㌦台(先物終値は 61.52㌦)を回復した ことも追い風に NY原油価格も 52㌦台へ上昇。こうしたことからエネルギー 関連企業の株価上昇もあり、S&Pが史上最高値を更新、ダウも 18,000㌦台を 回復し年初来高値で取引を終了。 先週末発表された独・10-12月期 GDP速報値が前期比年率+0.7%と予想を上 回ったことに加え懸案となっているギリシャ財政問題も、ユンケル欧州委員 長からの「合意までは遠い』との発言にもかかわらず、市場では今晩の EU財 務相会合に向けてギリシャと EUが合意するとの楽観的見通しが聞かれたこと からリスク回避が後退、米国債に対する需要後退を背景に米 10年債利回りは 2.05%(一時 2.07%)へ上昇し取引を終了。 ロシア株式指数が 6%、ギリシャでも 5.6%上昇したほか、欧州株が全面高。 NYダウが年初来高値更新、S&Pも史上最高値更新、日経平均先物も 18,000円 台を回復、米 10年債利回りも上昇。 本来であればドル円は大きく上昇する材料が出揃っているにもかかわらず、 ドル円は先週木曜の日銀関係筋からとされる『追加緩和が消費者マインドに マイナス』との報道が上値抑制の重石となり、118円台後半から 119円台前半 での上値が重い展開を継続。米 10年債利回りが 2.07%台へ上昇した場面で 119円 20銭まで反発したものの、ミシガン大消費者景況指数が予想を大きく 下回ったことから 118円 59銭まで反落、終値ベースでも一目均衡・日足の雲 の上限を下回ったほか、12月初旬からの三角持合いの上放れも取り消された 格好に。 昨日からのウクライナの停戦合意が順守されるか、NY市場が休場となる中で EU財務相会合でのギリシャ財政問題を巡る協議の行方、さらに今朝発表の日 本の10-12月期 GDP速報値を受けての日経平均への影響など、週明けか ら材料に事欠かない中で、18日に日銀政策決定会合に向けて、追加緩和に否 定的見解が示された先週木曜の報道に関する黒田総裁の会見、さらに FOMC議 事録の内容を受けた米債券、株式市場の反応に注目。 提供:SBI リクイディティ・マーケット株式会社 お客様は、本レポートに表示されている情報をお客様自身のためにのみご利用するものとし、第三者への提供、再配信を 行うこと、独自に加工すること、 複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。情報の内 容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。 また、これらの情報によって生じたいか なる損害についても、当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。 本レポートに表示されている事項は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではあ りません。投資にあたっての最終判断はお客様ご自身でお願いします。 2
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