シニアのための Market Eye (2015 年 2 月 24 日)

シニアのための Market Eye (2015 年 3 月 2 日)
NY ダウ
ナスダック
S&P500
シカゴ日経先物
米 10 年債
NY 原油先物
18,132.70
(-81.72)
4,963.53
(-24.36)
2,104.50
(-6.24)
18,865 円↓
2.00%↓
49.76(+1.59)
金:1,213.10(+3.0)
(出所:SBILM)
昨晩発表の主要経済指標
独・2 月消費者物価指数(速報値 前月比)
独・2 月消費者物価指数(速報値 前年比)
米・10-12 月期 GDP(改定値 前期比年率)
米・2 月シカゴ購買部協会景況指数
米・2 月ミシガン大消費者景況指数 確報値
米・1月中古住宅販売保留指数
中国・2 月製造業 PMI
中国・政策金利(貸出金利 1 年物)
中国・預金金利
前回
予想
結果
-1.1%
0.6%
0.9%
-0.3%
2.6%
59.4
93.6
-1.5%
49.8
5.60%
2.75%
-0.3%
2.0%
58.0
94.0
2.0%
0.1%
2.2%
45.8
95.4
1.7%
49.9
5.35%
2.50%
‐
(出所:SBILM)
先週末午後 5時以降の USDJPY15分チャ-ト
先週末、中国人民銀行が不動産市況の落込みや政府債務管理強化、資本流出
増加などを背景に中国経済の下振れ懸念が高まっており、3日からの全国政治
商会議、5日からの全人代を前に政策金利の引下げを決定(貸出金利 5.60%⇒
5.35%、預金金利 2.75%⇒2.50%)。3月下旬にも預金準備率を引き下げ、4月
の再利下げの可能性も。
先週末の NY市場、独 2月消費者物価指数が予想を上回ったことからユーロが
対ドルで 1.1245まで反発したものの、今月からの国債買入が開始されること
もあり積極的なユーロ買いにはつながらず対スイスでのユーロ売り観測も聞
1
かれユーロは 1.1176まで下落し、直近の安値を更新、ユーロ円も 133円 45
銭まで下落。
一方でドル円は、米 10-12月期 GDP改定値が前期比年率+2.2%と速報値の+
2.6%から低下したものの、市場予想(+2.0%)を上回ったことでドル買いが
先行、日経平均先物が 18,875円まで上昇したこともドル円の上昇に寄与し、
一時 119円 80銭まで。しかし先週のイエレン FRB議長による上院議会証言開
始直後に付けた 119円 84銭を上抜けできなかったこともあり、120円台回復
を前にして利益確定売りが優勢となり伸び悩み。また、シカゴ購買部協会景
況指数が 2009年以来の低水準となる 45.8まで低下、一方ミシガン大消費者
景況指数確報値は 95.4と前回値から上方修正されるなど強弱交錯。また米 10
年債利回りも前日から小幅ながら低下したこともドル円上昇の足かせに。
また、NYダウ、ナスダック、S&Pが揃って反落したこともありドル円は伸び
悩んだものの 119円 63銭で取引を終了。
先週末発表された年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による、10
-12月期の資産運用状況によると 12月末時点で、国内債券は 43.13%で 9月
末(48.39%)に比べ低下。一方、国内株式が 19.80%、外国債券が 13.14%
外国株が 19.64%とそれぞれ増え、過去最高に。こうした数値もドル円の下値
支援材料に。3か月間の金額ベースでの資産増加額は 3~4兆円とされ、GPIF
だけでなく、3共済年金や昨年末に話題になった「かんぽ生命」など準公的
資金を含めると、大規模な資金シフトが起こっていることが明らかに。年明
け以降、こうした状況が続いていることが確認されたことで、外国人投資家
による日本株への投資が再開、日本株買い一辺倒の資金流入に対する期待も
あり日経平均は 19,000台を付ける可能性も指摘される中、中国の追加利下げ
が日本株に好影響をもたらすか注目。日経平均の 10年移動平均、30年移動平
均に続き、20年移動平均も上向きとなり 3つの移動平均が上向くのは 1996
年以来のこと。やや短期間での上昇ピッチに対する警戒感もあり 18,500円程
度までの調整の可能性があるが、米 ISM景況指数や今週末の米雇用統計に注
目。
雇用統計は新規就業者数が 24-25 万人前後の増加予想のほか、失業率は前月
の 5.7%から 5.6%へ改善するとの予想。先月同様、時間給賃金の上昇に注目。
提供:SBI リクイディティ・マーケット株式会社
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