住友化学への公開質問書(PDF)

 公開質問書 住友化学株式会社 代表取締役社長 十倉 雅和 様 22001155年22月1100日 国際環境 NNGGOO グリーンピース・ジャパン 事務局長 佐藤 潤一 昨年の第113333期株主総会では、質問の機会をいただきまして、誠にありがとうござ
いました。このたびは、貴社が製造、販売するネオニコチノイド系農薬「クロチア
ニジン」について質問させていただきたく、本状を差し上げました。 現在、厚生労働省が食品へのクロチアニジンの残留基準の引き上げに対してパブリ
ックコメントを募集していますが、これは、貴社が農薬登録されているクロチアニ
ジン製剤のダントツ水溶剤および粒剤の22001133年の適用変更申請によるものです。 しかし、農薬の残留基準の引き上げの必要性については、これまで貴社をはじめ関
係省庁からも明確な説明がなされていません。必要性について具体的な説明がなけ
れば、最終的に食品を選ぶ消費者が、何のために残留農薬基準が大幅に引き上げら
れたのかを理解することなく、高濃度に農薬残留の可能性のある食品の購入�や摂取
を余儀なくされることになります。 貴社は、22001144年度 CCSSRR 活動方針年度方針の中で、「社会とのコミュニケーション
などの積極的なレスポンシブル・ケア活動を推進する」としています。農産物を購
入�する消費者は、貴社の農薬事業にとっても重要なステークホルダーであるはずで
す。ぜひ、下記の点につき、お教えいただきたいと存じます。 尚、ご多忙のところ恐縮ですが、ご回答は22月2277日までにいただきたく存じます。
書面での回答が難しい場合には、面会にてお話をうかがいたく、合わせてご検討く
ださいますようお願いいたします。 質問11)ネオニコチノイド系農薬についても、その環境への影響だけではなく、健
康への影響が指摘されています。貴社が、クロチアニジンの残留基準の引き上げを
申請した理由をお聞かせください。 質問22)貴社は、農薬の使用や残留濃度の増加などに関して消費者の意識調査を実
施したり意見を聞く機会を設けたりしたことがありますか?もしありましたら、概
要と、お差支えない範囲で結果を教えてください。また、今後実施する方針はおあ
りですか? 質問33)) 厚生労働省が22001133年に、クロチアニジンの残留基準引き上げ案に対してパ
ブリックコメントを募集したとき、市民、消費者から11660000件を超える反対意見が
提出されました。こうした意見をどのように受け止めていらっしゃるか会社として
のご意見をお聞かせください。また、この残留基準の引き上げに関する登録申請に
あたり、貴社として消費者の意見を聞く機会をもちましたか? 質問44)ほうれんそうへのクロチアニジンの残留基準値案(4400ppppmm)は、厚生労働
省の審議会の委員からも高いという意見がでています。用途は、農林水産省の説明
によれば、ほうれん草の茎にできるアブラムシの噛み痕を防ぐためとのことですが、
このような高い残留基準値案が導かれるような農薬の使い方をしなければならな
い理由を教えてください。 質問55)22001133年、22001144年の残留基準値案では、クロチアニジン作物残留試験一覧
表の、ほうれんそうへの最大残留値が2277..00ppppmm となっていますが、この事例の試
験条件は登録申請範囲とは異なり、その二倍の濃度で散布したものとなっています。
その理由と、申請範囲での試験条件での残留値を教えてください。 質問66)) ほうれんそう、アスパラガスや、きゅうり、ナス、トマト、ピーマン、に
がうり、など皮ごと食べる果菜への散布(1166%水溶剤)について使用時期を収穫前
日までにする必要があるのはなぜでしょうか。 以上