ドライスキンのセルフケア

第100回 平成27年 2月号
伊奈病院 健康管理課
ドライスキンのセルフケア
ドライスキン
とは
皮膚が乾燥してかゆみなどの症状が現れることを言います。
何らかの原因で、皮膚のバリア機能が低下すると、外部からの異物や刺激物が
皮膚内に侵入しやすくなると同時に、皮膚から水分が失われてしまいます。
かゆみや皮膚の病気が起こりやすくなり、
かゆみがひどくなると、かきむしって
加齢
湿疹化することもあります。
高齢者は、皮膚に潤いがなく、
乾燥した冬の時期は、
乾燥した環境
さらに乾くので要注意。
空気が乾燥する冬は、皮脂の分泌
量が減り、水分が失われやすくな
ります。
ストレス
過労や睡眠不足などの
ストレスは、ホルモンバ
ランスや肌の新陳代謝
のリズムを乱します。
かゆみが長引くときは、早めに皮膚科を受診して適切な治療を受けましょう。
保湿
入浴の後は、水分の蒸発を防ぐために、すぐに保湿クリームを塗る。
洗顔後は、すぐに化粧水や保湿クリームを塗る。
入浴
石鹸やシャンプーは、完全に洗い流す。
40℃以上の熱いお湯での長湯は避ける。
体を洗うときは、手のひらか木綿のタオルを使う。
入浴剤は、潤い成分が含まれたものがおすすめ。
(尿素・天然保湿成分・セラミド・ヒアルロン酸など)
液体石鹸は、無香料・無着色・弱酸性のタイプがおすすめ。
体を拭くときは、タオルで押さえるようにやさしく拭く。
乾燥させない環境づくり
加湿器を利用したり、濡れタオルを干すなどして、部屋の湿度を55%
以上に保つ。
電気毛布は、皮膚の乾燥を促し、皮膚のかゆみを引き起こすので、
就寝前に温めておき、就寝中はスイッチを切るとよいでしょう。
かゆみを防ぐポイント
肌着や衣類は、木綿かシルクが望ましい。
飲酒や香辛料は、かゆみを増幅させるので
多量の摂取は控える。