しっかり噛んで食べることは、 今すぐできる肥満予防法です

第 63 回 平成 24 年 1 月号
伊奈病院 健康管理課
謹んで新年のお祝いを申し上げます。
今年も健康管理課では、健康や暮らしに関するさまざまな情報をお伝えします。
よく噛むことで、視床下部からホル
モン(神経ヒスタミン)が分泌され、
食欲を抑制します。
早食いを防止し、満腹感が得られやす
くなるため、食べ過ぎ・ドカ食いを防止
します。
しっかり噛んで食べることは、
今すぐできる肥満予防法です。
よ く 噛 むこ と で 交感神 経 が 刺激 さ
れ、代謝が活発になって消費カロリー
が増加します。
ゆっくりと、よく味わうことになり、
うす味、少量でも十分な満足感が得られ
ます。
実践のためのヒント
食べ物を一口入れたら、箸を置いて、いつもより5回多く噛むようにしましょう。
目標は「一口30回噛むこと」です。
ゆっくり大きく顎を動かして、噛むことを意識することで、回数やスピードを自分でコントロールで
きます。よく噛むと、唾液も十分に出てきます。
カレンダーや日記に食事毎に「しっかり噛んで食べられたら◎印」を付け、少しずつ
◎印を増やすように努力するのも良い方法です。
バランスの良い食事を、しっかり噛んで
「肥満予防」、そして「メタボリックシンドロームの予防」につなげるためには、
歯の健康を保ち、いつまでも自分の歯で噛めるようにすることが重要です。
1口30回噛むと言っても、噛み応えのないものを噛むのは、なかなか難しいものです。
噛む回数が自然に増えてしまう料理を献立に取り入れましょう。
噛み応えのある料理のポイント
 噛み応えのある食材を使う。硬いもの (ゴマ・ナッツ類・リンゴなど)
食物繊維の多いもの(たけのこ・ごぼう・切干大根など)
弾力性のあるもの(油揚げ・高野豆腐・こんにゃくなど)
 大きめに切る
 味付けは薄めにする。
 2種類以上の食材を組み合わせる。
地球上の物質はすべて、ほかの物質との接触や摩擦によって、プラスとマイナスの電気
を帯びる性質を持っています。私たちの体も、何かに触れたり、服の摩擦によって、絶え
ず静電気を受け取ったり、手放したりしているのです。冬にパチパチしやすいのは、乾燥
によって私たちの体に静電気がたまりやすくなるからです。
金属に触れる前に、セルフのガソリンスタン
ドの放電プレートに触れるのと同じ原理で、
木製のものや、コンクリートやレンガの壁など
に手のひらを 3秒ほどぴったりつけて、体に
たまった電気を逃しましょう。
ドアなどは、指先で触れてしまいがちですが、手のひらを大きく広げて触れると静電気が分散さ
れ、静電気が弱くなります。また、直接金属に触れないように、手袋やハンカチで触れたり、こま
めにハンドクリームなどで手にうるおいを与えると、体にたまった静電気を逃しやすくなります。
重ね着をするときは、フリース素材に
はアクリル入りの肌着や木綿のシャツを
組み合わせたり、ウールのセーターには
木綿のシャツを組み合わせるとパチパチ
を防ぐことができます。
洗濯をするときは、柔軟剤を利用すると、素材の風合いや肌ざわりを良くするだけでな
く、静電気も抑えることができます。柔軟剤の主成分である「界面活性剤」が水分を吸い
寄せ、布地の表面に水の膜を作って、静電気を逃しやすくします。