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Windom ザ・ダイジェスト
Windom の解答速報 慈恵医大 物理
1.
問1
  3 L − 4 a γ
  m ′  π a3
となるから,
2 0
−
1
 1 − 
  3L′ − 4a 

m
m



摩擦係数;動摩擦係数は小さく,
静止摩擦係数は大きく
半径;半径は大きく
詰め方;紙玉の間隔は広く
押し方;断熱変化に近づくように素早く
※以下の答では外気を考慮した。
4
π a 2 × L0 − π a 3 ・・・(答)
3
問7 v
=
問2 (1) P = 一定 となるので,定圧変化 ・・・(答)
(2) PV = 一定 となるので,等温変化
(3)
・・・(答)
pV γ = k より
γ
4 3
4 3

 2
P0  π a 2 × L0 − π a=
 P π a × L − π a 
3
3




γ
4 3
 2
 π a × L0 − 3 π a 
P=
 P0
4
2
3
 πa ×L− πa 
3


dQ
= Ne − I ・・・(答)
dt
問2 Q = CV と V = RI より,
Q = CRI ・・・(答)
問3 問 1 と Q = CV より,
dV
C = Ne − I
dt
dV
= 0 で,この時 V0 = RI で,
十分に時間がたつと,
dt
V
Ne − 0 =
0
R
∴ V0 = RNe ・・・(答)
γ
2. 問1
γ
 3L − 4a 
= 0
 P0
 3L − 4a 
・・・(答)
TV γ −1 = k より,
γ −1
4
4




T0  π a 2 × L0 − π a 3 =
T  π a 2 × L − π a3 

3
3




γ −1
4 3
 2
 π a × L0 − 3 π a 
∴T = 
 T0
4
2
3
 πa ×L− πa 
3


 3L − 4a 
= 0

 3L − 4a 
問3
γ −1
問4 Ⅱの操作では瞬間的に電荷量は保存されるので,
Q0 =C × 2.0 + C0 × 2.0
C × RNe =C × 2.0 + 4.0 × 10−7 × 2.0
8.0 × 10−7 8.0 × 10−7
∴=
=
= 2.0 × 10−7 F
C
RNe − 2.0
6 − 2.0
γ −1
T0
上では①を使った。
問5 Ⅰの操作で D を流れる電流を I1 とすると,
・・・(答)
動き始めるときは最大静止摩擦力が働き,つりあいより,
☜外気を考慮した
P′π=
a 2 µ N + P0π a 2
∴
=
N
1
µ
  3L0 − 4a γ
 P0π a 2
・・・(答)
= 
−
1

  3L′ − 4a 
 µ


【球に働く力が P0π a 2 になる理由】
平面上の半径 r の半円で考えて,その曲面に垂直な力 F が
まんべんなく働いているとすると,上下の成分は相殺される
ので F cos θ だけが残り,その力の和は,
=
∫ F cosθ dl
cos θ �rdθ
∫ π F=
2
−
π
Fr
=
[sin θ ] 2π 2 Fr
−
2
2
このことを拡張すると,
「圧力× π r 2 」で良いことがわかる。
γ
問4 µ ′N
=

µ ′   3L0 − 4a 
− 1 P0π a 2



µ   3L′ − 4a 

問5
運動方程式は,
問6
v 2 − 02 =
2a a より,
− ′) N
( mm
・・・(答)
ma =−
( P′ P0 ) π a 2 − m ′N
m=
αmm
N − ′N
− ′) N
( mm
・・・(答)
∴α =
m
∴v = 2
6 = RI1
dQ
また, = Ne − I1
dt
( P′ − P0 ) π a 2
π
m
a
2015
・・・(答)
十分時間がたつと,
dQ
= 0 だから,
dt
Ne = I1
よって, Ne =
6
R
・・・①
Ⅲの操作で D を流れる電流を I 2 ,
抵抗を流れる電流を I 3 とすると,
1.5 = RI 3 , 1.5 = R0 I 3
dQ
= Ne − I 2 − I 3
また,
dt
dQ
= 0 だから,
十分時間がたつと,
dt
1.5 1.5
Ne
=
+
R R0
6 1.5
1.5
=
+
R R 2.0 × 108
4.5 × 2.0 × 108
R
= 6.0 × 108 Ω ・・・(答)
∴=
1.5
6
問6 ①より, N =
eR
6
=
≅ 6.3 × 1010 個/s ・・・(答)
−19
1.6 × 10 × 6.0 × 108
Windom
3. 問1 屈折の法則より,
sin θ1 n2
=
sin θ 2 n1
・・・(答)
問2
2n2 d 2 cos θ 2
・・・(答)
問3
2n2d 2 cos=
θ2
( 2m − 1)
問4
θ3 = θ1 で,水の層の上下の面での光路差は,
問2と同様の手続きにより 2n1d1 cos θ1 で足して,
2n1d1 cos θ1 + 2n2 d 2 cos θ 2 ・・・(答)
λ
2
・・・(答)
注意;水の層の上下の面での光路差を
2n1d1
としたくなる
cos θ1
が,これだと上の層と下の層で光路が相殺される分が考
慮されていない。
問5
上面と下面で,それぞれ位相がπずれるので,
2n1d1 cos θ1 + 2n2 d 2 cos θ 2 =
l l ・・・(答)
問6 l
=
2
( 2n1d1 cos θ1 + 2n2 d 2 cos θ 2 )
l
= 代入=560.4 nm が当てはまる。
よって,黄色 ・・・(答)
【講評】
今年も,慈恵らしい問題文を読んで解き進めて
行く内容であった。日頃慣れてない内容のものばかり
で受験生には解きづらく,難問と言える。しかし,昨
年ほど難しくはない。
1. 日常にある現象を物理的にとらえるという慈恵らしい
問題。注意深く立式することが肝要である。外気を無視
するかしないのかの記述が問題文にはないが,日常的な
遊具を題材にしているので,外気はあるとして解いた方
が良いであろう。ただどちらも正解にするはずである。
2.問題の装置の設定がわかりづらい。前半部分になんと
か食らいつければ上出来。
3.一見生物の問題かと見間違いそうだが,読めば波動の
薄膜の干渉の問題と分かる。ただ応用になっているので,
いつもの計算に帰着できたかどうかが腕の見せ所である。
Windom