Title Author(s) Citation Issue Date Type 雁行型経済発展論 : 小島ヴァージョンの成果と課題(上) 小島, 清 世界経済評論, 50(5): 8-19 2006-05 Journal Article Text Version publisher URL http://hdl.handle.net/10086/16741 Right Hitotsubashi University Repository 2 雁行型経済発展論 郡 堅 即 松 オ- ジナ ルの理論化 ・モデ ル化」 に多年努力を重 ねてきた。そ の成 果 ( 上) s imp l i c at i o n s.Journal o f A sian Ec o nomi c s ,l L ,375-40). 郵 教 授 ) 二 橋 大学 名誉 Z d The . Fl yi n g -Ge e s e.Pwadi gm o f t uo, Eo n oi c これら の成果 の エッセ ンスは次 の Co t o r・ 私 の 畏 友 ' 小 津 輝 智 教授 ( adoSt at eUni ve r s i t y) がご-最近へ 英文に要約されて いる。 ti ng -Geese Para・ .K.( 2 00 0 ).Th ef t yi n g すぼらし いFy Ko j i ma g eesemo de-of Asi an e c oロOmi c di gm論を公刊した。 2005).n s t i ・ Te r ut omoOz awa ( d e v e t o p ment :O rgi in ,t he o re t i c al x et e ni o n s,an d rgi e o na tp o i c ty t i n sZndust nfa lUpgrading.a n c m Pef 7 or ma nc ei nJ aPanJ - 小島ヴ ァー ジ ョンの成 果 と課 題- 一 課題 七四) は' 1九三五年論文 「 吾国羊 が次に集成 された。 恩師赤松要博士 (1八九六- 1九 毛 工業 品 の貿 易趨勢」 ( 名 古屋高 商 港- 日本経済 ・アジア経済 ・世界経 小島 清 ﹃ 雁行型経済発展論 ・第 一 ・産業 経済論 叢 第 13巻上期) にお いて、産業発展 の 「 雁行形態 の基本 これら 一連 の研究成果を 「 雁行 型 ァー ジ ョンを大枠 とし て継承し っつ、 これは'赤松オリ ジナ ルと小島 ヴ h 経 済 発 展 論 ︰小 島 ヴ ァ ー ジ ョ ン 繊維産業へ重化学 工業'電気産業、 W そし て現在 ( 八五オ) 、余 命 の許 自動車tITなど産業別 に'経営学 型と副次型 ( 多様化) 」を創嶋し た。 英文 の l九六 1年論文へ . A Theor yof aanc edGrowt hi nt h e oユd Unb す限-第三巻 ﹃ 国際経済 と金融 メカ ( ve r s i on) 」と総称し て、そ の要約 i o nJ 1橋大学 におけ る直系 の弟 子たる Econom y, "W eu l tr ) it sc ha f t l i c he s Ar c hi u , 8 6 の 発表を 契機 に 、雁行形 態論は世界的 に有名 にな ってきた。 を以下 の本稿 で示す ことにし た い。 同 c h-u p Gy 1 0 u) t h ,EdwardEt gar, Ko J J i ma ,K_( 2005).A r e ve r s a lof Cat 拷よ ( 文具 堂へ二〇〇三 ・五、pp. t e r ha m,UK ・Nortam pton. . e t i t i veadvant a ge"pat t e rn: Chet " comp 3 52) z a t i on v e r s u s homo・ MA.USA.pp. 234 1( 中内恒 夫 氏に He t e r oge ni ﹃ 雁行型経済発展論 ・第 二巻ni zat . o um alo f As i a nEc o・ よる書評が ﹃世 界経済論﹄ 二〇〇五 アジアと世界 の新秩序-﹄ ( 文異堂' ge no mi c s ,) 6, 4 4 3-463. 一二に出た) 0 . 36) .) 二〇〇四 ・三、pp 小島 清 は、 「 経済発展 の 一般 理論 と ニズ ム﹄を追補す べも 精進を続け て いる。 し て の雁行形態論」をめざし て 「 赤 - 8- ( 006) 月号 5 世界 経済評論 5月号( 2 0 0 6 ) 世界経済評論 雁行型経済発展論 :小島ヴァージ ョンの成果と課題 - いる。 これ を 「 雁 行型経済発 展 ・ にし て成功したかを詳細 に跡づけ て 的考察も加味し て、 日本 の雁行型産 業発展 ( キ ャ ッチ ・ア ップ) が いか ろがⅩ産業よりも Y産業 の方 が資本 副次型 ( な いし変型) であ る。 と こ 化 ・高度化す る。 これが産業発展 の いと いう よう に、産 業 構 造 を 多 様 る境 界 財 即 ち 限 界競争 優 位 ( Mc て輸出可能財と輸入可能財とを決め 発した図3が措かれる。 これによ っ も のを陽表的 に示す、われわれ の開 す る ことにな った。他方、 ケイ ンズ う べき課題とかそ の実証問題を披 涯 し て示すことにな った。また今後補 e r s i o n ) の全 貌を要 約 を 蘇 ( 小島v る。そ こで、資本蓄積 のスピード に 図3によって、 一国 の対世界貿易 だ 同 waver s i on」 と私は名 づけ た い。 集約度 が高 いとすると、多様化 エロ Oza 度化 のためにもより多- の資本 が要 私が敢え て 「 小島 ヴ ァー ジ ョン」 応じ て' どれだけを生産 の能率化 に けでな-、 二国間貿易も検討す る こ とが可能 になる。また対外収支 の調 節) 0 整策を吟味する ことも できる ( 第四 動態分析をわれわれ の雁行型発展論 態 分析 である。そ の長期的 ・動態的 変動は明ら かにされて いな い。 こ の 均衡 は究明されて いるが'それは静 A)財 が見出される。それは資本蓄 の体系 の中心は、有効需要分析 に見 積と要素価格比率 の増大 に照応す る。 られるよう な静態的 マク ロ経済分析 このMCA財 が重要な役割を演ず るO にあ る。有効需要 の発生源たる消費' 投資'貿易など の T般生産 ( 供 給) 使う か、 どれ だけを産業構造 の多様 a w つ ぎ 現し r s i on」 と命名した のは、 「 Oz ave 化 二島度化 に使う べきかと いう選択 の問題 に直面す る。 この選択 が経済 日本発 の雁行形態論をし て世界 Lt に出 、 のごとき新研究 が次 F. G. t heor yをr e f i neL、拡充 ・深化 を希望し期待 し て いるから であ る。 的水準 に高 め、広-活用される こと ー'-オリー ン ( H-0)理論 に従 っ し て達成 される均衡生産体系 が明ら か にさ れ ね ば な ら な い。 へク シ ャ の雁行的発展を描き出す。 特定 Ⅹ商 品 に ついてまず輸入増加 技術 の習得 が進 み生産規模 が拡大 さ が必要 とされる。 だが外国 の優 れ た 要 の保証と いった幾多 の保護育成措 置が必要 とされる。また外国 の優 れ た技術 の導 入、外国 の直接投資な ど 〟) が描かれ、輸 入 と いうカーブ ( 生産 ( P) が開始される。もとより も忠実 に表現し た のが図1であ る。 国内生産の初期段階 では、 一方、関 横軸 には歴史的時間をとる。縦軸 に は諸変動 の実質値 ( 数量)をはかる。 税 そ の他 によ って外国 の競争を阻止 す る ことと、他方、補助金や政府需 う 規模 に達す るとへ ち時点 で'国 内 内生産 に踏 み切 っても引き合う と い に需要 が植え つけられたそ の量 が国 が相当な量 に達し'したが って国 内 雁 行 型 経 済 発 展 諭 の基 本 モ デ ル た資源配分図 (図2)が描 か を用い 図1 ・aには消費財 ( Ⅹ)産業 の雁 so・cost範域が、区別 7価格 にな るi が補完す ることになる のであ る。 発 展 の径 路 ( pat h)を 決 め るO こ う いう 問題が本稿第 二節 で究明され るO 二 こう し て本稿 は、雁行型経済発展 ら新展開 の出発点 とな-基礎 とな る 民経済 の資源 ( 資本E <と労働エ) の そし て 「 小島 ヴ ァー ジ ョン」 がそれ ことを確信し て いる のであ る。 h ? 雁行型経済発 展論 ( F. Gt . 諸財生産 への最適配分、そ の結果 と 発工業国 が先進経済 にキ ャ ッチ ・ア 成-立 って いるO 即ち'第 一に、後 開 れる。競争優位 パター ンがD型 ( のと ころ次 の三命 題 ( モデ ル) から ブす るためには、 消費財 の輸入から 始まりへ自己生産 に移-、次 いで輸 先進国 発途上国 型) になるかA型 ( この間題 に答 えるためには、 一国 or y) の小島 ヴ ァー ジ ョンは今まで 出 へと或 る産業を成長させるDそう 行的発展を、図 1 ・bにはⅩ産業よ 資本財) -も資本集約的なY産業 ( - 産 業 発 展 の能 率 化 と 多 様 化 ・高 度 化 す るためにはよ-資本集約的な生産 型) にな るか、 それとも多数財 が同 競争優位線 がD型 かA型か、i s ? c o st範域、それに世界価格と いった 赤松要博士 のオリジナ ル着想を最 方法を採用し'生産方法を能率化 せ ねばならな い。 これが産業発展 の基 。 される ( 第三節) uaE ( 財の単位生産関数) て、i s oq 本型 であ るが、 それには資本蓄積 が 要る。他方、繊維産業 ( Ⅹ財) だけ でな-重化学 工業 ( Y財)も持 ち た 5月号 ( 20 0 6 ) 代替から始ま-輸出 にであり、輸 入 輸入が減り、輸出 にな( E る) 。そ なさ るれ と がう 開始 ち時点 でやがて急増するよう にな 、 )1 g るO 生産 できるよう あ るいはそれ以下 で ( 輸出)と いう 三 つの これが〃 ( 輸入)1Q ,( 生産 ぎ に生起す る雁行形態カーブ が次 つ い-後発工業国 での先進 ま国 で進出し て ッチ ング ・アブ のプ ロセ ス へのキ ャ る㌣ 。時点 に達す ると輸 な のであ と 1致し、国内生 出Ⅹが輸入〃 チ ・アブ期とる。 ここま でをキ ャ ッ ( そ れ はn l+〟 -産n lと国内需要か るOそれまで E) と 同 1にな う ることになの入超から出超 に転じ 赤 松雁 行形 態見 てよ い。 オリジナ ル グ ・アブ ・プ ロ 論 は こ のキ ャ ッチ ン に力点がおかれ セスを究明す ること 島)は これをcat て い た の で、 私 小 c h i n g・ up pr od( c yc eと し て外国 に も 紹 uc t a 介した .) 9 7 ( Ko J l i ma 8 .p. 61 輸入が国内需 要 ndp . 6 5 )O のを輸入技術 ( bよう に能 率化す る 役割をも つとす るを開拓す ると いう 大し、輸出 できることと、生産を拡 O gy) に依存す orrowed techn oT る (1・b)資本財 < れ界 世 る価 に格 つれ と、 同じ コスI は逓減しや がて 世界 経済評 論 図 1 産業の雁行型発展 財とし てお-) の 1部 が逆輸入肝さ れる ことになる。 間財も含まれるが、簡単 のため最終 度 化」 ( 雁行 形態 の変 型 ( 副 次 型) とも言う) が目ざされることになる。 多様化 ・高 行う と いう産業構造 の 「 -、より資本集約的なY財 の生産も 明される ことになる。 Ⅹ財 だけ でな での多様化 ・高度化 と いう 問題 が解 よ る要素 賦 春慶 ( K IJ E) の上 昇 に であ るが'それは資本蓄積 の進展 に か が産 業 発 展 径 路 ( pat h) の問 題 化 ・高度化 とをど のよう に選択す る い、 かに最適 に配分す るかが問われね ばならな い。 依 存 す る. こ の要 素 芽 とL J)を 均衡 生産体系 以上 は、消費材Ⅹ産業 に ついて の 〃1 n ll E と いう 三 つ の カ ー ブ ( 雁行)が次ぎ つぎ に継起す ると い 産業構造 の多様化 ・高度化をも成功 各産業 の基本型を完遂す ると同時 に、 三 う産業発展 の 「 基本型」 であ る。同 ( r ent a) を R で示す なら、MN線 の報酬 ( 賃金率)をW、資本 の価格 財 の最適均衡生産点 であ る。労働 へ の傾斜 琵KJ LI W J Rとし てあらわ ・ I i s oquant Ⅹ財産出量 は最大 にな る。 これがⅩ 様な基本型 が、時間を へだてて、次 させることが、 経済発展 ( 成長) の 一国 民 経 済 で の資 源 ( 生産諸要 目標となる のであ る。 秦) の最適配分を解 明す るには'各 から)。そ し て最 適生 産点 A では労 と資本 ( 塾 す るこ と に よ ってⅩ財 が 1単位生産 入 よ び そ の延長 線) は、 そ の傾 斜 が 原点0 からA点を結 んだ直線 ( お 働 の限 界 生 産 力\資 本 の限 界 生 産 力= W J Rとなる. のためには、そ の生産手段たる資本 消費財 Ⅹ産業 の生産 ・輸出 の拡大 るとしよ、 つ。 財 の生産関数をti s oquaロt ( 等産出 量曲線或 いは等量曲線) で示す のが の産業 Yでも繰-返えされる。Yは Ⅹより資本集約度 の高 い産業 であ る が'赤松博士 に従 い 「資本財」 であ 便利 であ る。図 - のⅩ曲線 がそれ で と って代 って国内生産 と' さら に輸 KxJLx即 ち Ⅹ財 の要素集 約度 ( f ac・ Lの逆数 が W J Rであ る せる. ( KJ 経済発展 ( 成長) の二目標は いか あ る. このi soq uant Xは労働 ( ら) ち時点で Sカー ブ が始 発 す るO図 出 に成功す るためには、よ-資本集 できることを示す。 Ⅹ曲線 が原点 に 2 経済 発展 の目標 ・政策 に、各産業 の基本型 に従 い、輸入に 財 ( Y) の輸入が必要不 可欠 であ る。 にし て達成されるであ ろう か。第 一 1 ・b のよう にt だ時点 で、国内向 約的な高能率 の生産方法 に移り'国 投 け に改良 された機械 ・資本設備 の生 際競争力を獲得 しなければならな い。 向 って凸型 であ る のは'投入す る労 で 産 ♪カーブ が起 こるOそし て生産性 産 出 量が増し、限界 は' それぞれ を 種 々の組合 せ を改善し'国際競争力を′ つけ ると、 rintensi t y )を示す。 t o 次 に、Y⊥soquaローに ついても 同 量 H ) と資本 ( 塾 増 せば Y曲 線 がMN線 -W J 働 投 る 。 これには資本 ( E g) が要 る。資本蓄 様 に言 え 回 の資本 ・労働賦存比 積を進 め' 1 適 産力は逓減す る。 し たが って両者 の 財生産 の要素 集 約度 KYJLyを 示す. 産点 であ-、OB線 の傾 斜 が、Y 第 二に、産業構造を多様化 二向度 限 界代 替 率 ( AKxJALx) は逓 減 す るから であ る。 生 Rに按す るβ点 がY財 一単位 の最 化す るにも資本蓄積を必要 とす る。 の下 で も)Kx JLx<KYJLyで あ る を 資本財 ( Y) の輸出 gカーブ が生起 生産力 は正であ る。 だがそ の限界生 (LJ す る。こうし てこの 産業Yにお いて 率 ( K IL I)を高 めねばならな い. け だしⅩ産業よ-もよ-資本集約的 図2にⅩ曲線上 のA点 のよう に、 入 も 桝1 ♪1 gと いう 雁行 型 産 業 発 資本財生産 とし て説 明し たが'同じ なY産業を興しそれを拡大しよう と 本型 が完遂 される。 Y産業を 展の基 繊維産業、或 いは同じ電気産業 の中 する のであ るから であ る。 uant がMN線 即ち労働対資本 の と仮定す る。 即ちⅩ財生産 は労働集 i s oq 要素価格比率線 と摸す る点 にお いて、 約的、 Y財生産 は資本集約的 であ る ただし常 に (いかな る要素価格比率 での'よ-手 のこんだ高 級品'高度 各産業 の能率化 と産業構造 の多様 な付加価値 晶と解し てもよ い。 そう す ると同 一産業 ( 大きな範喝) の中 - i Fl - 世界経済評論 5月 2 0 0 6 ) . . . . T = = _ ∵= = ∴二二 ∴∴ 二一 一 := = = = = = =r::. 号( - 雁行型経済発展論 :小島ヴァージョンの成果と課題 T T = T H l . T = = = 二 二 二 ■ : T = : = = = = 二 -= = : :: -二 -= == HJ = 二 = 丁 T l : T T T = = = 一 と は仮 Y定 財すに る。( 正確 に は'Ⅹ財 生 産 in r e abour ら べtmo e n s i v e , t e s s c a p i t a t Y財生 産 s i v e I li n ten る。)図 示はの そよ のう 道1 にと 、言う べき で あ X・と Y・is qua ntが 一 o ・ はfa ct 回し か交わら な い 場 合 に n s i t y の r e v e r o r in t e 転) は生じな い ( 2回 以 上 交 sa わ tる( 逮 場 合 には 資逆源 転 が起こる) O r ot d ﹀ h ew 自国対世配 界分 ( R es toft 国 ROW ) 、 二財 ( X, ( L, K) と い Y) 、二生産 要素 ー ン のf actor うpo へ クor シ ャ I = オ r p t i o n st he oリ 衡 し ての均 ( H ・0命 題)に 立脚して y r 最適資源配分とそ の結果 と、自国 の j m i a英 文ら2 00 5 ・ p Aみ 4よう。 請 生. 産 体系 を明 か に しp て 7・ 48を エ) と縦軸 働 ( 見よ 図。 2 )は、横軸 に労 に資本 ( ∬)を 王か とる 資 一 さらに、労働は 。本 g a ctor 一国 民 経 済 の要素 賦 有 量 ( と fいう e o r end owm nt s )' 率 ( f ac t お よ び要 素既存比 p o r p o r t i o n ) K I J L I を 導 入しよう O 5月号 ( 2 0 0 6 ) 世界経済評論 かりによ-資本集約的なY財を生 それ 産しょう としたらどうな るか ( tJと い 生産 に完全特化した方 が良 いと いう ことになる。 が成 立ち、す べて 一 ( ド ル) と いう 価格 になるも のとす るO各国 ( 自国 ち) は この世界的均 1価格 で生産し 売- ( 輸出)買 い ( 輸入)す ること は この国 では不可能 だが) 。 Ⅹ財 の W J R線 と等 し い線 最も労働集約的な財 ほど最も低廉 に 生産され、資本集約度 が高まるに つ れ生産費 が順次高-な って い-。縦 軸 に生産費 ( =価格)をと-、横軸 に労働集約度 の高 いも のから低 いも の ( より資本集約的なも の) へと財 をなら べた図表 ( 次 の図 3)を描- 競 争 優 位 パ タ ー ン の逆 e ) は右 上 と競 争 優 位 線 ( CAL i n - ( 増加関数) になる のであ る。 2 no mi c st 6,2 0 0 5 )を解 転 i nt e ns i t y( KY \Ly )は打 点で のそ れ( Kx\Lx)よりもより資本集約 l線よ 的 であるO このため、γ線 は. ざか っている -も原点0 からよ-遠 のでtPx<PYとな る。 資 本 蓄 積 が進 展 し、 K JJ L Iが高 ま -、 W r Rが Iより大 にな ったとし ようO労働 が割高、資本 が割安 に転 パター ンは、 W J R< )な る限 -、 でf これ がH0 の第 一命 題 であ る。 じた のである.例えば線2とか線 グ のよう に、 MN 線 よ -も 急 な スロ それは通常のリカード的比較優位説 at i ve advant age ) であ ( Compar ープ にな ったとしよう。均衡生産点 る。 われわれは諸財 の価格を絶対的 はⅩ財 に つきが' Y財 に つき即 に決 に比較 できるよう にしそ の低廉 さを c t or n it e ns i t yは ま る。両 点 a ge= KxJLx<KYJLYであってr eversalは 競争優位 ( co mpat i t i veadvant a CA) と呼ぶ の であ る が、そのCA じ な い. だ が財 価 格 比 率 はPx> 生 Yとなり、 W JR< )のケー スとは P た い。 t ernr eversatJなる 小島 の新命題 ( Koj i ma,Jouynalo fA sian Eco・ 明し ておき 転 :compe t i t i ve advant age pat ・ ここで' 「 寮争優 位 パター ンの逆 か- て、 労働 が割 安 (W J R< )) なときには、労働集約財 ( Ⅹ) が 資 本集約財 ( Y)よ-もへよ-低廉 に 生産 できる。 べて の産業 で 均 l)Oか 点 が割 安賃 金 率 (W J R< )) の下 で の資本集 約財 Y の均衡生産点 であ る。 OB' 線 a c tor の ス ロー プ が 示 す Y 財 のf R l -要素 価格 比 率 はtY⊥so 費 にな る財 を 限 界 競争 優 位 ( mar u q antに gt nat comp eti t i ve adva nt age: B' 点 で按す る (W J は 一国内 のす 既述 のよ- に、均衡生産点 はi s ? MCA)財と名づけ よう。それが重 要な役割を演ず る ことになる。 q ua ntが所与 の要素価格線 と接す る 点に決まる。そこで ( 労働 の限界生 産力 小資本 の限 界生 産力) = W J R とな って、所与 の要素価格比率 の下 での極大最小費用生産 が達成 され る から であ る。 いま自国 の W J Rか線 1 の ス ロー プ ( MN 線 に- ら べ労働 が割 安) であ ると、 打 点 がⅩ財 の最適均衡生 そ の延長線) が 産点 とな る 。 〇年 ( f a? この時 の労働 ・資本投 入比率 ( e ns i t y) 、Kx J Lx ' とな るが' t orn it そ れはA点に-ら べ 'よ-労働集約 的生産方法を採用した ことにな る。 要素 賦 存 比 率 ( K IJ L 1 がL, i .点 のご と-、労 働豊喜 ・資 本 稀 少 の状 態 ( 発展 の初期段階) にあ るから であ る。 この自国 は労働集約的なⅩ財 の 逆転す る。要素価格比率 の逆転 が生 じ たから であ る。競争 優 位 ( CA) 線 は右下り ( 減少関数) に転 ず る の であ る。 つまり' 「W JR> )と'労 働 が 割 高、資 本 が割安 になると、より資本集約的 な財ほど、よ-低廉 に生産 でき る。 」 これがH-0第二命題 であ る。 競争優位パター ンの逆転 は いかな る条件 の下 で生じる のか。 それは財 ct ori nt ensi t yがtKJLj I 生産 のf a ・ ・nk )' Factor L ( iIX,Y・ pri ce rati o が 薫\ R1 =) ( jI L. 2. ・ ・ ・ N 国)を 境 界 値 と し、そ れ i neは ら が1よ- 小 な る間 はCA-1 i soICt OS c o ne 右上-' 1よ-大 にな ると右 下- に 逆転す るわけ であ る。 < 資本 蓄 積 が進 み、要 素 賦 存 比 率 ( K IJ L -)が高 ま るに つれ'最 も労働 集約的な Ⅹ財 の完全特化生産 が最も 能 率的 である範域 ︰Oから、 Ⅹ財 だ け でな-資本集約的Y財をも生産す る'不 完 全 特 化 範域 ︰Ⅰ に 進 む。 L Lがさら に大 き - なると'資本 K IJ 集 約的 Y財 だけ の完 全 特 化 生 産 範 域 ︰Hに前進しう る。 これが産業構 - 1 3- によ って極大 の利潤を獲得 できる こ とになる。世界価格 と 一致す る生産 雁行型経済発展論 =小島ヴァージ ョンの成果 と課題 世界経済評論 5月号 ( 200 6 ) ■ 一一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 ■ ー● 一 一 一 一 一 一 ト ー = 二 二一 一 一 一 ト ー 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 ・ 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 ■ -一 一 一 ー ー ■ 一 一 一 → ・ 一 一 一 一 ■ 一 一 一 一 ・ 一 一 一 一 一■ -■ 一一 一 ■ 一一 ■ 一 一 一 一 一 一 一 一 ■ ー ● 一 一 一 一 一 ■ ■ ■ -■ 一一 一 一 ■ ∼ 道 の多様化 ・高度化 であ る。 図 2 に お いてt MN 線 で示 さ れ ス-よ-割安 であ る。労働集約的Ⅹ 皮) に平行 にA l a Z線を引-。 つま型の平行四辺形が求め Ⅹ財 の生産 は 仇点 で、 Y財 の生産 は られる。平行四辺形 の定理によ-' ダイ ヤ モンド れ点 で行う よう にそれぞれ資源配分 財が競争優位をも つのでそ の生産と 輸出を拡大す る。 それは労働 への需 要を相対的 に増加す る ので、貨幣 賃 る要素価格比率 W JRI Lの下 での 金率 Wを引上げ る。 W JRがMN 線 のスロープ にま で高まり、A点を選 Ⅹ財 の貴通均衡生産点 はA点、Y財 のそれ はβ点 であ る。 OA線 と OB 線 でか こま れ るCone ( 三角 鐘) が べることが可能 にな る。打点からA 点 への移 行 は'低 いK -ILL ( f a c t o r 労働 一人当-資本装備率 が高ま-、 を 1単 位 よ り多 い量 ( Ob 2小OB∬ ). 3 7 ) を生産 できる のであ る 。 需要条件 に左右されるが' かり に 各 国 のⅩ、 Y両 財 への支 出 割 合 が - ︰Iである な ら ば'労 働 豊 富 な Ⅰ国 は、労働集約的なⅩ財を輸出 し、 資本集約的なY財を輸入す る。資本 豊富なH国 は逆 にⅩ財を輸入し てY 財を輸出す ることになる。 これがい わゆる 「へクシャー-オリー ン命 題」 の 1つの重要な帰結 であ るC 以 上 のi s ?c ostco neの分析 から い- つか の 示唆が得られる。 広 s になる範城 はかな り m i s ?c ot いとい うことであ るOそ の範域 は OA∬1. 3)o これ に対 し Y財 は 1 +OB%〇_ 2 7 )o ( Obl 単位よりも少 い量し か生産できな い 次 に tより い っ そう資本蓄積 が進 み、K IJ L -が < c Q 点 に高 ま った状態 を 考えよう。 Ⅰ国 がそ こま で発展した A点 とβ点 の両限界 の他 にtKl JLl がそ の中間 に- る い- つか の財 が存 T 4 ; JRj =) ( jI L, 2, - N 国) か つPl It ( i IX. Y. ・ ・ ・ n財) と いう条件 で劃さ れ るわけ であ る が' -も長い。したが ってⅩ財を 一 単位 Oa l・ 叶 よ り も 多 - 生 産 でき る ( の距離 に比例す る。 そ こでOa lの長 さは' Ⅹ財 の単位 最適生産費OAよ 引 いた半直線 ( ve c t or ) の原点 から の 下では産出量 の大小は、 点 から con st antreturnstos c aleの仮定 原 を行えば'労働 ・資本 の完全 雇用が 実現 できる ことが分かる。 描 き 出 さ れ る。 こ のconeが範域 Ⅰ であ る。 こ のc oneの中 で は、Ⅹ、 特化生産)す べて均 一の コス- ( - 労働 の生産性を改善したことになそれが賃金率 ( Ⅳ) の引上げを可能 Y二財 ( も っと多 数の財にしてもよ n i t ensi t y) か ら よ り 資 本 集 約 的 な い)の種々の組合わせ量を ( 不完全 生産方法 へ移 った ことを意味す るD 価格) たる 一ド ルで生産しう る。 つ ま りi s oICOS t COneで あ る。 こ の は'各国 は均 1の W JR或 いは l人 coロeの中 に諸国 が入 - こむ場 合 に にす る。 だがかかる生産 の能率化 の ため には資本 一 方 の増 加 が不 可欠 で あ る ことが強調されねばならな い。 る。要素価格均等化 ( f ac t o r pr i c e 当-国民所得を達成す る ことができ に入 ったとしよう。こ の範 内 で の c 域 e quat i zat i on) が 成 立 す るC こ の coneの中 では等所 得 水 準 圏 内 の分 最適資源配 分が究明できる段階 に達 す る。 さて資本蓄積 が進展し'要素賦有 が, < 点 のよう にi s oIcost oneの中 業 と貿易が実現す る。 自国 とし た Ⅰ国 は要 素 賦 存 ( K I A . 点 から < N 点 への移行 のよう に'よ -資本集約的な財 ( Y)をも生産 し、 資 蓄積を進 めK IJ L Iを高 めね ばな らな い。 そ の範域 の中 に入 っても、 本 とし てもよ い。代りに' 入 . はⅠ国 の、 在しう るわけ である。 < E q はH国 の発展段階をそれぞれ反映 o・cost範域 に入 るため には 似 i s い。後者 の分析を試 みよう。 産業構造を多様化LtY財 の比重を 変動を敢行す る- ためには、資本 す るも のとし て'比較し てみてもよ 最適資源配 分 の方法をⅠ国 に つい るH国 では、上 と同様 に作図し て、 Ⅹ財'Y財 の生産関数はそれぞれ 両国 で同 1とす ると'資本豊富国 た - 最適 資源配分 て説 明しよう。資源 ( 労働と資本) L I) が机点 にあ-労働豊富 ・資本稀 少のため打点を最適均衡生産点とし て選び労働集約財Ⅹの生産に完全特 化す るのが最も能 率的である。資本 既存点 . i .からOA線 ( Ⅹ財生産 の要 労 働 集 約 財 を 一単 位 よ り 少 2小OA∬0. 87 )'資本集約財 Y ( Oa 高 める ( 高度化) - そう いう構造 んに来れば∬点 で のⅩ財生産 が可能 ま た OB線 ( Y 財 生産 の要 素 集 約 素集約度) に平行 に^ 1 b l線を引-. 蓄 積 が進 みK IL Iが OA延 長 線 上 の になる。打点 でのⅩ財 の生産費 は、 よ-資本集約的な Y財 のh点 での コ - 1 4- 5月号 ( 2 0 0 6 ) 世界経済評論 約 には困難 に陥 る。資本不足を補う た めに、Ⅹ'Y両財 の生産方法をより 労働集 的なも のに後退させること さえ必要 になるQ O B線 を 超 え てそ の 時 にはどうなる し た 開放経済 次 にK IL -が 左側 の0計 に達 四 か.か点 で資本集約財Yの完全特化 生産をす るのが最も能率的 である。 し 即点 では W JRが-以上 に高ま- ㌔ かもY財がⅩ財よ-も割安に生産 できる。代-に、Y財よりも いっそ う資本集約的なZ財を開発しtY財 とZ財をとも に生産すると いう産業 構造 のい っそう の高度化をはかる こ とも できる。 これが先進高所得国 の 行動 であ るO である。 図3 の WW ' 線は 「 諸財 の世界価 可能財) になる。 これに対しょり資 本集約的なS財 の コス-は S点 のよ 値 に対応す る。 今度 は右下- のZ ta' 線を引 こうO これがA型 ( 高所得先進国) のCA 線 である。N点 を通 るよう に K I NJ N- WNJRNがⅠより大 にな るとそ L - 格wo ユdp r c i e s」を示す。 ここで l う に高価 になる (競争劣位 財 =輸入 きる財 の量をそ の財 の 可 能 財) にな るC こう し て、 W J ド ルで生産で 増 加関 物理朗単位とする。そ-す るならば' R< )な る限 り、右 上 り ( す べての財が WW ' 線上 です べて 1 数 ) のCA線 が描 け る。 こ のCA線 の小 さ い のス ロープ は1より小なる W JRの ド ルであ るよう にtKJトi も のから大き いも の への順になら べ られる。 この世界価格 - 一ド ルとな る世界市場 にお いて' 自由競争 によ -、す べての財が需給が均衡す るよ う売り買 いされる.それが 「一物 1 財を限界競争優位財 ( MCA= good )と言う。 KF JLFI WT F JRF=0. 5と す る。 この労働 の相対価格が国内 の他 の産 業 でも 支配的 にな る ( 均 一要 素 価 よ-低廉 になる ( 競争優位財=輸出 棉) 。そ こでF財よりもよ-労働集 約的なC財 のコス-は C点 のよう に s sa i n t 格) がはかられ る。横軸 には二 つの 重要な意 味をも つ.例え ば Wl JRl も のが同時 に示されるo lつは、財 の所得水準 に達した国 は、それと等 別資本集約度 (1単位生産用)KJ し い値 のKx J Lxとな る財 を 限 界 費 Lが、最も労働集約的産業から次第 争優 位 ( MCA)財とす る こと が で にl e tbori nt e ns i ve ( Imo recapi ・ き るo W2 JR 2 にま で所 得 水 準 が高 t at e ns i ve )なも のへの順序でな ま る とよ - 資 本 集 約 的 な KY J LY産 tの下 で 実的 でな い。先 の図2で解明し たよ う に、要 素 賦 存度 ( K IJ L I) が i s o・ cos t 範域内 に入ると、同 じ W JR I ( それ が図2 では MN 線 Iが 価」 の原則 である ( one p rice for うな る。資本蓄積 が進 み (KIJL 高ま-) 、 レンタ ルが割安 にな るな 0 i t y) 即ち国別要素価格比率 がはかられる。 onecommot この 叫は実際には'共通通貨 ( Us 図3に先ず右上り のiu線を引 こう。 ど、資本集約財 であるほど'よ-低 競争優 位パ タ ー ン図 廉 に生産しうるから である。N点 が ド ル)建ての 一人当り国民所得水準 低所得発展途上国型) これがD型 ( 「 競争優位 パター ンの逆転」命 題 によ って示される ( それが代理変数 競 争 優 位)線 であ る。 W JR この国 のMcA財となる。 CA ( ( -) は小島 の新発見 である。競争優位線 になる)O低 いも のから高 いも の へ CA線が右上-から右下- に逆転 が 1 よ-小な る WF JRFに達す るとt ( com pet i t ive advant a ge t i ne: となら べた所得水準 の大きさは要素 -KJL IKI F点 でF財 の均衡生産がきまる。そ す る のはtK点 のよう な K CA-line) を陽表 的 に描き出 し た 集約度 の大きさと対応す る。 ただし こ で aKFJaL FIKFJL F= WFJRFと WJRxI Lとな る状況 にお いて で のが図-であ る。 この図 の縦軸には からである。このようになるF ある。実際 には 一人当り所得水準 が なる KJLi = LJ( RS JWE )- 薫 \Rj である n i=即 ち・ ノ国 の・ ∼財 の コス- ( =価 からである. この工夫 ( de vic e )が 一万ド ルぐら いの水準 に達したと こ ろでこの逆転が生ず る。 K 点) W JR= )な る或 る 1点 ( で 突 然 に逆転が生ず ると見るのは現 一 一 らべられる 。も- 1つ'u1 J- 月\Rj 業をMCA財とす ることができ る の - 1 5- 蓄積 を高 め ねばな ら な い。所与 の K IJ L -の制 約 に席らし て、資本集約 財 のシ ェア ( 比重)を過大に大きく しょう と いう政策目標をかかげる時 - 雁行型経済発展論 :小島ヴァージョンの成果 と課題 世界経済評論 5月号 ( 2 0 0 6 ) 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一一 一 一 一 一 一 -一 一 ■ -一 一 一 一 一一 一 一 一 一 一 一一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 -一 一 一 一 一 一 -一 一 一 一 一 一 一・ 一 -一 一 一-一 一 一 一 一 一 一 一 -一 一 一 一一一 一 一 一 一 一 一 -一 一 一 . -一 一 一 一 一 一 一一 一 一 一 一 一 一 ■ --■ 一 世界経済評論 5月号 ( 2 0 0 6 ) で示され た) tf a c t o ri Eensi t yの違 さらにi nt eロSi t yが う Ⅹ財 と Y財 ( その中間にあ る諸財) がいずれも同 1cos t( PxIPYI t) で生 産 さ れ s ? cos tにな る財 を、図 えた。このi 3では1- K」 L財だとしてお こうQ つまりtC Aパター ンの逆転 が起 る い った 一 点 にお いてではな のは方 と 生産性 ( 価格)Q ID ・ ・ l - 相当広 い範 囲 ( r aロge) の中 で生 ず る のであ る。 現実 の世 界市 場 では、w w 、 線の ごと-す べての財が 「一物 一価」原 財を実現し て いるわけ でな い。貿 易 そ の分 だけ 貿 易 さ れ な い非 貿 易 財 (ロ On ・traded 即 ち 国内 財 が oo ds) g s ? os tケ の すむ えi る 。c 逆 転 しー なス いで の生産 が最適 となり、McA ( 限 界競争優位)財が決まる。図3のW W、 線上 の左 方 から 次 つぎ に右 方 に 右 上- のD型CA線 が描 かれ る。 そ れら は次第 に緩やかな ス ロープ の線 次第 により資本集約的な財 の生産 を す るよう生産を多様化し、産業構造 高 るま のる であ とる い。そ 「 れ 経済 発進 展国 」A が生起す は先 を高度化す る。そ の間 に所得水準 が る。逆 に関税 が引下げ at Chi n g・u い つ- と いう C 転換期を経過し てさら に資本蓄積 転換期となる。 A型 へC A線 が移 る s ? cos t 範域 で 力 か- て'。 人 口 ・労働 に準 つれ 水 が、 上昇 Wす J R の所 得 よう に、右方 に移行し て い-0 な る 財こう し て、後 の図 5のよう な'国 が進 み、 W JRが-以上 に達す ると、 右下 り のCA線 に逆転す る。そ そ のス ロープ が次第 により急 にし て 増 Rt と 等 し( いJ る f 。 J i a c to r n e ns i t y K J L )W の 既で 存の( 資 K I 本 J L I 嘗) 積の 、増 要素 大 率 の増加'それを上 回 あ る。 D型 から 限る界 争る 優。位 財 の競 であ は比 較 生 産 費 ( われ 位) わ れ の競 争 優 とにな の歴史的 ・動態的変化を示す こ - 目した い。例えばD型 のF点を取上 J げ よ うO F 点 で こ の国 は、 WF 5な る 賃 金 水 準 の 下 で、 RFIO. P I tの コス- でF財 の均 衡 生 産 も 輸と 入も さす れる。それ故 F財は輸出 ル) 一致 な即い 非 t a re d dgoods ( n。 oロ・ ) ち 国貿 内易 品財 とな る しMc 性( 従 に依 って 存F す財 る 。)一 般 均 衡生 産 体 系 も は 際貿易構造図が描き出 される。 それ (と い う 1 v at s e t国 m )経を済反の映価す格る体。系 u ey s の 賃金率は、t 国 の平均的労働生産 そ の下 で他 の諸財の均衡生産 が行金 る わ率 れ F 点 は WF J RFIO. 5な る 賃 ) と 今あま で n on t r a de dで J L I が 1の下 で 複相 当 に拡 大 しt W JRしか A財は為替減価 とか相手 国の 貿易される こった 財 が が均 1価 数財、例えばJ、b g、上 これは貿易 とにな る。 最適 格 ( PJ-PKIPL=))で' 出可能 に引下げなどによ-容易 に輸 関税 な る限界的輸出可能 財 であ ことになるを拡大す る たと均 し衡 よ生 う産 。を こ行 れい がう iるよう にな っ る。 pproces s 実現する。それは世界価格 (1ド F を られる ( 自由貿易協定 であ K Iる。 型 へ追 り( P T A)な ど に よ 範囲 が広がるわけ であ る) I t <と 王 の増 加 に比例 す の拡 大 ( ここでMCA ( 限界黄争優位)財 労働集 な拡 財大( す 産業 る。 )か こら れ始 が最 まも り' が重大な意味と役割をも つことに注 に約 つ的 れ' 取引 に要す る運送費と関税 そ の他 の になる。また線 の長さは経済活動水 貿易障害 と いう 取引 コス- がかかる。 準 集約度 狗: -W 狗 J/ K, 也 : 1 財別資本 . 5 国別要素価格比率 〓 競争優位線 ( CAl i ne) 図 3 安 であ るから輸出 されるO最初 はC され ( 貿 易前 ) 、世 界価格 よりも割 えば労働集約的なC財 は C点 で生産 競争優位をもち輸出可能 であ る。例 形 で、貿易利益 が計測される。 易前 のそれよ-も大き-なると いう 出財と輸入財 の入手量 の価値 が、貿 であ る。貿易後 の価格 で評価した輸 値開き の大きさに比例す る。 これが 供給サイドから みた貿易収支 の決定 ばC財を取上げ ると'相手国 の潜在 存在す ることが明らかである。例え し相手 のH国 で補完的な輸入需要 が 自国) の輸出可能財 に対 る。 Ⅰ国 ( i a線 のうちaN線 で示され 可能性はー 1 Cな る価格差 があ る ので利潤が得 られる。生産を拡大し' コス-が逓 4 的位置 にあ る。F点よ-左側 の財 は 増す るが ( 逓増 コス-を偵走)C点 右 下り ( A型) のCA線 ( 例えば Ⅰ I a)をも つ外 国 に ついても、そ の 1国 の諸財 の価格、n =t がそ の国 の通貨建 て ( 例えば円建 て) であ る と'諸価格 の平均 が円建 て物価水準 「 価値体 ( C点)よ -も割高 であ る。自国 の コス- (C点) に-ら べればはるか に割高 で あ る。両国 の価格差 の中間 たる世界価格 でこの財 の需給が均衡 す るよう 取引 の合意 が成立す る。世 界価格以外 では、他 の第三国 が競争 bi at e r a-t r ade ) の考察 が可 貿易 ( と右下-A型 ( H国)と いう対称的 な 2本 のCA線が描け ると' 2回間 ら世界価格 にまで価格 が低下す る間 入関数)はこのC財 の潜在 コスI か に至 るわけ ではな い) 。競争劣 化財 の生産縮少 から放出される労働 ・資 そう な- 2国間貿易も検討 できることが、 に生ず るそ の財 の生産量減少 ( 小島 モデ ルの 一つのメリ ッ- であ る。 いう供給 の価格弾力性) に依存す る と いう こと にな る。 こう 見 る のが 相手国 ( H国) の輸入額 ( 即ち輸 得であ る。 S点 で引合うま で生産を 能 になる。 一国 の対世界貿易 だけ で 的 に参入し て来 て'世界価格 に落着 く ことにな る。 財 の生産を放棄す ると いう完全特化 古典 派 のよう に輸入競争 縮少す る ( 対世界貿易 は以上 と同様 に解 明しう る。 だが ここに右上-D型 ( Ⅰ国) 的 コズーは C点 であ って、世界価格 で売 れるま で輸出を増す。世界価格 C では限界利潤 はゼ ロにな るが'そ こに至 るま でに利潤 の極大化を達成 ( ちな みにケイ ンズ の 一般均衡生産 体 系 も、以 上 と同 じ シ ステ ムであ る) 。 l) の逆数 が通 となるO物価水準 ( n 貨 ( 円) の価値をあらわす。自国 の できるd他方 Fよ-右側 の資本集約 1つの 二国 間貿易 の交換比率 が為替 レー- であ る。 こ 通貨 ( 円) と外国 の通貨 ( ド ル)と 財 の コス-、例えば S点、 は世界価 格5点より割高 な の で輸入す るのが の為替 レI- がもう 系連結環」 になる。 F点 のごときM cA財 にお いて、対外収支 が均衡す ることが望まし い。 だが対外収支 が せる ( 対内的調整) - それ には幾 本を、競争優位 ( 輸出)財 の生産拡 不均衡 の場合 には物価水準を変化さ 大 によ って吸収し'完全雇用を保 つ Ⅰ圏 ( 自国) の輸出可能 財 ( l u線 依存す る ことにな るO実際 には供給 あ る。輸入額 は需要 の価格弾力性 に て需要量 が増す と いう 「 需要税」 が それは 「 競争優位 パター ンの逆転」 命題を導 入し た ことによ ってはじめ だが- 、それとも為替 レ1-を適 多 のファンダ メ ンタ ルズ調整 が必要 のう ちA∼F財) に ついては世界価 「 供給税」 の立場 であ る。 そう ではな- て'価格低下 に応じ 線) で売 れ る限-輸 出す 格 (WW' の弾力性と需要 の弾力性と の合計 に て可能 にな った のであ る。 る。 つま-供給サイド の条件 ( 輸出 「 価格効果」 が生ず る のである。 下 に応 じ て輸 入額 が増 え ると いう と いう 配慮 が要 み。 とまれ'割安な 世界価 格 で売 - ( 輸 出) 、 か つ買 供給 の価格 弾力性) によ って輸出額 が決ま る。 このことは二国間貿易 で 世界価格 で輸入す れば、輸入におけ ( 利潤極大化)をも たらす。輸出量 う ( 輸 入) こ と が 貿 易 から の利 益 も妥当す る。 H国 ( 相手国) の輸入 応させる こと ( 対外的調整) が必要 となる のであ る。 と輸入量 の大きさは'貿易前 ( アウ る利潤極大 が達成されるO タ ルキー時) コス- と世界価格と の - 対 世界貿易 一国 の対世界貿易 は次 のよう に行 わ れ る。自国 のCA線 がH uであ ると よ って輸入額 は左右される。価格低 しょう。 MCA財 はF であり、境界 - 1 7- 平均的労働雀産性'平均賃金率、物 価水準 の3着 が'外国経済 と の 「 価 値体系 の連結環」 になる のであ るO - 雁行型経済発展論 :小島ヴァージョンの成果 と課題 世界経済評論 5月号 ( 200 6 ) ■ ■ 一 一 一 一 一 一 一 ■ 一 一 一 ■ 一一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 ■ 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 -一 一 ・ 一 ■ 一 ■ 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 ■ → 一 一 一 一 一 一 一 一 ・ 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 → -一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 ■ 一 一 とまれ、右上- と右下りと いった 対 称的なCA線をも つ二国 間 では各 し、相手国 で輸入需要 が存在す ると 財 に ついて、 一方国 の輸出供給 に対 - MCA の移 行 ︰所 得 効 果 自国 と外国 の間 で、或財 の コス- へ上方 シ フ-す る。賃金率 の h であ ったとす る と、それ が 線 は' l、 u' 上 昇 であ ったも のが' 1 、 fへ右 方 に移行 は異 った結 果 が生ず る.最 初 t h線 し たとしよう。McA財 がNからP よ-労働集約財 の コス-をよ-多u線 より に移る ので、輸出可能財 の範囲 は縮 引上げ る から'H 、 u、 線 はtl 小し、輸入可能財 の範囲 は拡大す る。 も緩やかな ス ロープ にな る。そう す るとMcA財 はF点 からD点 へ左方 ( ‖価袷)差 があ る場合'世界価格 従 って こう いう A 型 国 ( リーダー いう 補完的関係があ-'補完的な貿 易 が発生し拡大す る。D型国 とA型 範域)を増す て、輸出可能 品 の数 ( 国) は新製品 ( 例えばⅤ)を開発し ことが必要 であ る。 これが世界経済 は 「 価格効果」 によるも のであ る。 と ころがもう 一つ'発展志向 に基 づ t i erを拡張す るこ 全体 の発展 のf r on とにもなる。 でそ の財 の輸出額 -輸入額均衡を達 成す る取引 が成立す る。 そう なる の きMcA財が右側 ( 或 は左側) へ移 貿易 がこれ であ-' 「 南北貿易」と . 国 の間 ( 或 いは異質構造国 の間) の 名 づけ てお いてよ い。 Ⅰ国 の輸入に ついてはどう なるか 移 行する。輸 出可能 財 の範 域 はA ∼F財からA -D財 へ縮小し'それ だけ輸入可能財の範域 が拡大す る。 つま-、名目賃金率 の引上げ は、M C A 財 の左 方 移 行 と いう 「 所 得効 果」を ひき起 こし、輸出減'輸入増 行すると いう変化 が生ず る。 これ が 韓国 の 一九 八〇年代 の高成長 は、 賃金 ( 退 職金を含 む)引上げ によ っ 貿易額 の 「 所得効果」的変化をも た 以上 の資本蓄積 ( K IJ L Iの増大) t ( n l) の騰貴 ( イ ンフレ) は自国為 の引上げ要求 が高 まる。それが物価 水準を い っそう高騰させ'入超 が増 え る。も と のⅠ国 のCA線 が図 3 の 名目)賃金率 ( 〟) 国民的貨幣 ( meメカ ニズ ム)0 に陥 る ( Hu 期的問題 に光をあ てる ことも でき る。 示とは逆 に'I u線よ-もより急 な傾 斜 になる。 そう いう違 いはあか が、 昇は諸財価格を 1律 にプ ロポー シ ョ ナ ルに引上 げ る ので、H 、 u、 線は、図 方 シフ-させるO ただし物価水準上 貨幣 賃 金 率 の引 上 げ'物 価 水 準 て、阻止される懸念 が大き い。 第 一は'貨幣 メカ ニズ ムによる調 二種 の貿易収支調整策を取上げよう。 としよう。 これ はー u線 をl 、 u、 線 に上 替レー- の減価 ( de pr e ci ati on)を ドル高 にな った 必然化す る。円安 ・ を使って対外収支 の調整と いう中短 l) が上昇し、入超 一般物価水準 ( n 整 であ る。貨幣供給量 が増加す ると とな-、貿易収支を い っそう悪化す る ことにな るo WJ R の上昇 によ るMC A財 の右方 てピーク ・オ フし た。中国 の現在 の 急成長も'賃上げ とイ ンフレによ っ - 貿易収 支 調整 策 Ⅰ国 のCA線 が'最 初 i 、 u、 であ っ らす。しかもそれは 「 価格効果」を 上回 るよ-大きな輸出入額 の変化を ひきお こす。 このことに注目し た い。 移行 は長期的問題 であ る. だが この McA財 のシ 7- と いう メカ ニズ ム I u線 はhl点より右側 の諸財が自国 の (Ⅰ国) の輸入可能財 であることを 示すO これ に対 し 相 手先 進国 のt h したが って両国 の間 に、NIU財 に uへ右方シフ-したとし たも のが、l 級 ( 右下-) は、 NがMCA財 であ る のでN-U財が輸出可能であ る。 ついて、上述と同 じ補完的貿易が生 起す るC 中間 にあるG∼M財は'両国 にと ってともに国際競争力 の弱 い輸入可 -世界市場 にお いて競争 力 の強 い第 能 財 である。したが って'両国を除 易均衡を保 つとす れば輸出増 と同額 つま- 1人当り所得水準 の上昇 に 基 の輸 入額 にな る. これ はwI W J R よう。 McA財はDからF へ移 る。 それ に応じて'輸出可能財 の範囲 は A-DからA∼Fに拡大す る。反対 に'輸 入 可能財 数 は E ∼U か ら G ∼Uに縮少す る。 これは必ず や輸出 額増加 と輸入額減少をも たらす。貿 -' H国 はともに入超 に陥 るわけ で 三 の国 々から競合的 に輸入す ること にな る。 これら第 三国 に対し ては' あ る。 づ-も のであ るから、 「 所 得 効果」 的貿易拡大 と言う べき であ る。 と ころ がA 型CA線 をも つH国 で 1 8 5月号 ( 20 06 ) 世界経済評論 為替減債 はMcA財を左方 へシ フさせ'貨幣賃金率引上げ と困難 な効 果をも たらす。輸出減 ・輸入増 と い う 「 所得効果」が生ず る。為替減価 は縮小した輸出可能諸財 の 「 価格効 果的」輸出額変化をも たらす が、そ の成果 は大き-な い ( 価格 弾力性 に 依存す る) 。輸 入減 と いう 価格 効 果 に ついても同様 に考察す べき であ る が、 この価格効果的輸入減 は通常 輸 出減を上回る。 D と ま れ'低 所 得 発 展 途 上 国 ( 型) にと っては'貨幣 賃金率引上げ 或 いは為替減価 は貿易収支 の改善 に 有効 ではな いOそれは マイナ スの所 得効果 の故 にかえ って貿易収支を悪 化させ'経済発展を停止 させる こと になる のであ る。 第 二に、国民的労働生産性 が改善 ( 引上げ)られたら ( 各国賃金率 は 不変 とし て) どう なるか。 これは実 体経済 の調整 であ る。諸財 の価格 が 低 下し'最初 に i、 u、 であ ったCA線 u線 へ下方シフ-す ることになる。 がI そうなると、既述 のよう にMcA財 げと いう 長期的発展径路 であ った。 この方策をキ ャッチ ・アブ国 は追求 す べき であ る。 だが国民的労働生産性を引上げ る ためには ファンダ メ ンタ ルズ の構造 変動を必要とす る。教育 の向上、労 財 の範域を拡大 せねばならな い。為 小させるO そう いう所得効果的輸出 減小をも たらす から である ( それ が これま で見逃 され て いた) 。対策 と る ( 為替 レI- ( 例えばド ル) の減 価 の場合 には比例的 に上方 シフ-す る) 。 McA財 はN点 からP点 へ右 も、貨幣 の過剰供給イ ンフレ'名 目 賃金率 の上昇 は、対外経常収支 の悪 情報 ・ 〇年代 のアメリカ のICT ( 通信技術)革命 はこれであ った。) 要す るにへ発展途上国 ( D型) に お いてもへ先進国 ( A型)にお いて ( 以 下次号 ) れている. PK .. Sc ho t t. Q. gE .. 2 0 0 4. (1)こう いう代理変数は、次で用いら 注 構造 の同質化と異質化と い- 問題 が 生起す る のであ る。 ( ファンダ メ ンタ ルズ) の構造改革 を必要とす る。 こう し て発展途上国 の先進国 へのキ ャッチ ・アブ'先進 国 のいっそう の前進 ・高度化 と いう シー ソー ・ゲー ム、そし て国際経済 では労働生産性を改善し、McA財 の右方 シ 7-を実現せねばならな い。 A型国 では、同様な労働生産性 の引 上げと'新製品 の開発とを行う べき であ る。 これらは いず れも実体経路 対外収支を改善す るには、D型国 し てとられる為替減価 は若干 の価格 替減価 による 「 価格効果」 に基づ い て若干 の貿易収支 の改善 が達成され 効果的収支改善 をも たらす であろけれども、所得効果 による収支悪化 を はるかに下回 るであ ろう。 第二 の、労働生産性 の引上げ は' a線 へと、CA線 が下方 Ⅰ ] ' f 線 から t J るが、 それは 「 所得効果」 による貿 易収支改善をはるかに下回るも のに なるであろう。 この点 に注意しなけ ればならな い。 働者 1人当り資本装備率 の増加、そ の他、企業、政治 のイ ンフラ の改善 など、広範な いわば発展段階的構造 大 し'貿易収支 は改 善 す る。 ( しか し これは産業構造 の高度化 とは逆行 シフ-す ることと解 し てよ い。 これ によ ってMcA財 がp点からN点 へ 左方 シフILt輸出可能財範城が拡 変動が不可欠な のであ る。 A型 の高所得先進国 にお いてはど うなるか。調整効果 がD型国 の場合 とかなり違 って- ることに'注意 し なければならな い。 )し た が ってか か 第 一に'貨幣賃金率 が上昇す ると、 す る方策 であ る。 るA型国 は'労働生産性改善 と'先 CA線 が I hから i t ' fへシ フ- アブす る。その傾斜 はよ-急なも のにな る。 の新製品開発 と の両者を推進す べき であ ると言う こと にな る。 (一九 九 この点がD型国と違-)' 方 へ移- ( この先進国 にと って輸出可能 財 の範 賃金騰貴はJ i-労働集約的な財をよ -多- コス- ・アブ させるから であ 域を縮少Lt貿易収支 は この 「 所得 右方 へ、 A型国では右方 へシフー さ せ' いずれも輸出可能財 の範域を縮 化をもたらし、順調な経済発展を ピ ーク ・アウ-させる。 これら貨幣 メ カ ニズ ムはMCA財を'D型国 では が、 D点 からF点 へ右方 に移-、輸 効果」 にょ って' かえ って悪化す るo Lたが って'既述 のよう に、貿易収 出増 ・輸入減となり貿易収支 は改善 す る。為替増価も同様 な効果をも つ。 支を均衡化させるためには、新製 品 ( 例えばⅤ)を開発し て、輸出可能 これ が資本蓄積 によ る W J R の引上 - 1 9- 5月 号( 2 0 0 6 ) 世界経済評論 雁行型経済発展論 :小島ヴァージョンの成果と課題 -
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