生物多様性の回復に向けた 在来種植栽フォーラム ~趣旨説明~ 東京都環境局自然環境部 緑施策推進担当課長 内藤 義和 東京のみどりの現状 ○ みどり率(%)の推移 • ほぼ横ばい(H20⇒25) • 区部では、調査開始以来、初めて増加 区部 多摩 全都 H15 20.0 69.8 52.4 H20 19.6 67.4 50.7 H25 19.8 67.1 50.5 「里山保全地域」の指定、「海の森」の整備 など、これまで「緑の量」の確保に主眼 東京都の生物多様性地域戦略 ~緑施策の新展開~ • 平成24年5月策定 • 3つの行動方針のもと、施策の方向性を提示 行 動 方 針 「まもる」 ~緑の保全強化 「つくる」 ~緑のネットワーク化 「利用する」~緑の持続可能な利用の促進 緑の量の確保とともに、生物多様性の保全 という視点を加え、緑の質を向上 「つくる」~緑のネットワーク化~ 在来種植栽の推進(1) ○ 在来植物を活用した植栽の推進 • 大規模緑地が点在する市街地において、在 来種植栽を推進することで、エコロジカ ル・ネットワークを拡大 生息空間の拡大 在来のチョウの生息場所となる在来植物で緑化 大規模緑地 在来種植栽 大規模緑地 「つくる」~緑のネットワーク化~ 在来種植栽の推進(2) ○ • • • これまでの市街地における緑化 見た目の良さ 植栽に 病害・乾燥耐性 外来植物を選択 手入れの容易さ 在来種を導入すると… 管理コストの増大への懸念 そもそも意義が分からない 等 在来種植栽のフロー及び課題 1 在来種植栽の意義 在来種植栽の意義や、そ のメリットが見えにくい 植栽管理等の知見不足 害虫発生時の農薬使用 管理コストの増大 呼び寄せた虫を原因とし た、周囲からの苦情 等 3 地域性種苗の入手 都内において地域性種苗 を生産する体制が未整備 設計者 施工者 管理者 生産団体・農家 2 発注者 江戸のみどり復活事業(官民連携) 在来種植栽を有する企業 東京都 ㈱フジクラ、森ビル㈱、 三井住友海上火災保険㈱ 協定締結 (公募) 参 加 業界団体 行 政 検証結果の提供 在来種植栽の管理等 に関する検討会 在来種植栽で実地検証 ① 管理手法の実地検証 ② 生物往来のモニタリング 手法の検討 ③ 地域性種苗の入手に向け た課題整理 等 植栽の管理マニュアルや生物往来事例集等をまとめ、 在来種植栽に関する情報を提供し、その推進を図る 本日のスケジュール 1 基調講演「現代の東京で自然を考える」 東京大学大学院 工学系研究科教授 横張 真 2 事例報告 • 森ビル㈱ • 三井住友海上火災保険㈱ • ㈱フジクラ 3 パネルディスカッション 「なぜ今、在来種を植えるのか」 ~在来種植栽の意義と管理~
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