有識者ヒアリング(10/13~11/17)における意見等の検討結果一覧表 処理区分 件数 A 意見の趣旨等を反映し、総合戦略案などに盛り込むもの 3 件 B 意見の趣旨等は、総合戦略案などに盛り込み済みのもの 2 件 C 総合戦略案などに盛り込まないもの 0 件 D 今後、総合戦略案などに基づく取組を検討する中で参考にするもの 5 件 E その他要望・意見等 0 件 合 計 10 件 意見聴取した有識者数 6 人 № 意見等の概要 処理状況 処理区分 1 鹿児島から東京に出た人の多くは40代頃から鹿児島の良さが分かる。鹿児島出 身の人は生活環境や住居、家族など多様なニーズを持って、帰りたいけど、多くは 仕事や収入面がネックとなっている。若い人が都会に出て行ってもいいから、鹿児 島に誇りを持ってもらうのが大事。鹿児島で就職することの意義を伝えていけると いいのでは。また、今はワークスタイルも変化してきており、東京と鹿児島の2地域 居住という形態もあるのでは。 総合戦略の適応戦略「(1)ひと・まちを多彩に「つなぐ」」の基本的方向 に、移住希望者が「多様なニーズ」を有しているとの表現を盛り込んでま いります。また、 総合戦略の適応戦略「(1)ひと・まちを多彩に「つな ぐ」」の中に、「(3)移住の促進」を盛り込んでおりますが、重点戦略「(3) 大学との連携強化とふるさと教育の推進」の目的が、地元での進学・就 職による定着促進だけでなく、Uターン希望者への支援策でもあることを 明確化するため、「Uターン」に関する表現を盛り込んでまいります。 A 2 鹿児島出身で東京に住む若者は、様々なニーズは持っているが、仕事さえあれ ば鹿児島で暮らしたいと考える人は多い。仕事をつくることにおいては、九州では、 大企業、いわゆるカンパニーは育てにくい。「業を起こす」起業が重要。対象の業種 は、サービス産業、IT、流通、健康ビジネス、ベンチャーなど。商業高校など、高校 から事業を起こす教育があってもよい。稲盛氏などが、鹿児島大学等で若手ベン チャーや社会人も聞けるような起業支援講座を開くなど。 総合戦略の適応戦略「(1)ひと・まちを多彩に「つなぐ」」の基本的方向 に、移住希望者が「多様なニーズ」を有しているとの表現を盛り込んでま いります。後段のご意見については、積極戦略「(1)しごとで活力を「つく る」」の中で、「(1)地域産業の競争力強化(業種横断的取組)」の「①新 事業・新産業創出の支援」や、「(3)若い世代をはじめとする雇用機会の 拡大」の「①創業、第二創業への支援」を盛り込んでおり、これらの取組 にあたっての参考とさせていただきます。 A 3 鹿児島の人は、やっぱり皆東京を向いている。住民が良いまち、暮らしやすいま ちだと思う「シビックプライド」を醸成することが大切だと思う。皆が良いまちだと思っ て誇りを持てば、今はSNSなどそれぞれが発信してくれて、結果シティプロモーショ ンにつながる。地域のコーディネートができる人材を育成することが大事。鹿児島 も明治維新150年を迎えると思うが、単なるPRだけでなく、明治維新に活躍した人 材輩出県として、人材づくりに取り組んでもいいのでは。 総合戦略の適応戦略「(1)ひと・まちを多彩に「つなぐ」」の中に、「(3) 移住の促進」を盛り込んでおりますが、重点戦略「(3)大学との連携強化 とふるさと教育の推進」の目的が、地元での進学・就職による定着促進だ けでなく、Uターン希望者への支援策でもあることを明確化するため、「U ターン」に関する表現を盛り込んでまいります。 A 1 № 意見等の概要 4 人口減少・少子化に歯止めをかけるには、若者の世代の結婚・出産・子育てを実 現することが重要であるが、それには、働く者の雇用(収入)の安定が不可欠であ り、基本目標「1 しごとで活力を「つくる」」と、基本目標「2 結婚・出産・子育ての 希望を「かなえる」」を、バラバラではなく一体的に考えていかなければならないの ではないか。 「つくる」と「かなえる」を一体的に考えていく意味では、鹿児島労働局、ハロー ワーク等の機関にも意見を聴取し、連携して取り組んだほうが良いのではないか。 処理状況 処理区分 本市の人口減少に歯止めをかけるための一体的な取組として、積極戦 略「(1)しごとで活力を「つくる」」と「(2)結婚・出産・子育ての希望を「かな える」」を盛り込んでおります。 また、意見聴取にあたっては、ご意見の団体等も含め、産官学金労言 の各界から多様なご意見を伺っております。 B 5 鹿児島市として、人口減少に歯止めをかけていくことは重要なことだが、魅力ある 総合戦略の重点戦略「(1)世界基準の観光地域づくり」や「(4)連携中 街づくりに向けては、市単独ではなく、周辺の自治体と観光資源等を総合的に活用 枢都市圏の形成」を盛り込んでおります。 していくことによって、新たな創造が生まれてくるのではないか。 B 6 郷中教育はもっとアピールしてもよい。勉強でも体育でもない教育。たくましい子 どもを育てていくことが重要。鹿児島に残っても残らなくてもいい。おおらかな気持 総合戦略の重点戦略「(3)大学との連携強化とふるさと教育の推進」の ちで。中核となる人を育てると、まちは元気になる。子どもを育てる、つなげる、継 中で、「(2)ふるさと教育の推進」を盛り込んでおります。ご意見について 承するといった「子どもにつなごう」はキャッチフレーズになり得る。島津斉彬の進 は、今後の取組にあたっての参考とさせていただきます。 取の精神を子どもたちにつなごう。子どもが、鹿児島をよいまちと感じるなら、自ら まちをアピールしてくれるはず。 D 7 歴史を売りにしても、歴史はどこにでもある。桜島の魅力は、何と言っても海から そびえる山を間近に見れる景観。世界中見てもナポリくらい。しかも活火山。国内 で同じような山を見るくらいなら桜島を見よう、噴火を見ようというアピールが大事。 総合戦略の重点戦略「(1)世界基準の観光地域づくり」や「(4)連携中 一日に7回色を変えるといわれているが、日が昇るときの美しさが素晴らしい。しか 枢都市圏の形成」を盛り込んでおります。ご意見については、今後の取組 も泊まらないと見ることができない。毎日が初日の出のような感動を得られる。日 にあたっての参考とさせていただきます。 豊本線は良い。素晴らしい景観が続く。火山から出発して景色を楽しめる。インバ ウンドは県内、南九州の連携が重要。鹿児島市に2泊するとは思えない。知覧の武 家屋敷の端正な美しさ。開聞岳。砂蒸し風呂。霧島ともっと連携を。 D 8 鹿児島市の市民益の最大化に向けて、特徴や分かりやすさ、インパクトが出しに 総合戦略の重点戦略「(4)連携中枢都市圏の形成」を盛り込んでおりま くく、鹿児島県との役割が重なりがちな鹿児島市こそ、周辺市町村との連携から す。ご意見については、今後の取組にあたっての参考とさせていただきま 「移輸出」「移輸入」を最大化することで、市民益を最大化していくことができる唯一 す。 の市であることに重点を置くことが重要である。 D 2 № 意見等の概要 9 総合戦略を見ても域内経済循環の観点が出てこない。日本で有数の観光地で あっても、年少人口も生産年齢人口も減少し続けているところと、維持しているとこ ろがある。減少している例が熱海と伊豆、維持できている例がニセコと別府。この 違いは域内経済循環の視点である。ニセコの道の駅は、全国でも唯一、町内産の ものしか販売していない。別府も地元産、大分メイド、地産地消に取り組んでいる。 鹿児島市では全てを市内産で賄うことは難しいかもしれないが、県内、都城まで含 めた旧薩摩藩で連携すれば、福岡に勝てる。沖縄は、消費のうち県内産が60%~ 70%を占めると言われている。 域内消費のターゲットは、ホテルのレストランなど観光産業だけではない。学校給 食や福祉給食、病院給食なども相当な割合を占める。調べればわかると思うが、 ほとんど地産地消になっていない。広島県庄原市のある社会福祉法人では、空き 家を高齢者施設やレストランに活用するとともに、給食食材の地元産の活用に取り 組んでいる。介護福祉施設や病院施設で、地元産の食材利用が進まないのは、オ ペレーション側の問題である。来月の献立の検討や食材調達を考えると、地元産 に限定するのは面倒だから。それでも、調理師や栄養士の待遇改善など、一手 間・二手間かけて取り組むべき。 ニセコは、域内消費のマーケティングを行ったところ、町民消費の15%が域内消 費だということが分かり、これを25%に引き上げることを目標に取り組んでいる。鹿 児島市の市民消費が仮に年間1人当たり180万円だとして、人口60万人で1%域内 消費率が上がれば、100億円の経済効果がある。これで3,000人分の雇用が生ま れ、人口1万人増の効果がある。鹿児島市は、出生率も生産年齢人口比率も全国 平均で優等生だが、将来を見据え是非検討を。 3 処理状況 処理区分 総合戦略の基本目標「1.しごとで活力を「つくる」では、数値目標として 従業者数を掲げておりますが、これは、積極戦略や重点戦略の取組の相 乗効果により、従業者数の増加を目指すものとなっております。ご意見に ついては、今後の取組にあたっての参考とさせていただきます。 D № 10 意見等の概要 処理状況 総合戦略にある入込観光客数の目標値は、第一印象として値が低い。今、九州 の観光戦略でも2020年までの5か年計画で、160万人だったものを400万人ぐらい に増やすという戦略であり、この1~2年のインバウンドの数が、これまでとは数字 が違う(相当多い)。昨年の九州の年間入込観光客数は168万人ぐらいが、今年は 8月までで170万人を突破している。多分、入込客数の上昇率がこれまでとは異な る。鹿児島で22万人であれば、規模的に考えればかなり小さい。目標値はもっと高 総合戦略の積極戦略「まちの魅力を「みがく」」の「(1)鹿児島オリジナ くなるのではないか。 ルの魅力向上-②歴史、自然等を生かした観光の振興」に掲げるKPI 「入込観光客数」については、近年の実績や本市観光未来戦略などに基 インバウンドではインフラ整備も出てくると思うが、必ず九州全体の観光との共通 づき設定しております。 インフラを作ることを念頭に置くべき。 また、総合戦略の重点戦略「(1)世界基準の観光地域づくり」の「(2)外 国人観光客の誘致・受入体制の整備」の中で、「①鹿児島観光コンベン 総合戦略を見てもあまり出ていないが、鹿児島のMICE戦略はどうするのか。 ション協会の組織体制の充実・強化」を盛り込んでおり、これは、外国人 MICEは大きな会議やコンベンション、イベントなど諸々だが、主要都市にはこの 観光客のさらなる誘致・受入体制の充実に向けて、同協会での専門的な MICE戦略があって、九州では熊本市と長崎市、福岡市は明確にMICE戦略があ 人材の配置や市場調査による官民一体となった事業の実施など、同協 る。鹿児島も十分マーケットとして成り立つと思うが、MICE戦略をどうするのか。 会の組織体制の充実・機能強化を行うものとなっております。 MICE戦略とも密接に関連するのが日本版DMO。鹿児島で言えば、鹿児島観光コ その他のご意見については、これらの取組を進めるにあたっての参考と ンベンション協会のことだが、そこがほぼ補助金頼みの、市の出向職員がやってい させていただきます。 る組織で、組織が自立していない。他の地域では、この5年の間に、コンベンション 協会のDMO化ということを確実にやっていく流れになる。DMOは、広域である必要 は全くない。観光庁としては、単体だと応援しづらいので「広域で」と言うが、中核都 市であれば全然問題ない。日本版DMOとして「まずマーケティングから取り組むべ きでは」としているが、行き着くことろは自主財源というのが大きなテーマである。 4 処理区分 D
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