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独立行政法人 国際協力機構 北海道国際センター(帯広)
担当:町田 俊明
TEL: 0155-35-1210 FAX: 0155-35-1250
URL: http://www.jica.go.jp/obihiro/
E-mail:[email protected]
(株)ヒューエンスの汚水処理技術、スリランカへ
~工場廃水等の水源汚染問題を解決し地域環境保全に貢献~
国際協力機構(JICA)は 1 月 8 日、北海道帯広市の株式会社ヒューエンスが提案す
る『旋回噴流式オゾン酸化法による汚水処理技術の普及・実証事業』(スリランカ)
を「2014 年度中小企業海外展開支援事業~普及・実証事業」として採択しました。
スリランカ政府は、マヒンダチンタナと呼ばれる国家 10 年計画(2006 年~2016 年)
の後期 5 ヵ年計画において、環境に配慮した経済発展を掲げており、環境対策が課題
の一つとなっています。今回、スリランカの食品工場の既存汚水処理場に、同社が開
発した特許技術「旋回噴流式オゾン酸化法」を追加導入し、スリランカ政府 100%出資
の国営企業であるミルコ社と協力し、環境基準を達成することを目指します。本汚水
処理技術は、省エネルギーで汚泥発生量をゼロ~従来の 1/10 以下に低減することが
可能で、スリランカの工場廃水等による水源汚染問題を解決するとともに、悪臭・防
疫問題の解決及び CO2 排出削減にも寄与し、地域の環境保全に大きく貢献することが
期待されます。
従来法との比較
生活排水処理施設 女川町(塚浜地区)
同社は、北海道を含む国内で約 90 件の販売実績を持ち、インドネシアやベトナム
でデモンストレーションを実施しています。同社は、地元の酪農関係者からの「搾乳
施設から出る排水を安く処理できないか」という相談を創業のきっかけとし、帯広畜
産大学や北海道大学とも共同で応用研究を行ってきました。
この事業は、「2014 年度中小企業海外展開支援事業~普及・実証事業~」として実
施されます。普及・実証事業は、途上国の社会経済の課題解決に有効に活用し得る中
小企業の製品・技術を当該国での現地適合性を高めるための実証活動を通じ、その普
及方法を検討します。今後の契約交渉を経て契約に至ったものから、順次事業を実施
します。