短期給付財政安定化計画の目的及び基本方針

1 短期給付財政安定化計画の目的及び基本方針
本組合の短期給付財政は、高齢者医療制度への支援金・納付金等の負担増に加え、市
町村合併や団塊の世代の大量退職後も、年度を追うごとに組合員数が減少し、給与水準の
低下による掛金・負担金収入の減少等も影響し、収支バランスが大きく崩れております。
短期財源率は、新たな高齢者医療制度が開始される以前の平成19年度と平成25年度を
比較すると、5.7%から8.76%へと1.5倍以上も急増し、非常に厳しい状況であります。
平成26年度の予算では、平成24年度前期高齢者納付金の確定額が概算額を下回った
ことにより、高齢者医療制度への支援金・納付金等の支出は前年度より減少したものの、依
然支出総額の41%を占めています。
このような状況のなか、平成26年度は消費税増税分を含む診療報酬改定(0.1%増)及
び育児休業手当金の給付率の引き上げ(50%から67%へ)による支出増、高齢者医療制
度への支援金等の支出減を勘案し、平成25年度と同率の財源率に据え置くよう計画いたし
ました。
医療給付費については、組合員と被扶養者の一人当たりの金額が、毎年度わずかながら
も増加傾向にあるため、現状を真摯に受け止め、今まで以上に医療費増高の要因追求を
強化し、疾病予防対策を図るとともに、健康管理意識の高揚と健康づくりのために、各所属
所との連絡を密にしながら、組合員及び被扶養者の福利厚生事業の充実と実生活におけ
る健康保持増進の推進を目指すこととします。
このため、中・長期的な視点に立った医療費抑制対策の指針とするため、「平成26年度静
岡県市町村職員共済組合短期給付財政安定化計画」を策定し、目標の設定、具体的方策
及び関連事業の実施について定め、短期給付財政の安定化に努めます。
なお、この計画の推進にあたっては、組合員及び被扶養者並びに所属所に対し理解と協
力を求めるとともに、広く周知を図り、各関係機関との連携を強化しながら、計画事業対策の
より効果的な実施を積極的に計ることとします。
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