レポート9.

 はじめまして!『エコまつ』です!
会津若松市の環境キャラクターを務めさせていただいております。
ごみカレンダーの表紙などにも登場しているのですが、こうした仕事を任せ
られるのははじめてかもしれません!
緊張していますが、がんばりますので、応援よろしくお願いします!
※「エコまつ」プロフィール
美しい会津若松市の自然豊かな環境がいつまでも続き、
みんながいつも笑顔でいられるように・・・。
そして、新しい芽が息吹き、次の世代へ引き継いでいけるように・・・。
という願いから生まれました。
大きく育ったら、お花が咲くかも知れません。
【 レポート 9 】私たちにできること( 3 )~ 実証実験:生ごみの水切りの効果とは ~
【 レポート 9 】私たちにできること( 3 )~ 実証実験:生ごみの水切りの効果とは ~
5 月 30 日は「ごみゼロ( 5 、 3 、 0 )」の日。
生活している以上、ごみをゼロにすることは難しいですが、ちょっとした
取組みでごみの量を減らすことができます。
その最も簡単な取組みのひとつが「生ごみの水切り」です。
では、実際のところ、どのくらい水を切れば十分な効果があるのでしょうか?
それを明らかにするため、生ごみの水切り実験をしてみました!
生ごみの水切り実験
生ごみの水切り実験
今回の実験では、同じ種類の生ごみをふたつに分け、同じ実験を 2 回行いました。
以下、実験の結果を写真を使って紹介していきます。
※「生ごみ」の写真を掲載していますので、ご理解のうえ、ご覧ください。
【実験の概要】
◎実験日時:平成 26 年 5 月 13 日(火)13:30~14:30
◎天候:晴れ
◎実験に使った生ごみの内訳
・たまねぎの皮
・じゃがいもの皮
・長ネギの青い部分
・ピーマンのわた(たねの部分)
・たまごのから
・春雨
・こんぶ(だしをとったもの)
・にぼし(たしをとったもの)
・米
三角コーナーに入れて、
実験スタート!!
◆実験の経過
今回は、500 gと 600 gのふたつのサンプルを作って、それぞれ、(1)水を
切らない場合、(2)水滴がたれなくなる程度に軽く振るった場合、(3)手で
つよくしぼった場合、の 3 つの状態でそれぞれ重さを量りました。どんな結果
になるのでしょう?
水を含まない生ごみを 500 g用意しました。
(お盆の重さは除いています。)
三角コーナーに入れて、水を含ませました。
その重さ約 600 g。
100 gほど水分を含みました。
水がたれなくなる程度まで、
水分をふるい落とします。
ふるい落としただけでは、
600 gからほとんど
変化がありません。
ぎゅーっとしぼってみました。
いらなくなった物を持ち
切れたと思った水が
歩くのはあまり気分がいいもので
けっこう出てきます!
はありませんから、
できるなら、「ごみ」はい
らなくなったその時に処分したい
ですよね。
でも、処分したいときに
しっかりしぼった重さは
約 500 g。
最初の重さと同じです。
◆実験結果のまとめ
実験結果を表にまとめてみました!
なお、600 gの生ごみでも同じ実験をしましたが、結果は 500 gのものとほとんど同じ
でした。
水切りの方法
(1)水きりなし
(2)軽くふる
(3)しぼる
実験 1 回目
600 g
600 g
500 g
実験 2 回目
700 g
700 g
600 g
この結果から、軽く振る程度の水切りではほとんど効果が無く、しっかりしぼらなけれ
ば水分が抜けないことがわかりました。
多くの方は(2)の軽く振る程度で生ごみを捨てているのではないでしょうか?しかし、
それでは不十分で、水をまったく切らずに捨てているのと同じ状態である可能性が強いで
す。
水がたれなくなるまで水を切ったのに、いつの間にかごみ袋の底に水がたまるのは、多
くの水分が生ごみの中(野菜くずが重なった間など)に吸い込まれているからなのですね。
エコまつのひと言
エコまつのひと言
さて、今回の実験はいかがでしたか?
エコまつも「水切り」はしずくがたれなくなるまで軽く振る程度で
それなりの効果があると思っていました。
しかし、結果はそれをくつがえすものでした。
イメージで物事を判断することの危うさを改めて体感できる面白い実験でした。
今回の実験から次のことが課題として見えてきました。
1 エコまつ同様、軽く振る程度の水切りを「水切り」と考える方が多数いる場合、
「しっかりしぼる」を実践する人が増えることでごみ減量化がすすむ。
※ 600 g→ 500 g、 700 g→ 600 gと減量効果があったことから、 15 %程度の減量効果が
期待できる。
※平成 25 年度の家庭の「燃やせるごみ」 28,784 トンをもとに単純計算すると 4,300 トンも
減量できる!?
2 しかし、生ごみの水をしぼるのは意外と重労働。力がいるし、時間もかかるので、
家事をしやすくするためには、もっと楽に効果が出る水きり方法を考えていく必要
がある。
生ごみをどう処理するかは、家事の中でも結構大きなテーマです。
みなさんも、いろいろと試して、いい方法が見つかったら、エコまつに教えて
ください!!
また、今回の実験は、ひとつのサンプルにすぎません。
生ごみの種類や量が変わることで、結果が変わる可能性があります。
生ごみの種類ごとに水分の吸収量を比べてみたり、水の切り方を変えてみるなど
水切りの効果の検証方法も様々あるかと思います。
お子さんでも簡単に出来る実験ですので、夏休みの自由研究のテーマとしても
いいのではないでしょうか?
この実験結果をもとに、生ごみの水切り方法について、いろいろと考えて
いきたいと思います。続報にご期待ください!!
廃棄物対策課では、エコまつに調べて欲しい疑問、質問を大募集しています!!
電話、メール、FAX、何でもかまいませんので、いつでもお知らせください!!
疑問、質問、待ってま~す☆
【製作】 会津若松市 廃棄物対策課
【取材協力】会津若松市民憲章推進委員会・環境生活課
【公開日】 平成 26 年4月 23 日