レポート2(ゼロエミッション).

 はじめまして!『エコまつ』です!
「もったいない倶楽部」のシンボルマークを務めさせていただいております。
ごみカレンダーの表紙などにも登場しているのですが、こうした仕事を任せ
られるのははじめてかもしれません!
緊張していますが、がんばりますので、応援よろしくお願いします!
※「エコまつ」プロフィール
美しい会津若松市の自然豊かな環境がいつまでも続き、
みんながいつも笑顔でいられるように・・・。
そして、新しい芽が息吹き、次の世代へ引き継いでいけるように・・・。
という願いから生まれました。
大きく育ったら、お花が咲くかも知れません。
【 レポート2 】 ごみがゼロにできるの!?
【 レポート2 】 ごみがゼロにできるの!?
~ゼロエミッションついて~
~ゼロエミッションついて~
ごみを「ゼロ」にする取組みを「ゼロエミッション」といいます。
生活していれば必ず「ごみ」は出ます。本当に「ゼロ」になどできる
のでしょうか?
実際に、ゼロエミッションに取り組んでいる
企業にお話をきいてきました!!
ゼロエミッションの取組み
ゼロエミッションの取組み
ゼロエミッションに徹底して取り組んでいる日本テキサスインスツルメンツ・セミ
コンダクター株式会社会津工場におじゃましました。
エコまつが聞く!!~ 担当者へのインタビュー ~
エコまつが聞く!!~ 担当者へのインタビュー ~
○エコまつ: はじめまして、エコまつです!今日は、ゼロエミッションについて、
勉強しに来ました!よろしくお願いします!!
○山本さん: 山本です。よろしくお願いします。
○エコまつ: まず、「ゼロエミッション」に取り組んでいらっしゃるとのことです
が、「ゼロエミッション」とはどういう取組みなのですか?教えてくだ
さい!
○山本さん: 「ゼロエミッション」とは、あらゆるごみを原材料などとして有効活
用して、再利用をしないで処分するごみを一切出さないようにする取
組みです。
簡単に言うと、出たごみは、100%リサイクルする、ということです
ね。
○エコまつ: なるほど~。
ごみを「出さない」ということではなく、出たものを「すべてリサイ
クルする」ということなんですね。具体的にはどんな取組みをされてい
るのですか?
○山本さん: まずは、分別の徹底ですね。
当社では、社員個人用のごみ箱を一切置いていません。フロアごとに
ごみを出す場所を決めていて、そこに分別して出すようにしています。
また、ごみ箱はすべて透明ですので、分別に間違いがあればすぐわか
ります。
デスクがきれい!!
まわりにはごみ箱は一切ありません!
ごみは決まった場所にしかだせません!
○エコまつ: ごみ箱が透明だと、変な物は入れられませんね。
それに、ごみ箱がデスクから遠いと、捨てるのが面倒だから、そもそ
もごみを出したくなくなりますよね。
○山本さん: そうですね。
ごみ箱に分別を間違えた物が入っていた場合は、取り出して、間違い
ごみ用の容器に入れて置きます。そうすることで、社員が間違いに気が
つき、分別の間違いを無くすことができるんです。
あまりにも間違いが多い物は、売店での販売を中止してしまうことも
あるんですよ。
間違いごみの分別容器。
1日ここに置いて、
社員の皆さんにお知らせしています。
○エコまつ: え~!!そこまで徹底するんですね!!
○山本さん: そうすることで、分別が難しい物はそもそも使わなくなります。
これによって、ゼロエミッション開始以降、会社のごみは少なくなっ
てきているんですよ。
ごみの分別表です。社員の皆さんはこれを見て分別しています。
詳しくて、わかりやすい!!
○エコまつ: すごいですね!
ここまで徹底して取り組める理由はなんですか?
○山本さん: 一番大きいのは、やはり会社の方針ですね。
ISO 14001 に登録していますので、その中でゼロエミッションを目
標として活動していますが、そもそも会社の目標として取り組みを行っ
ているんです。
○エコまつ: 単なる環境部門の 1 業務ではなく、会社としての目標なんですね。
○山本さん: はい。
当社は、半導体を作る工場ですが、環境と安全衛生への配慮に重点を
おき、活動を行っています。
当社では、環境安全に対する取組みを表彰する「ESHアワード」と
いう、日本だけではない、世界中全ての工場を対象に、環境安全衛生に
関し優秀な活動を行っている工場を表彰する制度があるんですよ。
○エコまつ: 世界中でですか!?
○山本さん: ええ。これを受賞することはとても名誉なことなんです。
○エコまつ: つまり、社員の皆さんは単に分別に協力するだけでなく、全員体制で
ごみ減量、リサイクルに取り組んでいるんですね。
○山本さん: はい。
先ほど紹介したごみ箱ですが、ごみの分別状況のチェックは全ての部
署がローテーションを組んで行っています。そうすることで、社員全員
がルールを守ることの大切さを身に付け、意識を共有することができま
す。
また、毎月ESH委員会という会議を開催して、安全管理に関するこ
とと、環境保全に関することを話しあっています。
もちろん廃棄物に関することも含まれます。ここで話された内容は部
門ごとのミーティングを通じて全社員に知らされます。
最近では、「ガムの分別間違い」がテーマになりましたね。機密文書
の処理方法などもここで伝達します。
ローテーション表です。
分別状況のチェックは全員体制で
行っています。
なんということでしょう!!
そうじ用具がこんなにきれいに
整頓されています!
○エコまつ: ごみと本気で向き合っているという感じがします!
○山本さん: はい。
ごみの中には、分別すると資源として有価で売れる物もありますが、
逆に処理にお金がかかる物もあります。会社としてはできるだけコスト
をかけないことは重要ですが、廃棄物の処理について妥協することはあ
りません!
○エコまつ: 今日はとても勉強になりました!
なんだか、市役所に帰ってみんなにもっとごみの話をしなきゃ!と思
わされました!!エコまつもがんばりますので、これからもゼロエミッ
ションがんばってください!!
○山本さん: はい。エコまつちゃんもいっしょにがんばりましょう!!
また遊びに来てね!
日本テキサスインスツルメンツ・
セミコンダクター株式会社会津工場
のみなさん、ご協力ありがとうございました!!
エコまつのひと言
エコまつのひと言
ごみは生活していると必ず出ます。
ごみをなるべく出さないようにするためには、3Rの2つのR
「リデュース(Reduce)」=ごみを減らす。
「リユース(Reuse)」=修理したり、人に譲ったりしてもう一度使う、
ことに力を入れることが必要です。
今回取材した会社と同じように、徹底して取り組んでいくことは、
すぐには難しいかもしれません。
でも、小さな取組みであれば、今からでも実践できます。
家庭ではもちろん、職場でも、妥協せず、ごみ減量に取り組んで
いきましょう!!
廃棄物対策課では、エコまつに調べて欲しい疑問、質問を大募集しています!!
電話、メール、FAX、何でもかまいませんので、いつでもお知らせください!!
疑問、質問、待ってま~す☆
【製作】 会津若松市 廃棄物対策課
【取材協力】日本テキサスインスツルメンツ・セミコンダクター株式会社
会津工場
【公開日】 平成 25 年 10 月 16 日