Biochem-III file 09

生化学Ⅲ 第9回
生化学ⅢSBO-14
転写と翻訳のメカニズム-3
RNAのプロセシングについて説明できる
RNAProcessing
今回のSBOs
RNAのプロセシングについて説明できる
SBO-14課題(予習&復習)
RNAのプロセシングに関連する基本的な用語の意味につ
いて確認し、ノートにまとめること。
SBO-14小テスト-1
真核生物にはイントロンを含む遺伝子が存在し、転写
後にRNAからイントロンを除去する仕組みが存在する。
エキソン、イントロン、スプライシング、選択
的スプライシング
復習
原核生物のRNAプロセシング
原核生物の場合、一般的にmRNAは修飾を受けることな
くタンパク質合成に利用される。
復習
Yes
復習
RNAのプロセシング
真核生物の場合、一次転写産物(hnRNA)が修飾を受け
て成熟RNA(mRNA)になってから、タンパク質合成に利
用される
真核細胞のRNA修飾
原核生物のRNAプロセシング
原核生物のrRNAとtRNAは1つのRNA分子として転写さ
れた後、プロセシングされ、修飾されて機能する。
No
(RNAmodification)
5'末端:キャッピング
7-メチルグアノシンが結合する。
3'末端:ポリアデニレーション
ポリA配列が付加される。
エクソン&イントロン:スプライシング
復習
真核生物mRNAのキャップ構造
真核生物ではRNAの5 末端リン酸基がm7Gと結合する。
RNAの1&2番目ヌクレオチドの多くが2'-O-メチル化
される。
7-メチルグアノシン(m7G)
真核生物mRNAのポリA付加
復習
真核生物ではRNAの3 末端にポリアデニル酸(ポリA
テール)が付加される。
5'-----AAUAAA-----------------3'
ポリ(A)
シグナル配列
AAUAAAから11
ゼが切断
30塩基下流をエンドヌクレアー
5'-----AAUAAA--------------3'
ポリ(A)がポリ(A)ポリメラーゼにより付加さ
れる
5'-----AAUAAA--------AAAAAAAA-3'
復習
mRNAスプライシング
(RNAsplicing)
真核細胞のhnRNAには、アミノ酸配列をコー
ドするエクソンと、コードしないイントロン
が含まれる。
p449図36-14mRNAつなぎあわせの共通配列
イントロンを識別するための共通配列(コンセンサス
配列)が知られているが、多様性があるため、他の因
子もイントロンの位置決定に関与する。
hnRNAからイントロン部分が除かれてmRNAに
なる。
原核生物でイントロンを含む遺伝子はまれで
ある。
スプライソソーム
mRNAスプライシングは、スプライソソーム
(splicesome)と呼ばれる核内低分子RNA(snRNA)と多数
のタンパク質から成る複合体によって遂行される。
スプライシング-1
U1snRNPは5
合する。
スプライス部位に、U2は分岐部位に結
スプライシング-2
スプライソソームを構成するsnRNAは、U1、U2、U4、
U5、U6の5種類。スプライソソームを構成するRNA・
タンパク質複合体はU1snRNPのように標記する。
U4/U6・U5三量体が形成され、U5は5
に結合、U6はU2に結合する。
部位でエキソン
スプライシング-3
U1とU4が遊離し、5 スプライス部位が切断され、投
げ縄構造が形成される。
スプライシング-4
3 スプライス部位が切断され、エキソンが連結され
る。