東中だより7号

東中だより
長野市立東部中学校 26-7号
平成26年12月26日発行
本日をもって、登校日数83日の二学期が終了しました。真夏の8月26日、始業式で校長先生より「二学期は『飛
躍の時』『団結の時』。友と協力しながら、自分という実を大きく実らせるため、あらゆる場面で自分らしいがんば
りを見せてほしい。」というお話をお聞きしてからちょうど4カ月が経ち、厳しい寒さに耐える毎日となりました。
今回は、前号でお知らせした「東光祭」以降の学校の様子についてお知らせいたします。
◇人権同和教育月間(10 月 20 日~11 月 21 日)
○11月19日(水)には人権同和教育月間のまとめとして、校長先生のお話をお聞きしました。
10月下旬からの人権同和教育月間で、皆さんは、学級
や学年を単位として学習をしてきました。今日は、そこで
学んだことを生かして、これから具体的に実行に移してほ
しいことを話します。
これを見てください。これは、
「恕」
(ジョ)と読みます。
3年生は、
「己の欲せざるところ他にほどこすことなかれ」
という言葉を国語で学んだと思います。
「自分がしてほし
くないことは他にしてはいけない」という意味です。その
ためには、常に、他の気持ちを思いやることが必要になり
ます。つまり、この教えは人権を大事にするための一番の基になるものです。
皆さんは今、友達とのつきあい方はどうでしょうか。表情や態度はどうですか。適度な距離感はど
うでしょう。相手の心につきささる言葉は使っていませんか。心を傷つけるそぶりや態度はしていま
せんか。感情的になってしまった時に、一呼吸する余裕は持てていますか。
今、東部中には多い日で 50 人を超える友が、人にはなかなか話せない理由や、自分にもわからない
理由で学校に来られないことがあります。学校に来ることをためらわせる原因の中で、友人関係の不
調が占める割合は高いと言われます。どうでしょうか皆さん、教室が、皆さん自身が、友にとって安
心できる心の居場所になっているでしょうか。自分の心の中に、
「恕」はあるでしょうか?
ここで、友という心の居場所がある女生徒を支えた例を話します。
『安心できる場所』という話です。
あなたには、安心できる場所がありますか?例えば、教室や友人や家族…。私には、安心できる場
所がなく、とてもつらい思いをした時がありました。教室では、常に「いい子」をよそおっていたの
です。家では毎日、妹たちのケンカがうるさくて、ほっとできる場所がありませんでした。そして、
私は段々と疲れ、心から笑うことができなくなっていったのです。私を心配してくれていた家族にも、
先生にも、何かイラつくようになり、そして、教室にも入れない日々が始まりました。
私は、
「本当にダメな子だ」と思いました。でも、そんな私のそばに、友だちがいてくれました。そ
の友だちは、いつもと変わらぬ様子で、家に毎日遊びに来てくれたのです。そんな友だちの態度に、
私は「こんないい子じゃなくなったのに、友だちは毎日遊びに来てくれる。いい子じゃなくてもよか
ったんだ。
」と思えてきたのでした。
友だちが家に遊びに来てくれることが、私の心に多くの安らぎを与えてくれたのです。そうして私
は、安心できる場所で心の安まる時間を過ごしていきました。私の母も、私の家に集まって楽しそう
にしている子どもたちを見て、とても生き生きしています。私も、今のこの家が大好きです。落ち込
んだ時、みんなの笑顔を見て、とても安心し、自分を立て直すことができるのです。心の底から安心
できる友だちがいて、とても楽しいです。
私は、安心できる場所ができてから、苦しさをためることもなくなりました。「『いい子』じゃなく
てもいいんだ」と思えるようになってから、友だちへの見方も変わりました。本当の友だちが何人も
できたのです。 私はこう思います。
「安心できる場所」が、教室でも部活でも家でもどこかに一つあ
れば、その人は幸せなんじゃないかと…。あなたには、
「安心できる場所」がありますか…?
人権同和教育で自分についた力がわかりますか?思っているだけでは力にはなりません。やがてそ
の思いは消えてしまうことがあります。大事なことは実行することです。実行してこそ自分の力にな
ります。実行したことは自分の中に残るのです。
皆さん、今から、そして今日から、具体的に動いてみましょう。ぜひ、友だちの心の居場所になっ
てください。そして、友だちの心の痛みを感じられる生徒になってほしいと心から願っています。
◇平成26年が幕を閉じます…今、学校では…
○秋の校内緑化作業
・おかげさまで、プランタ
ーにきれいな花が咲い
ています。
○3年生が磨き込んだ中央廊下
・写真ではわかりづらいと思いますが、毎日磨き込んだ廊下の板の色が、
白く輝いています。これからやる場所と比べてみると、その違いは歴然
です。ぜひ実物をご覧いただきたいと願っています。本当に見事です。
○陸上部:全国中学校駅伝で男子県勢過去最高位タイの9位!
・今月14日に山口県で行われた全中駅伝で、本校の男子チームは参加4
8チーム中9位という素晴らしい成績を収めました。厳しい練習で培っ
た実力を十分に発揮できる精神力も備わっていたのでしょう。まさに「東
部の底力」を見せてもらいました。
・加えて、自分の実力を十分につかみ、いかに冷静にレースを行ったかが
新聞記事から伝わってきました。
・本校の陸上部は純粋な部活動です。その点でも、誇るべき結果でした。
・左は、100番校舎1階に展示してある、県大会優勝杯の数々です。
○忘れない…2011.3.11
・学校評議員の宮沢さんのご尽力で立派
な横断幕を掲げることができました。
◇昨日、右の「クリアファイル」を生徒の皆さんに配布しました。昨年の「100番校舎
竣工」と今年の「耐震化工事完了」の節目の記念に、資源回収の収益金を使わせていた
だきました。大事に使ってほしいと思います。また、先日、信州大学からの依頼で「2014
年長野県北西部の地震に関するアンケート」を配布しました。提出は、各家庭 1 枚(任
意)で 1 月 15 日(木)までに学級担任へお願いします。
今年一年間、保護者の皆様にはたいへんお世話になりました。ありがとうございました。
新しき年の始めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事 家持
来たる平成27年が、皆様にとってよき年でありますように。
(文責:宮本 勇)