あなたの法的権利について あなたが責めを負う可能性のある不法行為について取調 べを受ける場合のうち、身体拘束されている場合 取調べの開始前に あなたに知らされるべき権利とは? 1. 事実関係に関する簡潔な情報 – あなたには、取調べの対象となる事実関 係についての簡潔な説明を受ける権利が あります。 2. 黙秘権 – どの時点においても、自分の不利になる ことや、話したくないことを話す義務は ありません。 – 氏名などの本人確認情報を述べた後、供 述を行うか、質問に答えるか、または何 も話さずに黙秘することを選ぶことがで きます。 3. 立会人なしで弁護士と相談(接見) する権利、および取調べ中の援助 に関する権利 A. 弁護士 – 連絡する弁護士は自由に選ぶことができ ます。 – 弁護士を選任していない場合、または選 任した弁護士が来られない場合には、当 番弁護士に連絡することができます。 – 特定の法的状況では、完全に無料または 一部無料でこの法的援助を受けることが できます。 法的援助制度の利用条件についてまとめ た文書を請求することができます。 B. 事前の相談(接見) – あなたには、次の取調べの開始前に、選 任した弁護士または当番弁護士への連絡 から 2 時間以内でかつ最長 30 分間、立会 人なしで弁護士と相談(接見)する権利が あります。 – この相談(接見)は、電話または警察署に おいて行うことができます。 – 予定された弁護士との相談(接見)が上記 の 2 時間の範囲内に行われなかった場合 でも、立会人なしで当番弁護士と電話で 相談(接見)することができます。 取調べはその後開始されます。 – 選任した弁護士が取調べ中に到着した場 合、弁護士はその後の手続きに同席する ことができます。 C. 取調べ中の援助 – あなたには、逮捕後 24 時間以内に行われ るあらゆる取調べ中に、弁護士から援助 を受ける権利があります。 – 弁護士は次のことを確保します: o あなたの黙秘権および、自分の不利に なることや、話したくないことを話さ ない権利が尊重されること o 取調べ中にあなたが適切に取り扱われ、 強制や不法な圧力を受けないこと o あなたの権利があなたに適切に通知さ れ、取調べが適法的に行われること この点について弁護士が何らかのコメン トを行った場合、弁護士の求めにより、 そのコメントは直ちに記録に残されます。 – あなたまたはあなたの弁護士には、一度 に限り、追加で立会人なしの相談(接見) を行うために取調べを中断する権利があ ります。同様に、取調べ中に新しい事実 関係が明らかになった場合、弁護士と追 加で立会人なしの相談(接見)を行うこと ができます。この追加の相談(接見)は、 15 分を超えることはできません。 1/4 2/4 あなたの法的権利について あなたが責めを負う可能性のある不法行為について取調 べを受ける場合のうち、身体拘束されている場合 D. この権利を放棄することはできますか? 弁護士と相談すること、および弁護士の援 助を求めることは義務ではありません。 次の条件を満たす場合、慎重に考慮した上 で自発的にこの権利を放棄することができ ます。 – 成人であること – 電話により、一度、当番弁護士と立会人 なしで相談(接見)していること – 権利の放棄に関する有効な文書に日付入 りで署名していること 4. 逮捕された(警察署で身体拘束さ れている)ことを他人に知らせる 権利 あなたには、逮捕されたことを信頼できる 人物に知らせる権利があります。 ただし、検察官または裁判官は、捜査の完 全性を確保するために必要な期間、この通 知を行う時期を延期することができます。 E. 例外 例外的な状況またはやむを得ない理由のた め、検察官 (procureur du Roi) または裁判官 (juge d’instruction) は、あなたが取調べ前に 立会人なしで弁護士と相談(接見)すること、 または取調べ中に弁護士から援助を受ける ことを禁止することができます。この場合、 決定の正当な理由が示されなくてはなりま せん。 5. 医療援助 – あなたには、必要に応じて、無料で医療 援助を受ける権利があります。 – また、検査を受ける医師を自由に選ぶこ とができます。 この場合、検査費用はあなたの負担とな ります。 あなたの法的権利について あなたが責めを負う可能性のある不法行為について取調 べを受ける場合のうち、身体拘束されている場合 取調べ中のその他の権利とは 1. 取調べの開始時 取調べの前に、一定の情報を提供すること が求められます。事実関係についての簡潔 な情報および黙秘権について説明された後、 次のことを伝えられます。 – すべての質問および質問に対するあなた の回答を、編集などなくそのままで記録 するよう求めることができます。 – 書面による供述または聞き取りを行うよ う求めることができます。 – あなたの供述は法的証拠として使用され る可能性があります。 2. 取調べ中のこの文書の使用 取調べ中は、それによって取調べの延期が 必要とならない限り、あなたの所有するあ らゆる文書を使用することができます。 取調べ中または取調べ後に、これらの文書 を書面による記録に添付するか、裁判所係 官に提出するよう求めることができます。 3. 取調べの終了時 取調べの終了時に、作成された調書が読み 上げられます。あなたの方から読み上げる よう求めることもできます。 供述内容に変更や補足がないかどうか確認 を求められます。 4. 通訳人による支援 – 手続きの使用言語以外の言語を話す必要 がある場合、取調べ中にあなたを支援す る宣誓通訳人を警察が手配します。この 支援は無料です。 – 取調べ担当者があなたの使用言語を話す 場合、取調べ担当者はあなたの使用言語 で供述を記録することができます。 – あなた自身があなたの使用言語で供述を 記録するよう勧められる場合もあります。 3/4 あなたの法的権利について 4/4 あなたが責めを負う可能性のある不法行為について取調 べを受ける場合のうち、身体拘束されている場合 どれくらいの時間身体拘束されますか? 1. 原則として 24 時間 最長で 24 時間身体拘束される可能性があり ます。 2. 延長命令 裁判官は、身体拘束を最長 24 時間延長する ことを決定することができます。 この場合、あなたには、立会人なしでの弁 護士との相談(接見)を追加で 1 回、最長 30 分 間行う権利があります。 この延長期間に行われるあらゆる取調べに おいても、弁護士はあなたを援助すること ができます。 3. 裁判官 – あなたは、24 時間(最長でさらに 24 時間 延長される場合あり)以内に釈放されるか、 裁判官の監督の下で引き続き勾留されま す。裁判官には、あなたの勾留および逮 捕令状の発行に関する決定権があります。 – 裁判官は、最初に、このことについて取 調べを行う義務を負っています。あなた には、この取調べ中も、弁護士から援助 を受ける権利があります。 裁判官は、逮捕令状を発行するかどうか について、あなたまたはあなたの弁護士 の意見を聴取します。 未成年の場合、この権利を放棄することはで きません。 – 裁判官が逮捕令状を発行した場合、あな たには、次の権利があります。 o あなたは、弁護士と自由に通信するこ とができます。 o 逮捕令状の発行後 5 日以内に裁判所で の非公開聴取に出席しなくてはなりま せん。そこで、逮捕および再勾留下で の身体拘束について異議を申し立てる ことができます。 o 非公開聴取の前日に、あなたに関する ファイルを閲覧することができます。 o その後の手続きについて、弁護士から追 加情報の提供を受けることができます。 o ベルギーの市民権を持っていない場合、 あなたには、自国の領事館等に逮捕に ついて知らせる権利があります。 この権利についての説明は、自由に手元に 置いておくことができます。
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