平成27年度横浜市予算編成に対する要望 中間回答結果について 当協会では、平成26年6月18日に平成27年度横浜市予算編成に対する要望を行いました所、横浜市 当局より中間回答が明示されましたのでお知らせ致します。 中間回答 要望事項 (1)主要幹線道路(高速横浜環状北西線・北線・南線・横浜湘南道路)の早期実現について 首都圏での環状道路の整備状況は、他国の主要都市の整備状況と比べても大幅に遅れており、 都心部での慢性的な渋滞に繋がり、環境負荷の増大等から経済的にも大きな損失となっている。 また、近隣諸国における港湾との競争力強化を図るため、京浜港が国際コンテナ戦略港湾に指定 されたが、より充実したサービスを実現するためには京浜港の中核である横浜港に関する基盤整 備が重要な課題となっている。その一つである横浜市内における幹線道路網について、横浜環状 北線・北西線・南線・横浜湘南道路の早期整備を推進されたい。特に、横浜港及び国際ハブ空港 を目指す羽田空港と東名高速道路を繋ぐ自動車専用道路は、全国一位の交通量(17万台/1日) にある保土ヶ谷バイパスのみであり、慢性的な渋滞の改善策として、交通の迂回機能を持った横 浜環状道路の整備促進は必要不可欠であるので、早急に事業期間短縮に向けた施策を講じられた い。併せて、羽田空港からのアクセス強化のためにも、国道357号線の早期整備を図られたい。 (2)首都高速道路の各種割引制度の継続について 首都高速道路の各種割引制度(大口・多頻度割引、中央環状線迂回利用割引、放射線道路端末 区間割引、会社間乗継割引、埼玉線内々利用割引、羽田空港アクセス割引)等が、平成28年3 月末日まで延長されたが、老朽化した首都高速道路の大規模改修に対し膨大な予算措置が想定さ れる中で、28年度以降通行料金の値上げとならないような制度設計と更なる営自格差を反映し た新たな料金設定(料金の半額化)に取り組まれたい。燃料高騰に苦しむトラック業界の現状を 理解頂き、経済の根幹を支えるトラック輸送サービスの維持に支障が生じることのないよう図ら れたい。 担当局 回答 (1)についての回答 横浜環状北線は、平成26年3月にシールドトンネルが子安台に到達するなど、28年度の完 成に向けて全区間で工事の最盛期を迎えており、26年度からは、地上部での換気工事や設備工 事に着手しています。引き続き事業者である首都高速道路株式会社と連携し、工事を進めます。 横浜環状北西線については、横浜市と首都高速道路株式会社が事業者となり、平成24年度に 事業着手しました。現在、用地取得を精力的に進めるとともに、一部区間では準備工事を行って います。また、今年度から本格工事に着手するとともに、シールドトンネル工事の契約手続きを 進めます。事業期間は33年度としていますが、首都高速道路株式会社と共に一日でも早い完成 を目指して事業を進めていきます。 圏央道の一部を形成する横浜環状南線は、25年度には事業者である国土交通省及び東日本高 速道路株式会社が本線工事に着手するとともに、26年度には土地収用法に基づく事業認定の手 続きを進めています。今後は計画的な用地取得及び工事を実施し、新たに公表された32年度の 開通目標が達成できるよう、引き続き事業者と連携を図り、事業を進めていきます。 国道357号線につきましては、現在事業中の本牧地区の早期供用を国土交通省に働きかける とともに、その他未整備区間につきましても早期整備を国土交通省に要望してまいります。 【道路局】 【港湾局】 (2)についての回答 首都高速道路の各種割引制度(大口・多頻度割引の一部、中央環状線迂回利用割引、会社間乗 継割引、羽田空港アクセス割引等)については、現行の高速道路事業許可(道路整備特別措置法 に基づく国土交通大臣の許可)では、実施期間が平成26年3月末までとなっています。 これらの割引の実施期間を延長するためには、国土交通大臣による変更許可が必要であり、そ れに先立って、関係自治体の議会の議決を経た上での同意が必要とされています。 首都高速道路株式会社は、これらの割引の実施期間を平成28年3月末まで延長する考えを示 しており、平成25年10月9日に本市に対して、許可事項の変更(料金割引期間の延長)を行 うことについて同意を求める申請がありましたので、現在、同意に向けた準備を進めています。 また、今後の料金制度のあり方については、平成25年6月に社会資本整備審議会国土幹線道 路部会から出された中間答申において方向性が示されており、これを踏まえて、国において引き 続き検討がなされていくものと考えていますので、国の検討の状況を踏まえ、本市としても必要 に応じて国への要望等を行っていきます。【道路局】
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