平成29年度横浜市予算編成に対する要望 中間回答結果について 要望

平成29年度横浜市予算編成に対する要望
中間回答結果について
当協会では、平成28年6月15日に平成29年度横浜市予算編成に対する要望を行いました所、横浜市
当局より中間回答が明示されましたのでお知らせ致します。
中間回答
(1)横浜環状線の早期整備
横浜環状線の整備は、横浜港湾地区から東名高速を経由し首都圏を始め全国各地を効率的に結
ぶことが可能となり、国際コンテナ戦略である横浜校の国際競争力を強化するためにも必要であ
る。また、現在、横浜港と東名高速を繋ぐ自動車専用道路は、保土ヶ谷バイパスのみとなってお
り、本道路は、慢性的な交通渋滞により物流にも大きな影響を及ぼす他、今後、首都直下地震発
生時には、内陸部からの救援活動や支援物資の輸送にも問題が生じると考えられます。そこで、
横浜環状北線の共用開始は平成28年度に予定されておりますが、横浜環状北西線について菅官
房長官も同線の開通時期を当初予定の平成33年度から前倒しし平成32年度の東京五輪・パラ
リンピックに間に合わせることを表明しておりますので、できる限り早期の整備をされたい。
(2)国道357号線の早期整備
国際コンテナ戦略港湾に選定された京浜港が一体的に機能するためには、横浜港、東京港、川
崎港を結ぶ国道357号線の早期整備も求められますので、併せて要望いたします。
要望事項
(3)ドライバー不足に対応した人材確保対策について
①若年ドライバー確保を目的とした人材育成支援制度の構築
県内のトラックドライバーの有効求人倍率は、平成26年より上昇傾向にあり、平成28年3
月には1.97倍と人材不足が顕著となっています。
また、当協会の調査によると、40歳以上のドライバーが全体の68%を占めており、逆に、
29歳以下のドライバーは全体の7%と高年層への依存度が高いことが顕著に表れており、若年
ドライバーの確保が急務であります。このまま若年層のドライバー確保が進展しない場合、より
高齢化が進み社会のインフラとしてのトラック輸送が成り立たなくなることも考えられます。
つきましては、横浜市では人材確保・人材育成の一環として、
「ものづくり人材育成支援」
(市
内中小製造業を対象とした企業の採用情報や高校生の就職情報を交換する懇談会の開催、市内製
造業の工場見学会の開催)が既に確立されておりますが、運送業についても「物流人材育成支援
(仮称)
」制度を新たに構築し、若年ドライバーを確保する支援制度を確立するよう要望いたし
ます。
②女性雇用を推進するための支援策の拡充
当協会の調査によると、女性ドライバーの構成率は3%程度と低い状況でありますが、7割の
会員事業者がドライバー不足の現状から女性雇用を検討すると回答しています。
しかしながら、女性ドライバー雇用のためには、女性用更衣室等の環境整備が必須となります
が、当業界では、安全・環境対策・高速道路料金の引上げ等によりコスト負担が増大しているた
め、こうした環境整備がしにくい状況にあります。
こうした中、横浜市では、女性雇用対策の一環として、「中小企業女性活躍推進事業助成金制
度」が設けられておりますが、平成27年度実績では募集開始後半年以内で受付終了となってお
り、非常に使いにくい制度となっております。そこで、予算の大幅な拡充と同制度が浅く広く利
用できるよう制度の改定を図って頂きたく要望いたします。
担当局
回答
(1)についての回答
横浜環状北線は、29年3月に開通する予定です。
横浜環状北西線は、現在、橋梁工事や換気所工事など全区間に渡り工事を進めております。2
8年度末からシールドトンネルの堀進を開始する予定であり、引き続き、共同事業者である首都
高速道路株式会社とともに東京2020オリンピック・パラリンピックまでの開通に向けて、取
り組んでいきます。
【道路局】
(2)についての回答
国道357号は、都市機能及び港湾機能の強化や渋滞緩和による沿道環境改善の効果などが期
待できる路線であり、引き続き早期整備について、国土交通省に要望していきます。
【道路局】
(3)についての回答
①人材活用・人材育成に関わる初期相談等については、公益財団法人横浜企業経営支援財団のワ
ンストップ経営相談窓口で対応しており、相談内容に応じて、社会保険労務士などの専門家に繋
げ、効果的な支援になるよう努めています。
②「中小企業女性活躍推進助成金」については、限られた予算の中で、多くの企業の皆様にご活
用いただくため、平成28年度から、助成率の引き下げなど、見直しを行いました。
その効果もあり、今年度は、12月現在で受付がまだ可能となっており、引き続き、様々なチ
ャンネルを通して制度周知に努め、多くの企業にこの助成金を活用頂くよう努めていきます。
【経済局】