平成28年度横浜市予算編成に対する要望市当局の中間答申について

平成28年度横浜市予算編成に対する要望
中間回答結果について
当協会では、平成27年6月23日に平成28年度横浜市予算編成に対する要望を行いました所、横浜市
当局より中間回答が明示されましたのでお知らせ致します。
中間回答
(1)横浜環状線等の道路ネットワークの整備促進について
横浜港は、国内大型貨物輸送における主要な港湾であるとともに、大型船の寄港地としても重
要な役割を果たしてきましたが、コンテナ取扱量は世界第1位の上海の 3,530 万TEUに対して
290 万TEUとなっており、アジアの主要港でも下位に位置しています。また、横浜港を含めた
京浜港が、取扱量において国際コンテナ戦略港湾としての地位を確立するには、首都圏の環状道
路の整備が不可欠であります。しかしながら、これら道路の整備率は、世界の大都市圏と比較し
ても低い水準にあり、既存道路の慢性的な交通渋滞によって、多額の経済損失や環境負荷の増大
を引き起こしています。なかでも、横浜港と東名高速を繋ぐ自動車専用道路は、保土ケ谷バイパ
スのみとなっており、本道路は、慢性的な交通渋滞により物流にも大きな影響を及ぼしておりま
すが、加えて、首都直下型地震発生時には、内陸部からの救援活動や支援物資の輸送にも問題が
生じると考えられます。以上のような状況に鑑み、現在、整備が進められている横浜環状北線、
北西線、南線及び横浜湘南道路の早期実現を要望します。また、国際コンテナ戦略港湾としての
東京港・川崎港・横浜港が一体的に機能をするためには、国道 357 号の早期整備が不可欠であり、
本道路の未整備区間の早期整備等について国土交通省へ強く働きかけて頂くよう要望いたしま
す。
要望事項
(2)高速道路料金にシームレス化等について
現在、国土交通省の社会資本整備審議会において、今後の高速道路料金のあり方等について検
討が進められているところでありますが、首都高速を含めた首都圏の高速道路料金については、
平成 28 年度以降値上げとならないよう、また、営自格差を反映した設定となるよう要望します。
また、道路会社により取扱いに違いの無いシームレス化を実現し、発着地が同一であるなら経路
に違いがあっても料金は同一とし、複数の管理会社の道路を乗り継いで利用する際のターミナル
チャージは廃止するよう要望します。さらに、都心部の渋滞緩和や環境負荷の低減等を目的に、
都心部の迂回路として整備が進んでいる圏央道について、他の道路料金に比して割高な料金を大
幅に引き下げていただけるよう、関係機関に働きかけいただきたく要望します。
(3)運転者不足に対応した若年労働者の確保対策について
トラック運送業の有効求人倍率は、年々上昇傾向にあり、平成 26 年には職業全体の有効求人
倍率が 1.00 倍であるのに対して、1.55 倍と非常に高いものとなっています。
また、国土交
通政策研究所の調べによると、トラック運転者を含む「輸送・機械運転従事者」が、2023 年に
は 2013 年比で 22%減となると分析しているところであり、また当協会が会員に対して行った調
査によると、40 歳以上のトラック運転者は全体の 68%となっており、高齢化傾向が進んでいる
状況にあります。つきましては、雇用・就業対策の一環として、中小事業者が 9 割以上を占める
トラック運送業界に特化した就職面接会の開催を要望します。また、採用事業者における研修制
度や助成制度等についても合わせて要望します。
担当局
回答
(1)についての回答
横浜環状北線は、全区間で工事を展開しており、27 年度は、港北ジャンクションで、北線と第
三京浜との接続工事等を進めるなど 28 年度の完成に向け首都高速道路株式会社と連携し事業を
進めています。横浜環状北西線は、用地取得を進めるとともに、26 年度から本線工事に着手し、
現在はシールドトンネルの発進立坑工事や換気所工事など、全区間に渡り工事に着手しています。
引き続き、用地取得と工事を精力的に進め、共同の事業者である首都高速道路株式会社とともに
完成の前倒しを目指して事業を進めていきます。横浜環状南線は圏央道の一部を形成し、南線の
開通により本市の国際競争力や防災対応力の強化に資するとともに、首都圏の交通の円滑化や広
域物流の効率化等により、沿線地域の観光や企業活動が活性化するなどのストック効果の発現が
期待されます。25 年度に事業者である国土交通省及び東日本高速道路株式会社が工事に着手し、
今後は全線で工事が実施されるため、引続き事業者と連携し、32 年度の開通に向けて事業を進め
ていきます。国道 357 号の未整備区間の早期整備につきましては国土交通省に要望してまいりま
す。
【道路局・港湾局】
(2)についての回答
社会資本整備審議会 国土幹線道路部会において、
「高速道路を中心とした「道路を賢く使う取
組」の中間答申」が取りまとめられ、この中間答申に示された方針に沿って、9 月 11 日に首都圏
の新たな高速道路料金に関する具体方針が示されました。新しい料金体系の確立に向けた取組の
主な内容としまして、料金体系の整理・統一や起終点を基本とした継ぎ目のない料金の実現とな
っております。起終点を基本とした継ぎ目のない料金の実現としまして、道路交通や環境等につ
いての都心部の政策的な課題を考慮し、圏央道の利用が料金の面において不利にならないよう、
経路によらず、起終点間の最短距離を基本に料金が決定されることとなります。本市としまして、
引き続き料金が現行料金より高くなる横浜新道・第三京浜道路については、利用者の負担感軽減
のため値上げ幅を抑える激変緩和措置の長期継続や渋滞対策及び利用者の利便性向上策の導入な
どを要望していきます。
【道路局】
(3)についての回答
神奈川労働局・ハローワークと共催で求職者のための合同就職面接会を平成 27 年度は年 8 回
開催しています。市民の求職ニーズは多様であり、特定の業界に特化した就職面接会には、集客
面で課題があります。そこで、求職者のニーズもとらえ合同で行う就職面接会・説明会などの事
業を通じて、様々な業種の人材確保に向けた支援に取り組んでいます。【経済局】