「はじめての海外取引」勉強会をジェトロ横浜との共催で開催経済のグローバル化や国内市場の縮小が進み、歴史的な円高が続く中で、中小企業の経営環境は厳しさを増しており、こうした状況下においては成長著しいアジアをはじめとする海外の市場開拓を視野に入れた事業展開を進めていくことが、これからの中小企業にとっての課題となっています。そこで当所では、日頃から中小企業の海外ビジネスを支援している日本貿易振興機構（ジェトロ）横浜貿易情報センターとの共同主催により、海外との取引をはじめて試みようという中小企業の皆様を対象に「はじめての海外取引」勉強会を企画し開催しております。この勉強会の特徴は、少人数制の 4 日間の短期集中講義によって、今後、企業が海外の市場開拓を行う上で心得ておくべき自社の対応、取引先の見極め方、輸出を有利に進める EPA（経済連携協定）の活用方法等を受講者の方々に身につけていただこうとするものです。熱心に講義を受ける 22 名の受講生の皆様勉強会は、当所 8 階の特別会議室を会場に、本年 10 月 9 日（火）の第 1 回を皮切りに、以降 10 月 16 日（火）、10 月 23 日（火）、10 月 30 日（火）の 4 回シリーズで開催されることになっており、現在までに第 2 回までが開催されました。第 1 回は、先ずはじめに、海外取引を始めるに当たっての総論として、ジェトロ国際経済研究課の担当者等から、国際ビジネスを見る上での 4 つの視点（①リスクを分散しながら成長志向へ、② 世界大の FTA ネットワークの活用を、③グローバルマーケットの開拓は待ったなし、④日本企業の強みを海外市場に）についての講義があり、その後、はじめての輸出取引とその進め方について、具体的な実務手順・内容等についての講義が行われました。なお、第 1 回当日は、勉強会終了後、名刺交換会が開催され、聴講者間の親睦・交流が図られました。第 2 回は、日本企業の海外販路開拓を業としている㈱ピンポイント・マーケティング・ジャパン代表取締役社長の大澤裕（ゆたか）氏を講師に、海外での販路開拓として、海外の販路構造、海外代理店の役割・注意点、海外展示会の選び方・出店、フォローアップ等について、聴講者とのディスカッションを交えて講義が行われました。第 3 回は 10 月 23 日（火）に開催され、第 2 回に続いて大澤講師より、海外での販路開拓を行う第 2 回の講演をする㈱ピンポイント･マーケティング･ジャパン社長の大澤裕講師上での代理店候補への提案方法・やる気の出させ方等について講義をしていただき、その後、日本商事仲裁協会より、商事仲裁・調停の意義や手続き等について講義をしていただく予定です。第 4 回は 10 月 30 日（火）に開催され、EPA（経済連携協定）の活用を促すことを趣旨に、EPA による販路開拓、EPA に基づく特定原産地証明の原産地規則等について、ジェトロ並びに当所国際部担当者による講義が行われ、4 回に亘る勉強会を終了する予定となっております。