ペットにとって、いま一番怖い病気は「がん」かもしれません。がんの研究は少しずつ進んでいます。特効薬の開発にはまだまだ時間がかかりそうですが、予防の方法はみえてきました。 ① 牛肉：タンパク源。どの肉も脂の少ない部位を選びましょう。 ② 豚肉：好き嫌いがなくなるように、肉はローテーションで。 ③ 鶏肉：脂の多い鶏皮は避けましょう。 ④ 魚の刺身：写真はサーモン。タンパク源であり、オメガ３オイル（EPA や DHA）の補給源。おすすめ度の高い食材です。 ⑤ ブロッコリー：野菜類はどれも細かく切りましょう。犬も猫も野菜からビタミンやミネラルを吸収するのが苦手です。大切なのは食事です。食事の工夫は簡単で効果的ながんの予防法です。まずは、がんがもっとも喜ぶ栄養素「糖質」を減らしましょう。意外と簡単ですよ。糖質を食事カロリーの２０％に抑えてみましょう。治療中なら頑張って１０％を目指します。 ⑥ 白菜：葉物野菜は全般的に糖質が少なくおすすめ。 ⑦ キャベツ：農薬は免疫を狂わせます。よく洗いましょう。 ⑧ ニンジン：野菜の中では糖質多め。大量には与えません。 ⑨ きのこ類：シイタケ、マイタケ、しめじ、えのき、食用なら何でも良いでしょう。細かくして与えます。 ⑩ 亜麻仁油：別名フラックスシードオイル。えごま油や紫蘇油でも大丈夫。主成分αリノレン酸が有用。ただし加熱調理に用いるのは厳禁です。 ⑪ 鯖の水煮缶：タンパク質、 EPA ・ DHA が豊富。骨が気になるなら取り除きましょう。安価で手軽な保存食。おすすめです。少しくらいの計算違いや、日毎の差があっても大丈夫。楽しく美味しく続けることが大切です。ペットも私たちと一緒。健康の秘訣は ⑫ 鮭フレーク：鮭と塩だけで作った製品を選びましょう。 ⑬ ひきわり納豆：植物性タンパク源。発酵食品の納豆にはさまざまな健康メリットがあります。腸内環境も改善。 ⑭ 豆腐：タンパク源。ほとんど水分なので補助的な食材。やっぱり良い食事です。ペットだって医食同源です。 ※アレルギーのある食材はお控えください。この食事の提案はすべての犬猫に効果を保証するものではありません。おすすめ食材をいつものフードにトッピングするだけ。全部の食材を使わなくて大丈夫。加えた分フードを減らします。量はだいたいで OK。ちょっと煮ても OK。ツユダクでも OK。気楽にいきましょう。半分変えたら「半手作り食」。いきなり糖質が半分くらいに減ります。フードを全部なくせば「完全手作り食」です。ちょっと心配かもしれませんが、手作り派の先輩たちに習っていろいろ工夫してみましょう。フードを減らすと味が薄くなります。ちょっと味付けしてあげましょう。食事はペットの大きな楽しみ。味気ない食事はちょっとガッカリかも。新しい食事に慣れてきたら、「作り置き」にチャレンジして手間を減らしましょう。小分け冷凍に製氷皿が便利です。質問：誕生日にケーキをあげたい。回答：大丈夫でしょう。ケーキの糖質は多いですが、日頃気をつけているのでしたら年に一度くらいで大きな影響質問：食事を変えたら体重が減った。回答：まず心配いりません。糖質を減らしてタンパク質を増やした食事は、体脂肪を落としてガッシリさせます。体重減よりも体力減に気をつけてください。質問：鯖缶の塩分は大丈夫ですか？回答：気にする量ではありません。鯖の水煮缶100g 中はありません。たまに食べると甘さが倍増しますよね。少なめの量でも満足するかもしれません。質問：甘みの欲しがり方が異常です。回答：糖質中毒かもしれません。糖質には依存性があるので、やめると恋しくなります。ストレスにならないように段階的にゆっくりと減らしてみてください。の塩分は 0.9g 程度。点滴に使う生理食塩液と同じです。質問：脳が栄養不足にならない？余分な塩分は尿に出ますので、普通に水を飲んでいる回答：大丈夫です。脳に必要なエネルギーは体脂肪な子なら心配ありません。質問：市販フードばかり食べます。回答：味付けの工夫で解決するかもしれません。手作り食でよく失敗してしまうのは、味付け忘れです。塩、味噌、どから安定供給されます。質問：腎不全で食事制限中です。回答：重症の腎不全では、残念ながらこの食事療法はおすすめできません。コンソメ、かつお節などで薄めに味付けしてみましょう。質問：この食事のデメリットは？化学調味料はやめておきます。また食材は温めると香り回答：一番のデメリットは手間がかかることです。市販や旨味が強まって美味しくなります。私たちと同じですね。フードの手軽さにはとてもかないません。質問：米やパンを与えても良い？回答：日常的に与えることはおすすめしません。どうしても糖質量が多くなってしまいます。でもいくら手軽だからといって、カップラーメンや栄養バーだけを食べる人はいませんよね。ペットだって同じです。即席食品だけでは健康を維持できません。 ※アレルギーのある食材はお控えください。この食事の提案はすべての犬猫に効果を保証するものではありません。アイ動物病院（埼玉県さいたま市）こうご動物病院（東京都多摩市）まねき猫ホスピタル（大阪府守口市）アキホリスティック（東京都八王子市）斉藤牧場動物病院（千葉県柏市）みなせ動物病院（京都府乙訓郡）アリスどうぶつクリニック（埼玉県入間市）滝ノ水動物病院（愛知県名古屋市）もえぎの動物病院（神奈川県横浜市）アルファ獣医科病院（兵庫県神戸市）ブルーミントン動物病院（東京都杉並区） ◎新たに配布してくださる病院にもこのパンフレットをお届けいたします。ご一報ください。 ※このファイルは自由に印刷・再配布して頂い構ません。ただし内容改変や有償配布はご遠慮ください。編集監修：株式会社モノリス動物医療事業部埼玉県新座市東北1-3-5-3F 電話 048-474-0884