ご参考資料 この数字はなんだ? Vol.81 ナンバー・ナンダー 2015年1月8日 ユーロ圏 の 2014年12月 の 消費者物価指数 (HICP、前年同月比) - です 9 0 .6 .2 % 欧州連合統計局(Eurostat)が7日に発表した2014年12月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)の速報値 は前年同月比0.2%減となり、前月の0.3%増からマイナスに転じました。HICPの伸びが約5年ぶりにマイ ナスとなったことに加え、その下げ幅が市場予想よりも大きかったことで、域内経済のデフレ懸念は一段と 強まりました。 今回は、ユーロ圏の景気低迷が長引いていることに加え、原油安を背景にエネルギー分野の物価が大き く落ち込んだことや、生鮮食品の値下がりなどが物価を押し下げました。一方で、こうしたエネルギーや食 品といった価格変動の大きい品目を除いたコアHICPは0.8%増と、前月より伸びが0.1ポイント高まりまし た。市場では、エネルギーなどを除く物価は、原油安による消費増加などの恩恵により、中長期的には押 し上げられていくとの見方もあるようです。 ECB(欧州中央銀行)は、インフレ率(HICPの前年比伸び率)が「2%未満でその近辺」であることを、実質 的な物価目標の目安としており、これを大きく下回る状況が長期化していることから、金融緩和へ積極的 に取り組む姿勢を見せてきました。南欧を中心に景気低迷が続いていることに加え、今回、インフレ率がマ イナスとなったことで、追加金融緩和が実施される期待はさらに高まっています。市場では、今月22日の ECB理事会で国債買い入れなどの量的緩和が決定されるとの予想もあり、今後の欧州経済とECBの動 向に注目が集まります。 ユーロ圏消費者物価指数(前年同月比)の推移 (%) (2000年1月~2014年12月) 5 ユーロ圏消費者物価指数(HICP) 4 3 2 1 0 コアHICP -1 -2 00年 02年 04年 06年 08年 10年 12年 14年 (Eurostatのデータをもとに日興アセットマネジメントが作成) ※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。 ■当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資 料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成 時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。■投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産に は為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。 投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご 覧ください。 1/1
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