調査同席の相続人、質問検査の可否は?

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税務
調査同席の相続人、質問検査の可否は?
相続人が複数存在の実地調査、事前通知の取扱いを確認
相続税実地調査で相続人が複数い
る場合の事前通知の取扱いを確認。
調査立会以外の相続人に事前通知
の必要はないが、トラブル回避の
ため調査を行っている旨を連絡す
るケースも。
事前通知を実施していない相続人
が調査同席のケースでは、事前通
知の趣旨を説明し承諾が得てから
調査へ移行。
ため、実地調査の初日に、必要に応じて、
相続人 B、C に対しても相続税調査を行っ
ている旨の連絡をするケースもあるとい
う。なお、当該質問検査等を行っていない
相続人に対する連絡は、質問検査等を実施
している相続人または税務代理人を通じて
行われる場合もあるようだ。
また、被相続人の配偶者に対する実地調
査の当日に、事前通知を行っていない相続
人(たとえば、配偶者である母と別居する
長女)が同席したケースにおいて、当該長
本年 1 月 1 日以後の相続等から、相続税
女に対する質問検査等が行われることもあ
の基礎控除が縮小され、課税対象者の増加
る。この場合、調査担当者は、長女に対し
が予想される。この課税強化に伴い、課税
て事前通知の趣旨(事前通知は調査手続の
当局が実施する相続税実地調査も気になる
透明性と納税者の予見可能性を高めるため
ところだ。そこで、相続税の実地調査手続
に、法律によって定められた手続であり、
のうち、相続人が複数存在する場合(同意
本来、質問検査を行う納税義務者に対して
記載の税務代理権限証書の提出なし)の
あらかじめ事前に通知する必要があるこ
「事前通知」を確認しておく。
と)を説明し、その日に質問検査等を行う
相続税の実地調査が行われる場合、事前
ことについて承諾が得られたときに事前通
通知は、実地調査を行う日時に質問検査等
知を行い、調査へと移行する。だたし、長
を行う納税義務者(相続人)に対してのみ
女に対する調査への移行は、当局におい
実施される。たとえば、相続人 A、B、C て、先行調査の有無の検討などから質問検
3 人のうち、実地調査に相続人 A のみが立
査等を行うことに問題がないことが確認さ
ち会うケースでは、相続人 B、C に対する
れていることが要件。この確認では、調査
質問検査を行う予定がなければ、事前通知
担当者が統括官等へ電話し、長女に対する
は相続人 A のみに行われる。一方、課税
再調査の適否を確認して質問検査等を行う
当局では、実地調査の事後にトラブルが発
ことに問題がない旨の了解を得るケースも
生するケースを想定。トラブルを回避する
あるようだ。
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No.577 2015.1.5
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