2014 年 12 月の天候 平 成 27 年 1 月 7 日 盛 岡 地 方 気 象 台 この資料内のデータは速報値です。 後日、内容の訂正・追加を行うことがあります。 《 特 徴 》 【低温】【上・中旬の多雨】【上・中旬の日照時間が少ない】 1 天候経過 〈天候の特徴〉 この期間は、冬型の気圧配置が続いたため曇りや雪または雨の日が多く、月間日照時間は県内 6 地点で 12 月の少ない方からの極値を更新し、雫石と西和賀町沢内では統計開始以来少ない方からの極値を更新し た。月間降水量は西和賀町湯田・沢内の 2 地点で 12 月の多い方からの極値を更新した。 月平均気温は低く、内陸ではかなり低いところもあった。月降水量はかなり多く、沿岸北部では少ない から平年並のところがあった。月間日照時間はかなり少なく、沿岸部では平年並から多いところがあった。 上旬: この期間は、冬型の気圧配置となる日が多く曇りや雪の日が多かった。 旬平均気温は低かった。旬降水量はかなり多かった。旬日照時間は少なく、かなり少ないところも あった。 中旬: この期間は、11 日と 16 日に低気圧が日本海を北東へ進み、この低気圧からのびる寒冷前線が東北 地方を通過したため雨や雪が降った。前線の通過後は冬型の気圧配置が続き、曇りや雪の日が多か った。 旬平均気温は低かった。旬降水量はかなり多かったが、沿岸北部では平年並のところもあった。旬 日照時間はかなり少なかった。 下旬: この期間は、冬型の気圧配置が続いたため内陸では曇りや雪の日が多く、沿岸部では晴れの日が多 かった。24 日は低気圧が東北北部を通過したため内陸で曇りや雪となり、28 日から 29 日にかけて は三陸沖を低気圧が北東へ進んだため沿岸部で曇りとなった。 旬平均気温は低かった。旬降水量は少ないから平年並で、沿岸北部ではかなり少ないところがあり、 内陸の南部では多いところがあった。旬日照時間は多いから平年並で、沿岸部ではかなり多いとこ ろがあり、内陸では少ないところがあった。 ○ 盛岡、宮古、大船渡の旬及び月統計値 地点 \ 要素 平均気温 平年差 階級区分 盛岡 宮古 大船渡 降水量 平年比 階級区分 日照時間 平年比 階級区分 上旬 0.8 -1.7 低い 55.5 229 かなり多い 22.0 67 少ない 中旬 -1.3 -1.8 低い 32.5 156 多い 18.5 59 かなり少ない 下旬 -1.8 -1.8 低い 9.0 35 少ない 34.6 92 平年並 月 -0.8 -1.8 かなり低い 97.0 137 多い 75.1 74 かなり少ない 上旬 2.9 -1.7 低い 20.0 104 多い 45.5 95 平年並 中旬 1.9 -0.7 低い 31.5 210 多い 40.2 84 少ない 下旬 1.1 -1.0 低い 0.5 2 少ない 60.8 118 多い 月 1.9 -1.2 低い 52.0 80 多い 146.5 99 平年並 上旬 3.6 -1.5 低い 80.5 417 かなり多い 34.2 81 少ない 中旬 1.6 -1.6 低い 54.5 519 かなり多い 31.5 74 かなり少ない 下旬 1.2 -1.4 低い 9.5 46 平年並 53.7 114 多い 月 2.1 -1.5 低い 144.5 287 かなり多い 119.4 90 少ない <単位:気温=℃、降水量=mm、日照時間=h、平年差(比)=℃(%)> 平年値:1981~2010 年の平均値 2 日別の気圧配置 1 日: 日本海中部の低気圧が発達しながら沿海州へ進む。また、この低気圧からのびる寒冷前 線が東北地方を通過する。 2 日: 日本付近は冬型の気圧配置となる。 3 日: 冬型の気圧配置が緩み、北日本は気圧の谷となる。 4 日: 日本の南の高気圧が東に移動する。一方、三陸沖を低気圧が北東へ進む。 5 日: 三陸沖の低気圧が発達しながら東へ進み、日本付近は次第に冬型の気圧配置となる。 6 日: 引き続き日本付近は冬型の気圧配置となる。 7 日: 冬型の気圧配置が緩み、東シナ海の高気圧が山陰沖に移動する。 8 日: 山陰沖の高気圧が日本の東に移動する。 9 日: 黄海の高気圧が東に移動し、日本付近は次第に冬型の気圧配置となる。 10 日: 日本付近は移動性高気圧に覆われる。 11 日: 日本海北部の低気圧が発達しながらオホーツク海へ進む。また、この低気圧からのびる 寒冷前線が東北地方を通過する。日本付近は冬型の気圧配置となる。 12 日: 引き続き日本付近は冬型の気圧配置となる。 13 日: 引き続き日本付近は冬型の気圧配置となる。 14 日: 引き続き日本付近は冬型の気圧配置となる。 15 日: 冬型の気圧配置が緩む。日本付近は移動性高気圧に覆われる。 16 日: 日本海中部の低気圧が発達しながら北海道の西へ進む。また、この低気圧からのびる寒 冷前線が東北地方を通過する。 17 日: 日本付近は冬型の気圧配置となる。 18 日: 引き続き日本付近は冬型の気圧配置となる。 19 日: 冬型の気圧配置が緩む。日本付近は移動性高気圧に覆われる。 20 日: 日本の東の高気圧が東に移動する。一方、日本海中部の低気圧が発達しながら北海道の 西へ進む。 21 日: オホーツク海南部の低気圧が発達しながら北へ進み、北日本は冬型の気圧配置となる。 22 日: 引き続き日本付近は冬型の気圧配置となる。 23 日: 中国東北区の低気圧が日本海中部へ進み、冬型の気圧配置が緩む。 24 日: 日本海中部の低気圧が千島近海へ進み、北日本は次第に冬型の気圧配置となる。 25 日: 引き続き、日本付近は冬型の気圧配置となる。 26 日: 引き続き、日本付近は冬型の気圧配置となる。 27 日: 冬型の気圧配置が緩む。華中の高気圧が東日本に移動する。 28 日: 東日本の高気圧が日本の東に移動する。一方、四国の南に低気圧が発生し東へ進む。 29 日: 潮岬付近の低気圧が発達しながら三陸沖へ進む。 30 日: 日本の東の低気圧が発達しながら千島の東へ進み、北日本は冬型の気圧配置となる。 31 日: 冬型の気圧配置が緩む。また、黄海の低気圧が発達しながら房総半島へ進む。 3 気象統計値表 ○気象官署及び特別地域気象観測所(12 月として 5 位まで記載) 要素名 月降水量の多い方から 月間日照時間の少ない方から 積雪差月合計 単位 地点名 順位 値 起日 統計開始 mm 大船渡 5 144.5 2014 年 12 月 1963 年~ h 盛岡 4 75.1 2014 年 12 月 1923 年~ cm 大船渡 5 19 2014 年 12 月 1963 年~ ○アメダス(12 月として1位更新:統計期間 10 年以上の要素を記載) 要素名 月降水量の多い方から 月間日照時間の少ない方から 単位 mm h 地点名 順位 値 起日 統計開始 沢内 1 384.0 2014 年 12 月 1976 年~ 湯田 1 367.5 2014 年 12 月 1977 年~ 荒屋 1 37.3 2014 年 12 月 1987 年~ 奥中山 1 51.2 2014 年 12 月 1986 年~ 雫石 年1 47.9 2014 年 12 月 1987 年~ 紫波 1 63.3 2014 年 12 月 1987 年~ 沢内 年1 18.9 2014 年 12 月 1987 年~ 湯田 1 11.2 2014 年 12 月 1986 年~ 月最深積雪 cm 祭畤 1 135 2014 年 12 月 27 日 1983 年~ 積雪差月合計 cm 湯田 1 431 2014 年 12 月 1979 年~ 日最高気温の高い方から ℃ 区界 1 12.3 2014 年 12 月 01 日 1993 年~ 日最低気温の高い方から ℃ 花巻 1 6.6 2014 年 12 月 01 日 2003 年~ 日最低気温の低い方から ℃ 紫波 1 -14.1 2014 年 12 月 27 日 1976 年~ 花巻 1 -14.8 2014 年 12 月 27 日 2003 年~ 軽米 1 西北西 11.7 2014 年 12 月 21 日 1976 年~ 久慈 年1 西南西 15.2 2014 年 12 月 23 日 1976 年~ 遠野 1 西 13.2 2014 年 12 月 23 日 1976 年~ 釜石 1 西 13.8 2014 年 12 月 18 日 1976 年~ 日最大風速・風向 m/s 注) 「年1」は通年の極値更新を表す。 4 気象経過図 5 気象分布図 かなり低い 低い 2014 年 12 月 平年並 高い かなり高い 階級区分なし かなり低い 低い 月平均気温実況値(℃) かなり少ない 少ない 平年並 多い かなり多い 月降水量実況値(mm) 平年並 高い かなり高い 階級区分なし 月平均気温平年差(℃) 階級区分なし かなり少ない 少ない 平年並 多い かなり多い 月降水量平年比(%) 階級区分なし かなり少ない 少ない 平年並 多い かなり多い 階級区分なし かなり少ない 月日照時間実況値(h) かなり少ない 少ない 平年並 多い かなり多い 月最深積雪実況値(h) 階級区分なし 少ない 平年並 多い かなり多い 階級区分なし 月日照時間平年比(%) かなり少ない 少ない 平年並 多い かなり多い 月最深積雪平年比(%) 凡 例 : )は準正常値、 ]は資料不足値、 ×は資料なし、 //は平年値なし 平年値は1981-2010年の平均値。 階級区分なし 6 その他 各種観測値、統計値や平年値及び季節予報は気象庁ホームページに掲載しています。 【気象資料】 http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php 【気象データのダウンロード(CSV)】 http://www.data.jma.go.jp/gmd/risk/obsdl/index.php 【季節予報】 http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/102_00.html 【注意事項】 本資料に掲載されている観測値は断り書きがない限り、盛岡は気象官署、宮古・ 大船渡は特別地域気象観測所、その他の観測所は地域気象観測所の観測値を使用し ております。 なお、本資料の著作権は盛岡地方気象台が有しています。掲載されているデータ や図表を利用する場合は「盛岡地方気象台の資料に拠った」旨記載してください。 また、営利を目的に増刷など行う場合は所定の手続きに拠るものとします。 本資料に関するお問い合わせ先 盛岡地方気象台 電話 019( 622 )7870
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