H26.12.22発行宮城県石巻農業改良普及センター Tel ： 0225-95-7612 Fax ： 0225-95-2999 http： //www.pref.miyagi.jp/soshiki/et-sgsin-n/ １．10月以降の気象経過【１０月】平均気温平年並（平年差±0℃）日照時間多い（平年比119％）【１１月】平均気温高い（平年差+0.5℃）日照時間少ない（平年比 90％）【１２月（１５日まで）】平均気温低い（平年差-1.7℃）日照時間少ない（平年比 86％）降水量については，１０月６日，１０月１３日～１４日及び１１月２６日にまとまった降雨がありましたが，少雨傾向です。２．生育状況最高・最低気温日照時間降水量図１気象経過（ｱﾒﾀﾞｽ石巻） ※平年（点線）：準平年値【生育調査ほ】 ※１２月１２日現在，浅井（シラネコムギのみ１２月１５日現在）茎数が平年より少なくなっています（年内の茎数の目標は500本/㎡）。草丈は，平年より長いほ場が多いですが，例年，生育の旺盛な水沼（ｼｭﾝﾗｲ）及び小船越（ｼﾗﾈｺﾑｷﾞ）では平年をやや下回っています。（次ページ表１）【管内全体】１０月６日及び１０月１３～１４日に大雨となりましたが，それ以降は，１１月中旬までは晴れの日が多く，播種作業も順調に進んだことから，出芽揃いは良好で，湿害や著しく生育量の小さいほ場は少なくなっています。ｼｭﾝﾗｲ中津山（旧桃生町）ﾐﾉﾘﾑｷﾞ中津山（旧桃生町）ｼｭﾝﾗｲ水沼（旧石巻市）ﾐﾉﾘﾑｷﾞ真野（旧石巻市）ｼﾗﾈｺﾑｷﾞﾞ小船越（旧河北町）ｼﾗﾈｺﾑｷﾞﾞ浅井（旧鳴瀬町）写真生育調査ほ生育状況（１２月１２日現在，ｼﾗﾈｺﾑｷﾞ浅井のみ１２月１５日現在）表１　生育調査ほ１２月１２日調査結果　※ｼﾗﾈｺﾑｷﾞ浅井のみ１２月１５日調査品種シュンライ（旧市町）茎数（本/㎡）幼穂長（ｍｍ）本年前年差平年差本年前年差平年差本年前年比平年比本年前年差平年差 -10 -1 11.6 +2.7 +0.2 307 171% 71% 0.5 +0.2 ±0.0 10/20 +5 +2 12.4 +0.8 -1.3 577 93% 83% 0.7 ±0.0 ±0.0 中津山 10/20 -10 -2 12.1 +1.9 +0.2 207 118% 45% 0.2 -0.1 -0.3 10/24 -4 -4 10.5 +1.5 +1.2 257 93% 74% 0.3 ±0.0 +0.1 小船越 10/19 +9 +5 13.0 -3.5 -4.0 576 62% 61% 0.3 ±0.0 ±0.0 +3 15.1 -1.5 837 89% （桃生）水沼（桃生）真野（石巻）シラネコムギ草丈（ｃｍ）中津山 10/19 （石巻）ミノリムギ播種日（月日）調査ほ（河北）浅井（鳴瀬） 10/12 0.2 -0.2 ※　平年は過去５年の平均とする　ｼﾗﾈｺﾑｷﾞ浅井は調査２年目のため平年差・比を記載しない ※　条間　シュンライ及びミノリムギ：３０ｃｍ，シラネコムギ小船越：２２.５ｃｍ，シラネコムギ浅井：１５ｃｍ３．今後の管理（１）排水対策～融雪や降雨によるほ場の停滞水を速やかに排出することが大切です～暗きょが閉じているほ場がないか，再点検しましょう。また，明きょの手直しを行いましょう。（２）麦踏み ●麦踏みの時期と回数の目安３～４葉期(年内)に１回＋越冬後茎立ち(大麦:３月上旬頃，小麦:３月下旬頃)までに２回 ●麦踏みの効果【麦の踏圧】 → 分げつ発生促進，深根化・倒伏軽減，生育の均一化【土壌の踏圧】 → 霜柱や干害による被害の軽減（麦の持ち上がり防止) 麦踏みはほ場が乾いているときに実施しましょう！麦踏みは，土壌が湿っているときに行うと，土壌が締まり，根の伸長阻害や排水性の悪化を引き起こし，逆効果となります。年内にほ場が乾かない場合は，無理に麦踏みを実施する必要はありません。（３）雑草対策～雑草は追肥の効果を小さくし，また病害虫を誘発します～すでに，一部のほ場で主にスズメノテッポウが発生しています。雑草麦作情報Vol.1を参考に除草剤散布を検討しましょう。１か月予報（12/20～1/19）仙台気象管区 12月18日発表平年同様晴れの日が多いですが，気温が平年より低い予報です＜向こう１か月の気温，降水量，日照時間の各階級の確率(%)＞【気温】 50 【降水量】 30 【日照時間】 30 低い（少ない） 30 30 40 平年並 20 40 30 高い（多い）＜気温経過の各階級の確率（％）＞ 12/20～12/26 12/27～ 1/ 2 1/ 3～ 1/16 20 30 40 低い 50 40 30 平年並 30 30 30 高い