大田区乳が ん検診

2015 年1月号
発行日:2015/1/5
発
行 : 大 森 中 診 療 所
だより編集委員会
電 話:03-6404-2301
FAX:03-6404-2322
月号
号
迎春
所長就任以来、三度目の正月を迎えることとなりました。患者さんをはじめ地域の皆さんには本当にお世
話になっています。2014 年は 4 月に消費税の引き上げと生活保護基準の引き下げ、7 月には集団自衛権行
使容認を閣議決定するなど、私たちの生活や平和を脅かす政治が行われてきました。その一方で、首都東京
の知事や国務大臣、政党代表者が金の問題で辞任に追い込まれる「政治の腐敗」を垣間見る一年でもありま
した。アベノミクスは、日本を豊かな国に生まれ変わらせるどころか、格差を助長し、大企業本位の経済政
策を推し進め、自ら決めた消費税増税スケジュールを先送りせざるを得ない状況を生み出しています。
あわただしい年末に行われた解散総選挙で自民党微減、共産党躍進にみられるように、国民は安倍政治を
歓迎しているとは言い難い結果が示されました。今年は、区議会議員選挙をはじめとした一斉地方選挙が予
定されています。暮らし・生活・医療福祉が守られる政治の実現に向けて奮闘したいと思います。
本年も診療所職員一同、気を引き締めて民医連らしい医療に取り組む決意です。何卒よろしくお願い申し
上げます。
大森中診療所
所長
山本 博
2015年1月1日
❖大田区乳がん検診
対
象:40歳以上で偶数年齢の方(500 円)
:40歳以上で奇数年齢の方(4,000 円)
:75 歳以上の方は、偶数奇数年に限らず無料。
※2015(平成 27)年 3 月 31 日時点の年齢です。
❖クーポン券利用の乳がん検診
クーポン券が届いた方のみが受けられます。費用は無料です。
大田区乳が
ん検診
受診期間は 2015 年2月 28 日までです。
がん検診は、予約制です。詳しくは電話か職員にお尋ねください。
大森中診療所では、毎月第3日曜日、午前中(2015/1/18、2/15、3/15)の診療を行なっており、この
時間に特定健診・長寿健診を受けることも出来ます。
受診期間は特定健診が2015年2月28日、長寿健診は2015年3月31日までとなっています。
一年に一回は健康診断を受けましょう。
感染性胃腸炎について
油断できない冬の嘔吐、下痢
感染性胃腸炎とは、いろいろな原因によるものを含む胃腸の症候群です。原因となる病原体は、細菌、
ウイルス、寄生虫など多種多様です。細菌性のものでは、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌、サルモネラ、カ
ンピロバクターなど、ウイルス性のものではロタウイルス、腸管アデノウイルス、ノロウイルスなどです。
症状は病原体や感染の仕方によって異なりますが、発熱、下痢、悪心、嘔吐、腹痛などが主に見られ
ます。
最近では、ノロウイルスが老人介護施設などで流行し、死亡者が発生したこともあります。単なる下痢
と思って油断はできません。
感染源はほとんどの場合、感染患者との接触(便、吐物等)や、汚染された水や食品を介しての経口的
な感染ですが、ノロウイルスは風邪のように人から人へも感染します。
季節によって、原因が違います。
感染性胃腸炎は、原因となる病原体が多種多様なため、年間を通じて患者報告数の多い疾患です。
例年、冬季はウイルス性胃腸炎が多く、いわゆる「お腹にくる風邪」の主因である、ノロウイルスの流行
が晩秋から増加し始め、12月でピークとなります。
次いで、ロタウイルスによる乳児嘔吐下痢症の流行が2月から3月にかけてピークになった後、初夏ま
でだらだらと続きます。
夏季は細菌性のものが増加し、腸炎ビブリオや腸管出血性大腸菌などによる食中毒の発生が見られ、
その後は秋に向けて減少していきます。
全体としてはウイルス性の感染が多いため、かかるのは子供が中心となっていますが、最近では高
齢者にも多く見られます。
予防と発生時の対策
細菌性のものに対しては食中毒の一般的な予防法が有効です。ウイルス性のものに対しては、流行期
の手洗いと、患者との濃厚な接触を避けるなどです。
いずれの病原体においても、家庭内あるいは集団内での二次感染の防止対策が大切です。排便後、
食事前、調理前の手洗い、うがいを励行し、日常的に清潔を保つことが重要です。
感染した場合は、脱水症状に注意が必要です。脱水にならないように、水分をこまめにとるようにしま
しょう。湯冷まし、麦茶、薄めた果汁、野菜スープなどでも良いです。スポーツドリンクもすばやく吸収され
るのでおすすめです。脱水症状になってしまった場合は、点滴が必要になるので、早めに受診をするよ
うにしましょう。
なお、脱水症状を緩和する経口補水液を薬局で取り扱っている場合もあります、かかりつけの薬局に
お問い合わせください。