埼玉県第3期科学技術基本計画(案)に対するご意見と県の考え方

埼玉県第3期科学技術基本計画(案)に対するご意見と県の考え方
A:意見を反映し、案を修正した
B:すでに案で対応済み
C:案の修正はしないが、実施段階で参考としていく
D:意見を反映できなかった
E:その他
番号
1
2
3
4
5
6
御意見の趣旨
県の考え方
国の科学技術基本計画ではイノベーション
新たな科学技術を活かした世界水準の
に力を入れている。県の基本計画でも、もっ 企業づくりや科学技術を支える研究・開
とイノベーションを前面に打ち出すべきでは 発の環境づくりの中で、県全体のイノベー
ないか。
ション推進を進めてまいります。
「産業・元気雇用アップ戦略案」と内容が
関係の各計画と連携を図りながら、施策
重なっているように思いますが、関連してい に取り組んでまいります。
ることなのでやむを得ないとの思いもある。
科学や理科教育を充実させるためには、体
理科教育に体験や実験を取り入れるこ
験的・実験的・発見的学習法が有効である。 とは大変重要なことです。県では、これま
企業や研究機関のOBなどによる特別講義な でも企業、大学、研究機関などと連携を図
どを提案する。
りながら、研究者などによる講演や実験教
室を実施してまいりました。今後も引き続
き、これらの取組みを推進し、将来の科学
技術を担う人材の育成に努めてまいりま
す。
「基本目標Ⅲ科学技術を支える研究・開発
御意見を踏まえ、「研究機関と県内企業
の環境づくり」の中で、広域的な連携を進め との広域的な連携」と修正します。
る当事者として、県内企業を明記していただ
きたい。
産業労働部が主導で作成した計画にしては
産業政策については、新たな科学技術を
産業政策の面が薄いように感じる。
活かした世界水準の企業づくりや科学技
術を支える研究・開発の環境づくりの中
で進めてまいります。
技術開発は、短期間で成果が出るものでは
御意見を踏まえ、研究開発等の支援を進
ない。その時は成果が出なくても、数年後、 めてまいります。
違う技術開発の中でその時取り組んだ技術が
生きてくることもある。そのあたりを踏まえ
た支援をしてほしい。
反映
状況
C
E
B
A
C
C
7
番号
8
9
10
11
12
13
環境やエネルギー分野等で関連テーマを承
科学技術の力が大きく貢献できる分野
認取得した経営革新企業への支援を強化すべ として、環境・エネルギー産業分野へ取り
きである。
組む企業を支援し、研究開発を促進するこ
とは大変重要なことです。企業への研究開
発支援を進める中で対応してまいります。
御意見の内容
県の考え方
低炭素交通システムは、川口等バス路線が
県では、低炭素モビリティ社会実現のた
多いエリアをモデル地区とし、電気バスを運 め、EV、PHVの県全域への普及促進や
行するなど社会実験をすべきである。
様々な実証実験の取組みを実施していま
す。低炭素社会実現に向けた取組みの中で
対応してまいります。
エネルギー源の多様化が進むと、それらの
県内市町村などと連携して進める埼玉
エネルギーの連携や蓄積が大きな課題とな エコタウンプロジェクトを推進する中で
る。県民の意識向上のためにも、本庄エコタ 参考とさせていただきます。
ウンプロジェクトのような生活観のにじみ出
る、県民に楽しんでもらうエコタウン計画を
進めてはどうか。
再生可能エネルギー導入促進時に県内企業
本計画は県内企業の持続的成長に向け
の積極的活用を図る旨を加えていただきた た施策を展開することとしております。今
い。
後、施策を展開していく中で県内企業の積
極的な活用に配慮してまいります。
太陽光・熱設備の導入支援について、マン
太陽光発電など再生可能エネルギーの
ションやオフィスビルへの設置を啓発すべき 導入促進を図る中で検討してまいります。
である。また、その際、屋上緑化や壁面緑化
も併用し、電力需要を軽減するシステムを検
討されたい。
電気自動車の普及にはインフラの整備が必
県では、低炭素モビリティ社会実現のた
要。例えばガソリンスタンド等への設備導入 め、EV、PHVの県全域への普及促進や
支援を検討されたい。
様々な実証実験の取組みの中で、インフラ
整備についても進めています。
ガソリンエンジンの車関連の下請け企業
は、次世代自動車への事業転換は無理。従来
の機械メーカーや加工メーカーの世界ではな
く、科学や電子技術の世界となっている。技
術のトレンドを読んだ支援が必要である。
自動車産業は県の基幹産業です。県内企
業の強みである高度なものづくり技術を
活かしながら、新たな分野へ挑戦する企業
への技術開発支援や技術のマッチング支
援の充実に努めてまいります。
C
反映
状況
C
C
B
C
C
D
14
番号
15
16
17
18
19
20
次世代自動車関連企業の優れた技術蓄積を
次世代自動車関連技術を公開していく
公開、展示し、技術を広く公開することによ ことは、新たな事業への参入や革新的な技
り、医療や介護などの他分野での活用を支援 術開発を進める企業にとって大変意義の
する方が良い。
あることと考えています。その上で、これ
らの優れた技術を他分野で活用すること
ができるよう、開発支援を行う中で技術と
技術のつなぎの機能を充実してまいりま
す。
御意見の内容
県の考え方
県民の科学技術への関心を高めるため、医
県民に科学技術に関する情報を提供し、
療や福祉分野への開発支援の必要性について 関心や理解を高めていくことは必要なこ
話題提供し、予防や治療に必要なロボット開 とです。科学技術に触れる機会の創出の中
発を推進するのも効果的である。
で対応してまいります。
医療福祉分野の研究開発を進めるために
医療福祉分野の研究開発を推進するに
は、医療福祉の現場である臨床病院と、企業 当たり、現場の実態を踏まえることは、非
との合同プロジェクトが不可欠である。真の 常に重要であると考えています。今後、施
問題を捉えた医工連携を進めるべきである。 策を推進する中で、真に必要な研究開発の
促進に努めてまいります。
県立病院は診断治療に特化しており、業績
医療福祉分野の研究に当たっては、企
の優れた自慢の病院である。このような優れ 業、病院、大学、研究機関などと連携した
た病院と連携することで、ポイントを絞った 医療・福祉関連の新製品・新技術の研究
開発テーマを設定でき、企業の業績につなが 開発を支援してまいります。
る製品開発になる。
認知症、介護予防、感染予防、リハビリ、
企業への研究開発支援、企業、医療福祉
ユニバーサルデザインの商品開発など、身近 関連事業者や研究機関との研究開発など
な高齢化問題であれば、県内企業で十分に開 の取組により、企業の医療福祉関連分野の
発できる可能性がある。
研究開発を支援してまいります。
医療・福祉関連の新技術・新製品への支援
健康や福祉関連製品やサービスの開発
に当たっては、介護施設等の当事者の意見を 支援に当たっては、サービス事業者の意見
反映させて欲しい。
を反映させるなど、利用者にとって必要な
製品・サービスの開発支援を進めてまい
ります。
県内の企業でも医療分野へ進出したいと考
高齢社会に対応した新たな医療・福祉
えている企業は多い。積極的に支援して欲し 分野の開発支援の中で対応してまいりま
い。
す。
C
反映
状況
C
C
C
B
C
C
21
22
番号
「科学技術を支えるグローバル人材の育
新たな科学技術を活かした世界水準の
成」など世界水準の視点を盛り込んでいるが、 企業づくりや科学技術を支える研究・開
世界水準にいたるまでの道筋がよく見えな 発の環境づくりの施策を進める中で対応
い。世界水準にフォーカスして施策を作り出 してまいります。
すような方向で取り組んでほしい。
「(3)高等技術専門校などにおける職業
「主な取組」に高等技術専門校が行う企
訓練」の中で、企業向けのオーダーメイド訓 業向けの取組を追加します。
練などの記載があるが、「主な取組」の中に
高等技術専門校が行う企業向けの取組を記載
すべきではないか。
御意見の内容
県の考え方
C
A
反映
状況
実験や体験などの授業を通じて理科教育の
実験や体験授業などを通じて、理科教育
充実に努めるのは大賛成である。
の充実に努めてまいります。
23
24
25
26
27
28
E
理科離れ防止のため、宇宙・科学施設への
理数好きの児童生徒の裾野拡大など、創
社会科見学の推進、理工系大学へのインター 造性を育む理科教育の推進の中で対応し
ンシップ導入、教育カリキュラムの構築など てまいります。
を検討して欲しい。
スーパーサイエンスハイスクールの取組に
スーパーサイエンスハイスクールの取
関して、大学と高校の連携を促進し、教材提 組支援の中で対応してまいります。ご支援
供等といった形での連携を行う。
ご協力をお願いいたします。
当大学では、SSHに取り組む高校との連
携実績がある。また、中高校生向けのロボッ
ト教室等、広く県民向けの支援ができる。
国際的科学コンクールだけでなく、県で科
県では毎年、小・中・高校生を対象とし
学技術系のコンクール、例えばロボットコン た科学コンクールを実施しております。科
クールを推進することが望ましい。
学コンクールの実施の中で対応してまい
ります。
小学生や幼児の内から、ものづくりに興
科学実験・体験教室開催への支援、県立
味・関心を持たせる取組や環境が必要であ 試験研究機関などの開放などにより、子供
る。子供たちの興味関心を持たせる取組を進 たちが科学やものづくりに触れ親しむ環
めてほしい。
境整備を進めていきます。
ロボット教室等科学実験教室の過去受講生
ロボット教室などの科学実験教室の開
が一同に集まれる機会・イベントを企画し、 催の施策を進める中で検討してまいりま
さらに科学技術への興味喚起、または頑張っ す。
ている友達と知り合い切磋琢磨できる場を設
ける。
C
B
B
B
C
29
県と協力して開催している彩の国ロボット
彩の国ロボット工房は、大学や高校OB
工房を全県的に広げることが必要である。
の先生方、大学、高校、商工団体、さいた
ま市、埼玉県との連携協力により取り組ん
でいる事業です。事業を進めていく中で検
討してまいります。
埼玉大学OBなどで実験教室を実施してい
る組織がある。大学などと連携して実験教室
などを開催してはどうか。
30
番号
御意見の内容
県では大学、高校などと連携してロボッ
トづくり体験教室などを開催しています。
引き続き、科学技術に触れる機会の創出の
施策を進める中で対応してまいります。
県の考え方
C
C
反映
状況
「(5)地域産業に親しむ場の提供」の文
御意見のとおり修正します。
章中の語句を「工場見学などの実施を通じて、 「工場見学など地域住民に公開するこ
地域住民に積極的に公開することにより、」 とにより、‥」
に修正した方が良いのではないか。
⇒「工場見学などの実施を通じて、地域住
民に積極的に公開することにより、‥」
A
32
彩の国工場を中心に、県主催の工場見学ツ
県民の皆様に地域産業に関心理解を深
アーなどを実施すべきである。
めていただくことは大変重要なことです。
そこで毎年、小学生を対象にした彩の国工
場の見学ツアーを実施しています。
B
33
大学や研究機関との連携については、技術
大学や研究機関と連携し、支援体制の構
研究組合を活用すべきである。(理研が組成 築を進める中で検討してまいります。
した有機エレクトロニクスの技術研究組合を
モデルケースとする)
C
34
この基本計画は理化学研究所のようなもの
企業の研究開発等への支援体制を構築
を県内にたくさんつくることを考えているの するため、県内外を問わず大学や研究機関
か。それは難しいのではないか。
と連携しようとするものです。企業・大
学・研究機関などとの連携協力体制を構
築し、イノベーションを推進してまいりま
す。
C
31
35
36
「主な取組」の県内外の大学との連携の推
進は、当事者が曖昧です。県内企業と加筆す
るべきではないか。
御意見のとおり修正します。
外国人研修生を受け入れている中小企業組
海外企業や団体とのネットワークの構
合と連携し、当該組合の派遣元の国や団体と 築は重要であると考えています。今後、企
の人脈・友好関係も活用すべきである。
業の海外進出を支援していく中で参考に
させていただきます。
A
C
37
埼玉・アジアプロジェクトですが、タイや
埼玉・アジアプロジェクトを進める中
ベトナム、インドネシアがクローズアップさ で参考にさせていただきます。
れるが、ミャンマーも重要な地域である。そ
のあたりも念頭に入れていくと良いのではな
いか。
C
38
知的財産のことが触れられていないのでは
科学技術を支える研究・開発の環境づ
ないか。
くりの中で、知的財産を活用した海外展開
支援を進めることとしております。
B
39
最先端の科学技術を有する工業団地=テク
成長の見込まれる次世代産業の誘致促
ノパークを造成すべきである。
進を進める中で参考にさせていただきま
す。
C