吉 島 病院広

吉島病院
患者
今号の
もくじ
さ まと 吉 島 病 院 を 結 ぶ
広 報 紙
2015 冬号
Vol.56
情報紙
発行日:平成27年1月5日
発行所:吉島病院
発行人:広報委員会
新年を迎えて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.1
甲状腺外科外来 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.3
肺炎球菌ワクチンについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.2
健康教室 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.3
高齢者肺炎球菌ワクチン接種について ・・・・・・・・・・・・・・・P.2
クリスマスコンサート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.3
新年を迎えて
院長 奥道恒夫
明けましておめでとうございます。
昨年は自然災害に襲われた一年でした。特に8月20日に発生し、74人もの犠牲者をだした広島北部の土砂災害は忘れ
ることができません。また、9月27日の御嶽山噴火では50人を越す死者がでました。いずれも、予見、予防が困難な災害
だったのでしょうか。国外では、西アフリカを中心としてまん延し、致死率が50%を超えるとされるエボラ出血熱が猛威
を振るい、1万5千人を超える感染者がでておりさらに感染拡大しております。いまだ、特効薬の無い極めて危険な感染
症であり、厚労省も入国阻止対策、国内発生時対策等も検討し対応に万全を期しているとのことです。
吉島病院オープンカンファレンスは、院外特に開業医の先生方との連携強化を目的として開催されている症例検討会
です。1987年1月から始められ、以後毎月第2木曜日に開催され昨年300回を迎えることができました。日常診療に
役立つトピックスを中心演題として院外からも多くの講師を迎えることができました。ちなみに第1回の演題は、当時の院長
であった結城庸先生による「内科診断学の盲点」、記念すべき第300回は第2内科教授河野修興先生による「KL-6から
肺炎と間質性肺炎を考える」でした。今後も1000回
を目標に続けていく予定です。
昨年の4月に診療報酬改定が行われました。その
重点課題として「医療機関の機能分化・強化と連携、
在宅医療の充実等」が掲げられました。また、10月
には病床機能報告制度が義務づけられ、当院を含め
中小病院には厳しい選択を迫られております。
老朽化が目立つ病院ですが、広い敷地の中にバス
停も有し、春には病室から桜の花見ができ、秋には
紅葉が楽しめる環境の中で、理念の一つであります
「 患 者さまが喜 び 、 地 域が喜 び 、 職 員も生き甲 斐を
持って働ける病院であること」を目指してまいります。
どうか今年もよろしくお願いいたします。
『光る海』宇品灯台から 撮影 顧問 倉岡敏彦
患者さまの
権利と責任
1.
2.
3.
4.
5.
個人の尊厳は尊重され、最善で平等な医療を受ける権利を有します。
治療に関する情報を知り、説明を受ける権利を有します。
治療に関する方法を、自己の意思で決定する権利を有します。
個人の情報(プライバシー)が、保護される権利を有します。
医療関係者との信頼関係に基づき、医療への参加の責任を有します。
当院では、患者さまと医療者のパートナーシップを大切にしています。
患者さまと医療者がお互いに協調し、良好な関係を築いてゆきたいと考えています。
肺炎球菌ワクチンについて
呼吸器内科 吉岡 宏治
肺炎は、日本人の死亡原因の第3位を占める疾患です。高齢になると免疫力が低下するため肺炎にかかりやすく
重症化しやすくなります。そのため高齢者では肺炎で亡くなる方が多く、肺炎の死亡者の約95%を65歳以上の方
が占めています。
肺炎の原因菌として最も多いのは「肺炎球菌」です。肺炎球菌による肺炎は重症化しやすく、最近では抗菌薬が
効きにくい菌が増えています。そこで65歳以上の方や慢性疾患のある方には、肺炎球菌による肺炎の発症を予防
し重症化を防ぐために肺炎球菌ワクチンを接種することが勧められています。肺炎球菌ワクチンは1回の接種で
約5年間、効果が持続します。
平成26年10月から、65歳の方を対象とした肺炎球菌ワクチンの定期接種がスタートしました。すでに65歳を
超えている方には平成30年度までの間に1人1回、接種の機会があり、対象となる年度においてのみ公費助成を
受けることができます。
肺炎の年齢別死亡率(2012年人口動態統計)
高 齢者 肺炎球 菌 ワ ク チン接種 につ いて
平成26年10月1日より
『肺炎予防のための新制度』がスタートし、高齢者肺炎球菌ワクチン接種が
定期予防接種なりました。対象者は以下の通りです。
●平成26年度対象者
①年度内に65・70・75・80・85・90・95・100歳を迎える方、及び101歳以上の方
※対象者には、すでにご自宅へ接種券と予診票が送付されております。
②60∼64 歳で、心臓、腎臓、呼吸器の機能の障害又はヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に障害を有し、
身体障害者手帳1 級に相当する方
※接種を希望する人は、お住まいの市区町村保健センターへご連絡下さい。
● 接 種 回 数・
・
・
・
・1回
※ただし、これまでに高齢者肺炎球菌ワクチンを接種したことがある場合は対象外です。
対象者かどうかをまずはご確認ください。
● 接 種 期 間・
・
・
・
・平成26年10月15日∼平成27年3月31日
●自己負担金・
・
・
・広島市 4,
700円(お住まいの市区町村によって補助金は異なります。)
※わからない点等、詳しくは病院窓口でお尋ね下さい。
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甲状腺外科外来が始まりました
甲状腺外科外来担当 川﨑 由香里
川﨑 由
先の福島原発の事故以来、甲状腺疾患特に甲状腺癌が注目されるようになってきています。これまで、甲状腺に
関する検診は、健康診断や人間ドックの際の医師による視触診のみでしたが、最近では頸動脈エコーが広く行われ
るようになり、すぐそばにある甲状腺のしこりがしばしば発見されるようになりました。一般的に甲状腺腫瘤の発見
率は10∼30%程度と言われており、検査をすればかなりの頻度で見つかります。その多くは良性の腫瘤で、そのまま
放っておいても何ら問題のないものですが、良性と判断するのは容易ではありません。10月から始まった甲状腺
外 科 外 来 では 、そのような甲 状 腺 のしこりを
エコーで観察し、必要であればさらに精密検査
(穿刺吸引細胞診:しこりに針を刺して細胞を
採 取 )を行って います 。検 査をご 希 望 の 方 は 、
甲状腺外科外来をご予約下さい。
甲状腺癌のエコー像
健康教室を開催しました
外来主任 小西 美枝
10月4日(土)に吉島福祉センターにて第19回健康教室を開催し
ました。この日は地域での行事が重なり人が集まるのか心配ではあり
ましたが、
52名の参加がありました。毎年行っている健康チェックや
歌に加え、今年の講演は当院の浅本医師による「脂肪肝について」で
した。また健康○×クイズでは自己申告ではありますが正解の多い方
に景 品を配ったり、当 院 のカープ女 子による健 康 体 操ではカープの
テーマソングに合わせて体を動かし、参加者のみなさまと一緒に楽しい時間を過ごすことが出来ました。
来 年は20回という節目の年となります 。よりみなさまに楽しんでいただけるような企 画を考えてお待ちして
おります。
ク リ スマ ス コ ン サ ート
12月9日に外来待合室で、クリスマス
コンサートを開催しました。
今年は、趙栄春先生と教室の皆様による
二胡の演奏会でした。
すばらしい演奏をありがとうございました。
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