地域包括ケア病床 開設のご案内

吉島病院
患者
今号の
もくじ
さ んと吉 島 病 院 を 結 ぶ
広 報 紙
2016 秋号
Vol.63
情報紙
発行日:平成28年10月1日
発行所:吉島病院
発行人:広報委員会
地域包括ケア病床開設のご案内・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.1
手術実施症例数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.3
地域包括ケア病床における整形外科患者の適用について P.2
インフルエンザ・肺炎球菌ワクチンについて P.3
リハビリテーション科の対応 ・・・・・・・P.2
行事予定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.3
地域包括ケア病床開設
地域包括ケア病床
開設のご案内 奥道 恒夫
院長
当院では平成28年10月1日より第4病棟の一部(20床)を地域包括ケア病床として運用することとなりました。
地域包括ケア病床とは、治療や検査が終了した後、すぐに在宅や施設へ移行するには不安のある患者さんに対して入院療養
を継続し、在宅復帰に向けての「準備を整える」ための病床です。自宅等への退院準備を整え、安心して地域へお戻りいただける
ようお手伝いすることを目的としており、主治医をはじめ看護師、専従の理学療法士、MSW(医療ソーシャルワーカー)等が協力
し、効率的に患者さんの在宅復帰に向けた相談、準備を行っていきます。
入院の対象となる患者さんは、在宅や施設等に復帰予定で、入院治療により症状が改善した後、もう少しリハビリ、経過観察や
在宅での生活準備が必要な方となります。主治医が判断し、患者さんおよびご家族の方に提案し、ご了解いただけた場合、地域
包括ケア病床へ転床いただき、継続入院となります。
当院は今後も、患者さんの在宅生活を円滑に行っていただくため、入院当初から主治医、看護師、リハビリスタッフ、社会福祉
士が協力して在宅支援(相談・準備)を行っていきます。よろしくお願いします。
「地域包括ケア病床」とは、急性期の治療を終了し、病状が安定した患者さんに対し在宅復
地域包括ケア病床
帰に向け医療や支援を行う事を目的とした病床です。対象となる方は、病状の経過観察が
必要な方、在宅復帰に向けて積極的なリハビリが必要な方、在宅復帰に向けて療養準備が
転院・転棟
入院
継続治療
(レスパイトなど)
リハビリなど
退院
日が限度となります。
●お問い合わせ先/地域医療連携室 TEL:082-241-2167
入院
(急性期治療など)
患者さんの
権利と責任
入の必要な方、常に介護が必要な方などが、ご家族の都合により入院治療が必要になった
(レスパイトなど)場合です。尚、入院期間は当該病床へ入室後の病状などにより、最長60
退院
急性期病院・病棟
必要な方など、病状安定後も継続する治療が必要な方になります。また、在宅の方で酸素吸
自宅・介護施設
1.
2.
3.
4.
個人の尊厳は尊重され、最善で平等な医療を受ける権利を有します。
治療に関する情報を知り、説明を受ける権利を有します。
治療に関する方法を、自己の意思で決定する権利を有します。
医療のどの段階においても、他の医師の意見(セカンドオピニオン)を求める
権利を有します。
5. 個人の情報(プライバシー)が、保護される権利を有します。
6. 医療関係者との信頼関係に基づき、医療への参加の責任を有します。
当院では、患者さんと医療者のパートナーシップを大切にしています。
患者さんと医療者がお互いに協調し、良好な関係を築いてゆきたいと考えています。
地域包括ケア病床における
整形外科患者の適用について
整形外科医長
下垣 浩一
地域包括ケア病床においてはその約1/3を整形外科患者が占める見込みです。
当院整形外科では骨折等の外傷に対する手術の他、腰部脊柱管狭窄症等の脊椎疾患や肩腱板損傷等の肩関節
疾患に対する手術を、広島大学病院と連携を取りながら行なっております。現在のところ術後は主に急性期病床で運
動器リハビリテーションを行なっておりますが、今後地域包括ケア病床が開設されると、すぐに在宅や施設に移行す
るには不安のある患者さんに対しては急性期病床より地域包括ケア病床に移動して頂いた上で、比較的長期にわ
たって密にリハビリを行なうことが可能となります。ただし1日に地域包括ケア病床で行えるリハビリの総数にも限り
があり、
また1人当たり60日間という限度がありますので、全ての患者さんに適応となるわけではありません。
また地
域包括ケア病床はリハビリを集中的に行なうという意義もありますので、1日の間に1人に対して行なうリハビリの時
間が長く、それに見合うだけの体力と適応がないと対象にはなりません。また地域包括ケア病床ではMRI等の精密
な検査や高額な薬剤の使用は困難ですので、その点も含めた対象患者さんの選択が必要となってきます。
以上のような様々な理由から、整形外科疾患では肩関節疾患術後、下肢骨折術後、脊椎疾患術後に加えて、手術を
していない患者さん(脊椎圧迫骨折等)の中で比較的体力がある方も含めて対象として、地域包括ケア病床の適用
について個別に検討し対応していきたいと考えております。
地域包括ケア病床開設
リハビリテーション科の対応
リハビリテーション科主任 理学療法士
関川 則子
当院が今年10月から地域包括ケア病床を開設するにあたり、
リハビリテーション科では円滑に自宅や施設への退
院が出来るよう、専従の理学療法士を1名配置し、
リハビリを提供することとなりました。
リハビリ対象者は主に、在宅
復帰までにもう少し生活・環境準備や機能改善が必要となる方です。
当科は呼吸器疾患や運動器疾患などへのリハビリや患者指導などを行っておりますが、包括ケア病床転床後は、
さらに集中的・個別的リハビリの提供、
ご家族を含めた日常生活指導などの退院支援などを積極的に行っていきます。
リハビリの内容は、呼吸器疾患では正しい呼吸法の仕方、息苦しさを感じにくい動作指導、酸素供給機器や備品に
対するアドバイス、ホームプログラムの実践など、運動器疾患では障害に対する機能訓練や退院後の動作指導など
が主となります。一般病棟から引き続きカンファレンスを他職種で行い、安心して退院できるよう調整していきます。
リハビリテーション科は一階診療棟奥にあります。明るく、設備も充実しています。一度ご覧になってください。
2
手術実施症例数【平成27年】期間:平成27年1月~平成27年12月
当院では厚生労働大臣が定める施設基準に適合している手術として中国四国厚生局に届出を行っております。
外科手術【手術総数:271件】
呼吸器 113例/消化器 75例/甲状腺 21例 他
●施設基準に適合している手術(肺悪性腫瘍手術等)
術 式
●左記以外の手術
件 数
肺悪性腫瘍手術
0
胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術
48
術 式
件 数
胸腔鏡下肺切除術
48
甲状腺切除術
21
肺切除術
0
直腸・結腸切除術(腹腔鏡下含む)
16
醸膿胸膜、胸膜胼胝切除術
3
胆嚢摘出術(腹腔鏡下含む)
21
胸壁悪性腫瘍手術
1
ヘルニア手術(腹腔鏡下含む)
20
胸郭形成術(膿胸手術)
0
その他の手術
93
眼科手術【手術総数:595件】
●施設基準に適合している手術(黄斑下手術等)
術 式
●左記以外の手術
件 数
黄斑下手術
0
硝子体茎顕微鏡下離断術
169
増殖性硝子体網膜症手術
0
術 式
件 数
水晶体再建術
310
緑内障手術
59
眼瞼下垂症手術
28
その他の手術
29
整形外科手術【手術総数:103件】
術 式
骨折観血的手術
13
人工骨頭挿入術
6
脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術
術 式
件 数
件 数
関節鏡下手術(肩)
14
その他の手術
42
28
平成28年1月 吉島病院長
インフルエンザ・肺炎球菌ワクチンについて
冬に流行するインフルエンザ。感染力が強く、関節などの痛み、頭痛や倦怠感、咳、
喉の痛みなど重い症状を引き起こします。特に慢性の呼吸器疾患(喘息、肺気腫など)
や心臓病などを持っている方は予防接種を受けておくことをお勧めします。当院では
予約の必要はありませんので、体調のいい時に主治医と相談の上お受けください。
肺炎球菌ワクチンに関しては、平成26年10月1日から定期接種となりました。平成
28年度の対象者は、今年度中(平成29年4月1日まで)に65、70、75、80、85、90、
95、100歳を迎える方でこれまでに肺炎球菌ワクチンの予防接種を受けたことのな
い方となっております。広島市より接種券と予診票が送付されますので、まずは当院
接種費用
●インフルエンザワクチン
1回につき
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・3,890 円
(原則1回)
●肺炎球菌ワクチン
(対象者の方)
4,600円
へご相談ください。
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※なお、当院に通院中の患者さんを対象にお受けいたします。
● 気胸ホットラインを開設しました ● Tel 082-243-3932
行事予定
10月15日(土)
健康教室 開催
10月16日(日)
糖尿病ウォークラリー
12月10日(土)
オープン糖尿病教室 開催
※詳しくは4面に掲載
※詳しくは外来受付で
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